登録日:2014/11/06 (木) 21:18:43
更新日:2024/09/29 Sun 19:33:42
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自分はナイトオブワンすら超える存在
“ナイトオブゼロ”です!
出典:コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN23 「シュナイゼル の 仮面」 毎日放送、サンライズ、コードギアス製作委員会 2008年9月14日放送より
目次
諸元
機体名:ランスロット・アルビオン
型式番号:Z-01Z
所属:神聖ブリタニア帝国
分類:第9世代型KMF
種別:ナイトオブセブン専用KMF→ナイトオブゼロ専用KMF
開発者:
ロイド・アスプルンド、
セシル・クルーミー
全高:5.15m
重量:9.12t
動力:エナジーフィラー
推進機関:ランドスピナー
エナジーウイング
武装:強化型スラッシュハーケン×4
MVS×2
ブレイズルミナス
スーパーヴァリス×2
フレイヤエリミネーター
機体解説
白と金を主体としたカラーリングや頭部の形状など旧ランスロットを特徴を踏襲したデザインにまとめられつつも、全体的により曲線的でスマートなフォルムになっているのが特徴。
コクピット内装は旧ランスロットと同タイプとなっており、起動キーも同じデザインである。
これまでスザクが搭乗していたランスロットはオリジナルを素体に改造を加える形で強化されていた。しかしこのアルビオンは新
装備・エナジーウイングとの親和性を高めるために設計を見直された新造機体であり、コンクエスターまでのランスロットとは別の機体である。
そのため若干頭身が伸びており、細部では旧ランスロットと「全く同じ」と言える部分はほとんど無い。
また、設計から調整に至るまでスザクの戦闘データが反映されているため、正真正銘「
枢木スザクのためのランスロット」である。
旧ランスロット譲りの高い運動性を誇り、それを活かした格闘戦が得意。スザクの十八番の回転蹴り「
陽昇流誠壱式旋風脚」(またの名をくるくるキック)も再現出来る。
パワーも凄まじく、
トリスタンのメギドハーケンを素手で掴み止めそのまま破壊し、大型機特有のパワーを持つ
ギャラハッドと近接戦で正面から互角に打ち合えるほどになっている。
武装は旧ランスロットに近い構成で特異なものは少ないが、どれも高い攻撃力を秘めた強力な装備ばかり。
特に火力面はスーパーヴァリスとエナジーウィングのエネルギー弾によって質・量共にコンクエスターを大きく凌駕する。
エネルギー効率も向上したのか、旧ランスロット以上の火器をボカスカ撃ちまくっても長時間活動出来ていた。
なお、緊急脱出装置の有無については明言されていない。
ランドスピナーによる陸上走行能力にエナジーウイングによる空中
飛行能力、更には高い気密性によって水中行動能力まで有しており活動場所を選ばない高い汎用性も持つ。
ちなみにエナジーウイングによる空中戦をメインコンセプトとする本機にとってランドスピナーは補助的な位置付けの装備である。しかしその性能は充分であり、最終決戦ではランドスピナーを用いた様々なアクションを見せた。
全体的にバランス良く纏まりつつ第8世代機すらも旧式然とさせてしまう能力を持つ本機であるが、同世代機の
紅蓮聖天八極式には総合性能面で若干劣っているとされる。
といってもこれはあちらが天才頭脳三人が(意図せずして)共同で生み出した化け物であるためであり、決してアルビオンの完成度が劣っているわけではない。
作中ではスザクが自身に掛けられた「生きろ」の絶対遵守のギアス(「ギアスの呪い」)を使い戦闘力を高めることで互角に渡り合っていた。
パイロットの呼称について、旧ランスロットと同様の「デヴァイサー」なのか判然としなかったが、
専用機なうえ帝国最高位の騎士に相応しくないためか『反逆のルルーシュRe;』では「マスター」という呼称が採用されている。
装備
旧ランスロットから受け継がれた標準装備。両手首と腰部に配置されている。
非使用時にはボディの装甲面に収納される構造に変化しており、本体のフォルムを崩さないデザインとなっている。
結果ハーケン部分が小型化されているが、威力は充分であり並のKMFなら一撃で撃破可能。
攻撃から機体の牽引まで従来と同じ要領で使用出来る。
高周波振動剣。背面に二基装備。
こちらも旧ランスロットから受け継がれた同型。ただしオプションではなく標準装備化しており、鞘のデザインは変更された。
MVSの中でも最初期の型であるため些か旧式な感もあるが高い切断力は健在であり、本機の高い機動力を加味することで
エクスカリバーと互角以上の威力を見せた。
アルビオンのメインウェポンとなっており、
二刀流で使用されることが多い。
両前腕部に内蔵されたエネルギーシールド。
旧ランスロットのものと大きな違いは無いが発生する力場は角錐状になっているのでルミナスコーンとしても使えるかもしれない。
防御力も紅蓮聖天八極式の輻射砲弾を受け止められる程。
劇中でスザクが「シールドエナジーも尽きた」と発言している通り、機体本体から独立したエネジーフィラーを動力としている。
可変弾薬反発衝動砲。旧ランスロットの装備を元にした強化改良型。
三つのモードに変形可能であり、2装化された砲身から実弾を放つ通常射撃用の「ノーマル・モード」、その砲身が上下に展開しハドロン砲を使用可能になる「ハドロン・モード」、
そこから更に二つの砲身を展開し一斉発射する「フルバースト・モード」を状況によって使い分ける。
火力・モードの増加に伴い全体的に大型化しているが、原型同様基本的に片手撃ち可能。
非使用時には折り畳まれコンパクトになる点も元型と同じ。
KMF用の携行武器の中では最大級の火力を誇り、同時に二丁携行することもあるが後腰部に一丁しかマウント出来ないため、近接戦に移行する際にはポイ捨てされることも。
セシルが考案したフロート理論にブレイズルミナスを組み込んだ新型の飛行用装備。
コクピット側面に折りたたまれたユニットを展開しそこからブレイズルミナスに似たエネルギーの翼を発生させる。
見た目は緑色をした半透明な六枚の
光の翼で、空中静止展開時には背後に光輪が浮かぶ。
従来のフロートユニットとは段違いの加速・運動性を実現。KMFのセンサーでも追尾仕切れないほどのスピードを発揮し、翼の部分がそのままブレイズとしても機能するので飛行時にはそのまま接触するだけで相手にダメージを与えることができる。
また翼から
KMFを撃破できる程の威力を持つ刃状のエネルギー弾を無数に精製・発射する機能もあり、スーパーヴァリスとの併用で凄まじい広範囲攻撃が可能になる。
ちなみに、このエネルギー弾は
ランスロット・グレイルのソードハーケンからの発展である。
フジの最終決戦の際使用したアンチフレイヤシステム。
環境データの入力はルルーシュと
蜃気楼でしか行えないため、本機は投擲役。
劇中の活躍
◆TVシリーズ
◇皇暦2018年(『R2』)
ナイトオブセブンであるスザクの新たな
専用機として開発されており、第20話の第二次トウキョウ決戦直後にスザクの口から名前のみ登場するが、まだロールアウト直前だったので直接の登場は無し。
その後スザクがナイトオブゼロに就任したことでアルビオンもナイトオブゼロ専用機としてロールアウト。
初登場の第22話ではペンドラゴンに攻め入ってきたラウンズ四人とその直属部隊を単機で迎撃し鎧袖一触。
唯一残った
ビスマルクの
ギャラハッドと対決するがビスマルクのギアスによって劣勢となる。しかしスザクがギアスの呪いを使ったことでビスマルクの先読みを上回り形勢逆転。
最後は正面からの一撃で
エクスカリバーごとギャラハッドを一刀両断。
ルルーシュ皇帝の力を全世界に示した。
アッシュフォード学園での超合衆国首脳会議でも索敵網を掻い潜るため海中から飛び出して議場に突入し首脳陣を拘束した。
フジの最終決戦でもルルーシュ皇帝側の主力として出撃。
星刻の
神虎や
藤堂の
斬月など
黒の騎士団のエース機を相手に獅子奮迅の活躍を見せ、
アヴァロン墜落後にはルルーシュの蜃気楼と協力しフレイヤエリミネーターを使用。コンマ04秒の投擲を成功させフレイヤを
無効化。
そのまま蜃気楼がこじ開けたブレイズの穴から
ダモクレスに侵入する。
そして
最終回。
エネジーウイング同士による高速空中戦を行うが互いのウイングを破壊しダモクレス内部での地上戦闘に移行。
互いに武装とエネルギーを消耗しながらも一進一退の攻防を続け、最終的にはスラッシュハーケンとランドスピナーを駆使した壮絶な格闘戦を展開。
最期は紅蓮の攻撃で右脚を破壊されながらハーケンで紅蓮の右腕と頭部を破壊し機能停止に追い込むが、同時にアルビオンの胴体を紅蓮の左腕が貫いておりアルビオンも機能停止。
直後機体はカレンとジノの前で爆発四散したのだった。
……
この時コクピットハッチの部分が障害物で隠れ映っておらず爆発の寸前でスザクは脱出していたようである。
以上のように五話にも満たない短い登場であったがその中で他KMFを圧倒する数々の活躍を見せたことから非常に印象に残りやすい機体である。
戦後は「悪の皇帝ルルーシュの象徴」というイメージからKMFの歴史から存在を抹消されるかに見えたが、新たな姿を得て残ることになった。
◆漫画
『R2』と同一世界観であるため終盤にスザク機として登場。
僅かな出番だがペンドラゴンでのラウンズ粛清戦やダモクレス決戦など『R2』での活躍をダイジェストで描かれている。
◇『反逆のルルーシュRe;』
ルルーシュの皇帝就任時から始まるためスザクの乗機として登場。
基本は『R2』と同じだが、起動シーンなどこれまで描かれていなかった描写も登場している。
トリスタン戦で大破したランスロットに代わって神根島における最終決戦でスザクと共に登場。
エナジーウイングなどの特徴はそのままだが、前腕部は籠手を付けたようなコンパクトなシルエットになり、MVSも
日本刀のようなデザインになるなどアレンジが加えられている。
しかしスザクがコクピットから出て生身で戦ったりしちゃうのでほぼ空気である(
ガウェインよりはマシだが)。
関連機体
アルビオンの原型となった第七世代型KMF。
枢木スザクの先代搭乗機。
ランスロットの量産試作バリーションの一つ。
この機体に搭載された一部の試作武装がアルビオンの武装へと発展した模様。
同時期に存在した唯一の同世代機。
カタログスペックではアルビオンを上回る。
◇ランスロット・アルビオンゼロ
出典:コードギアス 復活のルルーシュ 特報映像 2016年11月27日公開 より
型式番号:Z-01Z0
『
復活のルルーシュ』の特報映像に登場した黒いアルビオン。
『復活のルルーシュ』本編には登場しないが、同作の前日談『反逆のルルーシュ外伝 黒のアルビオン』にて正式登場した。
ゼロレクイエム後の光和元年、シュナイゼルの依頼でラクシャータ率いる「パール・パーティー」がロイドの残したアルビオンの設計図を元にゼロ(スザク)
専用機として開発した機体。
つまり
黒の騎士団製ランスロットである。
装甲はゼロのスーツをイメージさせる紫がかった黒。
基本はアルビオンの複製機で武装も共通しているが、背面のエナジーウイングは聖天八極式と同タイプの赤い八枚羽根となっている。
また、総合的な性能も聖天八極式と同程度までスペックアップされている。
ちなみに開発を発案された際当のゼロには「ゼロに武力は必要ない」として却下されていたのだが、有事の備えとして秘密裏に建造されていた。
そして日本で起こったテロ事件の折、ゼロにその存在が明かされる。当然ゼロは驚いたものの、事情が事情のため本機で出撃する。
その性能を見せつけ見事に事件を解決するが、やはり皇帝ルルーシュの象徴だったアルビオンの姿は民衆からの拒否反応が強かったため、ゼロは本機の運用を改めて断念。
こうしてゼロの搭乗機としてより相応しい機体「真母衣波」が開発されることになった。
その一方で
ランスロットタイプの更なる発展機も開発されており……?
因みに前日談は小説だったのでどのような戦闘だったのか分からなかったが、コミック版「コードギアス復活のルルーシュ」で前日談の内容がコミカライズされたことでアルビオンゼロの戦闘描写が描かれた。その際にはテロの首謀者が目の前で自爆したことによりその血液を浴びており、助けた人々のランスロットへの恐怖をより掻き立てている容貌になっている。
上記の通り永らく封印されていたが、『新潔のアルマリア』にて再登場。
開発から月日が経っているが未だ世界最高クラスの性能を持つ機体として評価されている。
作戦地が峡谷の奥という自然の要塞に加え、強力な防空網を突破しなければならず普通のナイトメアには困難なミッション…ということで普通ではないナイトメアとしてこの機体が選ばれた模様。
(『復活』より後の話ではあるが、あくまで「ゼロの機体」が必要だったためにランスロットsiNが使えなかったという事情もあったと思われる)
立体化
◇フィギュア
『R2』放映後に通常ver・イベント限定のクリアVerの二種が発売。
エナジーウイング用のクリアパーツが付属する他、別売りの蜃気楼と組み合わせることでフレイヤ・エリミネーター発動シーンも再現可能。
ただ作中の活躍による人気やスーパーヴァリスがノーマル・フルバーストモードの1丁ずつしか付属しなかったことなどもあり品薄に。
その後何度か再販されたことや後述の商品が出たことで定価以下で買えるようになった。
また、
プレミアムパンダイで紅蓮聖天八極式のパーツやエナジーウイングの展開形態再現パーツとハドロンモード2丁と通常verで足りなかった1丁ずつのセットが販売された。
そして劇場版『皇道』公開に合わせMETAL ROBOT魂シリーズとして新たに発売。
サイズはROBOT魂版とほぼ変わらず関節部などダイキャストパーツを使用、スーパーヴァリスは差し替えなしで収納~フルバーストまで再現。
今までどのアルビオンにも付属しなかったブレイズルミナスも追加された。
更に『復活のルルーシュ』に合わせて
プレミアムバンダイにおいてアルビオンゼロの予約販売が行われた。
エナジーウイングが新造されている以外はほぼ通常版と同じ仕様だが機体色は黒ではなくパープルに近い。
これとは別に様々なシリーズのロボを
カトキハジメがプロデュースしたCOMPOSITE Ver.Kaというブランドでも蜃気楼共々発売されている。
こちらは機体各所にマーキングが施されておりまた違ったアルビオンが堪能できる。
2023年にはMETAL BUILDにて商品化された。4万円という高価格に見合うだけの造形美を放っており、合金パーツも相まって非常にカッコいい。
独自の武装などはないが、その分純然たるランスロット・アルビオンの魅力を引き出す可動範囲がありポージングも自由自在につけられる。
2022年にプレミアムバンダイから1/35スケールで発売。
劇中イメージを残しつつややマッシブなシルエットになっており、股関節など各部可動も良好でポージングさせやすい。
武装やエナジーウイング展開パーツなども付属するが、本体に比べるとややシール色分けが多い。
オリジナルギミックとしてコクピットブロック下部にはスーパーヴァリスを二丁マウント出来る
ホルスターが装着可能。
追記・修正は19秒とコンマ04秒でお願いします
- スパロボ第3次Zだとやたら弱かったような気がしたけど何でだろう… -- 名無しさん (2014-11-06 21:28:20)
- 旧ランスロットと同じように胸部にもブレイズルミナス装備してなかったっけ? -- 名無しさん (2014-11-06 22:44:08)
- ↑↑普通に強いんだが、相変わらずのチートスペックな紅蓮と、MAPWの鬼な蜃気楼がいるからな… -- 名無しさん (2014-11-06 22:55:35)
- ↑2 それ、ファクトスフィアじゃね? -- 名無しさん (2014-11-06 23:13:24)
- 短い出番の中、空中、地上両方でナイトメアの活躍を魅せてくれたいい機体 -- 名無しさん (2014-11-07 02:21:23)
- ↑2いや、超合衆国首脳会議で突入するときに確か使ってた気がしたんだが -- 名無しさん (2014-11-07 08:01:39)
- ↑ 確認したが高高度から腕部ブレイズルミナスを展開して最高速度で突っ込んだ後に急停止した感じだな。 -- 名無しさん (2014-11-07 11:28:48)
- ファクトスフィアは無いのか? -- 名無しさん (2014-11-07 16:46:48)
- ↑4 地上じゃなくね? -- 名無しさん (2017-02-08 15:18:27)
- エナジーウイング機って音速超えて戦闘できんの? -- 名無しさん (2018-10-18 12:41:42)
最終更新:2024年09月29日 19:33