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ヒュッケバインMk-Ⅱ

登録日:2014/06/26 Thu 15:04:25
更新日:2024/11/02 Sat 16:55:27
所要時間:約 6 分で読めます





ヒュッケバインMk-Ⅱとは、スーパーロボット大戦シリーズに登場するロボット。


スペック

分類:試作型パーソナルトルーパー
型式番号:RTX-010-01/02/03
全高:20.8m
重量:52.0t
動力:核融合炉(α)、プラズマ・ジェネレーター(OGシリーズ)
空中浮揚機関:テスラ・ドライブ(ヒュッケバインMk-Ⅱトロンベのみ)
補助システム:グラビコン・システム
基本OS:TC-OS
補助MMI:T-LINKシステム
開発者:カーク・ハミル、イングラム・プリスケン
開発元:マオ・インダストリー社
テーマ曲:VANISHING TROOPER

概要

マオ・インダストリー社が開発した地球連邦軍の量産試作型パーソナルトルーパーヒュッケバイン後継機
スーパーロボット大戦αで初登場。
ヒュッケバインの暴走事故を受け、EOTを使用しない安全な動力源に変更されたほか、コストダウンを図るために機体フレームもゲシュペンストMk-ⅡのGⅡフレームを採用しており、汎用性と安全性、信頼性に優れた堅実な機体に仕上がっている。
ヒュッケバインMk-Ⅱは全部で3機試作されている。

また、新たな試みとしてグラビコン・システムを搭載しており、グラビティ・ウォールを展開して防御することができるようになったほか、専用の重力兵器「Gインパクト・キャノン」の使用も可能になっている。

さらにコクピットブロックの仕様も変更され、脱出装置を兼ねた小型戦闘機「パーソナルファイター」への変形機構が与えられており、後継機であるヒュッケバインMk-Ⅲとの互換性を持っている。
また、AMガンナー側のコネクターを交換すれば本機でもAMガンナーを運用できる。接続箇所はG・インパクト・キャノンと同じ胴体と推察される。
もっともトロニウム・エンジンではないので4つ同時のフル・インパクト・キャノンは出来ない。出力が段違いなので仕方ない。

高性能機であるヒュッケバインの後継機ではあるが量産を視野にいれているので性能面ではヒュッケバイン(特にブラックホールエンジンを積んだ008系統)には劣る部分もあるが、
量産試作機としての安定した性能と高い汎用性、優れたコストパフォーマンスを持っており、そのことが認められたのかT-LINKシステムとグラビコン・システムを排除した量産型ヒュッケバインMk-Ⅱが制式採用され、主力機として多数配備されている。

スーパーロボット大戦OGシリーズでも基本的な設定は一緒だが、量産型ヒュッケバインMk-Ⅱについては設定が異なる。

1号機

1号機は、T-LINKシステムを搭載した機体であり、αおよびOGシリーズに登場。αではリアル系主人公の最初の機体として登場しており、カーク・ハミルの依頼を受けてディバイン・クルセイダーズへ輸送していた主人公がティターンズに襲われた際にこの機体を使用している。
その後はエゥーゴアーガマに回収され、主力として活躍していた。アーガマ隊が地球連邦軍の極東支部に編入して「ロンド・ベル」となってからも主力として活躍していたが、中盤で龍王機と虎王機に攻撃されてしまう。
その結果、機体は大破してしまったもののパーソナルファイターだけは無事であり、改修を経てヒュッケバインMk-Ⅲに取り付けられている。
スーパー系主人公のルートでは、イルムガルト・カザハラのヒュッケバインEXと共に現れており、主人公の恋人が乗っているが、中盤で龍王機と虎王機に破壊されている。

OGシリーズではATXチームのブルックリン・ラックフィールドが使用しているが、OG2でブリットが虎龍王に乗り換えてからは使われなくなっている。
大破する訳ではないので他のパイロットを乗せて使うことはできるのだが、OG2の時点では既に型落ちの機体(というか量産型より微妙に性能が低い)であり活躍させるには愛が必要。Gインパクト・キャノンは十分強力だが。
OG外伝まで登場するが、第2次OGでオーバーホール中にガリルナガンの攻撃を受けて完全に破壊されてしまった。

アニメ「スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ」には最初から登場しておらず、ブリットはグルンガスト2号機に乗り換えている。


2号機

OGシリーズのみ登場(αシリーズにも設定のみ存在はしている)。マオ・インダストリー社がコロニー統合軍に占拠された際、全社員を救うために社長のリン・マオがコロニー統合軍に引き渡している。
その後はジーベル・ミステルによって時限式のネットワームが仕掛けられていたがヴィレッタ・バディムによって罠だと気付かれ、ヒリュウ改の部隊によって破壊された。破壊された後、ゼンガー・ゾンボルトによって回収され、エルザム・V・ブランシュタインの愛機「ヒュッケバインMk-Ⅱトロンベ」として生まれ変わる。
その後はマオ・インダストリー社の工場でオーバーホールを受けていたが、ガリルナガンによって1号機とともに完全に破壊されてしまった。

3号機

α、OGシリーズ共に地球連邦軍のトライアルに提出されたことまでは明かされているがそれ以降は長らく不明だった。
第二次OGでも出てこないのだが、故にガリルナガンに破壊されていない数少ないヒュッケバイン故に今後どこかで出てくるのでは?とファンから予想されていた。
その後『DD』で2022年に開催されたOGシリーズ準拠のイベントにてシズキ・シズカワの乗機として登場。
徹底的に秘匿されていたのにやっぱりガリルナガンに襲撃されていたが、大破しつつも生き延びプレイヤーが使うことができる。
何気にMK-Ⅱをプレイアブルとして使えるスパロボは「OG外伝」以来15年振りだったりする。プレイアブルとして使えないスパロボで見ても10年振りという長い冬の時代であった。

ちなみにDD(=OG)における3号機は量産型が標準装備としているテスラ・ドライブや後継機のグラビコン・システムを積んでテストに用いられていたという設定になったようで、
適性は高くはないが空を飛べる設定(ただしゲームシステムの関係上実際は飛行できないし何故か空中適性はB)他、G・テリトリーなどより強力な重力系のシステムを使用できる。

武装

バルカン砲

頭部に2門装備されている近接戦闘用の内蔵火器。αでは「ツインバルカン」という名前で登場。

ビームソード

ビームの刃で形成された非実体剣。αでは「ライトソード」という名前で登場。

フォトン・ライフル

光子弾を高速で発射する携行火器。OGシリーズでは換装武器の一つとして扱われており、ビーム兵器の属性を持っている。

チャクラム・シューター

左腕に装備されている有線式小型チャクラム。発射して刃を展開させ、数回切り刻んだ後に敵をワイヤーでぐるぐる巻きにして切断する。
念動力者はチャクラムを自在に操って敵を切ることも可能。

Gインパクト・キャノン

ヒュッケバインMk-Ⅱ最大の必殺武器。軍事基地や戦艦から射出されたGインパクト・キャノンを受け取り、腰に差し込んで重力波を発射して敵を破壊する。
股間に装着して使用する大砲であることはゲーム中でもネタにされている。

グラビトン・ライフルT

スパロボDDで新たに設定された三号機専用武装。
ヒュッケバインMK-Ⅲや後発の凶鳥達が使うグラビトン・ライフルを二丁持ち撃ち込む連続攻撃となっている。
元々008Lを強化するプランとして、MK-Ⅲのグラビコン・システムを積んだ三号機でテストしていたようだ。

バリエーション

ヒュッケバインMk-Ⅱトロンベ

エルザム専用のヒュッケバインMk-Ⅱ。型式番号はRTX-010-02T。
ヒリュウ改との戦いで大破した機体をエルザム専用機として改修したもの。
テスラ・ドライブを新たに搭載しているため、飛行が可能になったほか、グラビコン・システムも改良されてグラビティ・ウォールの上位バリア「グラビティ・テリトリー」の展開ができるようになり、防御力も上がっている。さらに分身もできるようになっている。

アニメ「ディバイン・ウォーズ」には最初から登場しておらず、エルザムは最後までガーリオン・カスタム“トロンベ”に乗っている。

ヒュッケバインEX

SRX計画で改良されたヒュッケバイン008L
Mk-Ⅱのパーツを使用している為、外見は赤いヒュッケバインMk-Ⅱとなっている。

量産型ヒュッケバインMk-Ⅱ

ヒュッケバインMk-Ⅱの量産型モデル。
量産型ゲシュペンストMk-Ⅱに代わる主力機として採用された。
αシリーズとOGシリーズでは設定に差異がある。

立体物

OGシリーズの展開全盛期にコトブキヤからプラモデルが出ていたが、色々あって実質絶版状態になっている。
兄貴はスパロボVでの復活を皮切りに色々立体物で姿を見せるようになったがMK-Ⅱは長らくご無沙汰であった。

そんな中、スパロボシリーズのHGプラモ企画第四弾としてヒュッケバインMK-Ⅱが抜擢され多くのファンが驚く事になる。
V仕様ヒュッケバインや直近の最新ヒュッケバインではという予想はあったがまさかのMK-Ⅱであったのだ。
と言っても、スパロボDDで久方ぶりに復活していたのでこちらもフラグは立っていたのだが。
武装はフォトン・ライフル、Gインパクト・キャノン、ビームソード二本そしてリード線付のチャクラム・シューターとなっており、1・2号機の装備は網羅している。
残念ながらグラビトン・ライフルは付いてこないのでDDの三号機仕様の再現は単独では難しい。
2023年3月発売。
後に販売されたヒュッケバインMk-Ⅲを2機買えばグラビトンライフル2丁が手に入り、3号機仕様ができる。
余ったMk-Ⅲ2機も、プレミアムバンダイで販売されるAMガンナー、(後々出てくるであろう)AMボクサーと合体すれば無駄がなくなる。





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最終更新:2024年11月02日 16:55