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偽りの王 ナンバーナイン

登録日:2014/12/30 Tue 18:07:03
更新日:2024/07/27 Sat 19:28:52
所要時間:約 3 分で読めます








そのドラゴンの雄叫びの前には、どんな言葉もすべてかき消されてしまう。





《偽りの王 ナンバーナイン》はデュエル・マスターズのクリーチャーである。

概要

その強さ、偽りなし!

DMX-11「大決戦オールスター12」で初収録と相成った光文明キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン
名前の由来は「第九」だろうか。「第九」とは、普通ベートーベンが作曲した「交響曲第9番」を指す。キング・コマンド・ドラゴンのネーミングとしてはぴったりであるといえよう。
キング・コマンド・ドラゴンの主要カラーである闇・火・自然には属さず、光文明。

偽りの王(コードキング) ナンバーナイン 光文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 9000
相手は呪文を唱えることができない。
W・ブレイカー

コスト・パワー・更にはカード番号にすら9を持っている9づくしのクリーチャー。
見た目は鎧を着た光神龍スペル・デル・フィンのようにも見える。
キング・コマンド・ドラゴンの設定上本当にスペル・デル・フィンがナンバーナインの鎧を着ているのかもしれない。

あちらと似て、相手は呪文を唱えられないという強固なロックを仕掛けられる。このロック性能はスペル・デル・フィン同様、聖霊龍王 アルカディアスDを超えているため光ドラゴン内では強力なロックである。
だが、スペル・デル・フィンと違って、「ピーピング出来ない」「素でパワーが高いがパンプアップしない」といったデメリットもある。
もっとも、一定したパワーを持つことが必ずしも欠点ということもなく、パワー重視のTCGでもないのでこのへんはあまり気にする必要はない。

それにピーピングがメリットになる場面も割と薄い(もちろん、あるに越したことはないが、それ以上のメリットをナンバーナインは持つ)。
ナンバーナインはコマンド・ドラゴンサポートを受けられるドラゴンであり、普通のドラゴンよりも活躍の場面は多い。
しかもコマンド進化元としても一応は運用可能。もったいないからしないが。

例えば光でエンジェル・コマンド・ドラゴンデッキを組むなら、サブに投入することで
《聖龍の翼 コッコルア》のサポートを受けられるというメリットもある。

また、普通に使う際に併用することも可能。両者を2枚ずつ採用して、《天使と悪魔の墳墓》に対策するパターンも見られる。基本スペックが近いためこのようなことも可能なのである。

ただし、革命ファイナル以降の環境ではクリーチャーによる火力除去がインフレの激化により強化。
ナンバーナインも登場当時とは違って除去されやすくなったことで、少しでも火力除去への耐性を向上させられるとしてパンプアップの価値が高まってきたスペル・デル・フィンの方を優先する風潮も強いところはある。

ツインパクト版

我の伝説への進出を、歓喜の歌で迎えよ。

偽りの王 ナンバーナイン 光文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 9000
W・ブレイカー
相手は呪文を唱えることができない。
歓喜の歌 光文明 (3)
呪文
自分の山札の上から9枚を見る。その中からコスト9のカードを1枚、相手に見せてから手札に加えてもよい。残りをシャッフルし、山札の一番下に置く。

DMEX-04「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」にて、ついにツインパクトになったナンバーナイン。
ツインパクトカード候補を決める公式投票の中間発表では1位を記録するなどユーザーからの希望も強く、正に待望の登場となった。

クリーチャー面の解説は上述の通りなので呪文面の方を解説すると、山札の特定の枚数のカードからのサーチ能力。
山札の上を操作しなければランダム要素はあるが、めくれる枚数が9枚と莫大で単純に山札の3分の1以上を探る計算になるので、サーチの成功率は高い。
9コストのカードをサーチするという点から、【九極侵略】デッキでの運用が前提として設計されていると言える。

ツインパクト化による実質上位互換の登場によって、元のナンバーナインは出番が大きく減ることになった。
一応ツインパクト化によるデメリットもない訳ではないので、完全上位互換と言う訳でもないが。
ただし、呪文面の効果がかなり限定的な用途になりやすい点はあるので、特に呪文面を使わないデッキにナンバーナインを投入するならば、《マインド・リセット》や《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》などを避けることを優先して元の非ツインパクトの方を採用する価値はある。

G・ストライク版

偽りであっても、王の歴史は繰り返される。

偽Re:の王 ナンバーナイン R 光文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン 9000
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
相手は呪文を唱えられない。

DMRP-20「王来篇 第4弾 終末王龍大戦」ではG・ストライクが付与されたリメイク版が登場。
G・ストライクが付与されたカードは名前に「GS」か「Re:」が付くのだが、分かりやすく「偽り」と「Re:」を組み合わせたネーミングをやりたかったのだろう…。

スペックだけで言えば元ネタの完全上位互換だが、実は種族からアンノウンが消えているのでギリギリ完全上位互換ではない。
しかし、アンノウンは種族サポートこそあると言ってもそれを活かして差別化できる用途はかなり限られてくるので、完全上位互換と言っても過言ではない。

元ネタのツインパクト版と比較した場合、上述したようにあちらの呪文面がかなり癖の強い能力であることから使えるデッキが限られてくるこもあってツインパクト故のデメリットを背負いやすい。
シンプルに使える場面が多いG・ストライクを持つこちらの方が優先されやすいだろう。【九極侵略】デッキやアンノウンを使うデッキなら話は別だが…。

関連カード

ナンバーナインよ、ヌシのやり方は間違いだったようだな。力は封じるのではなく、使うためにあるのだ。――真実の王 ワーグナー

真実の王(トゥルーキング) ワーグナー 水文明 (9)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 12000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から呪文をすべて自分の手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番上に戻す。
このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札から呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。
T・ブレイカー

呪文を手札に回収しそれをATで唱えられるという自己完結型ドラゴン。
なんか偉そうにナンバーナインに講釈を垂れているが、ナンバーナインの前では呪文は結局封じられるんですがそれは大丈夫なんですかね…?

ナンバーナイン「力はキサマを殺すためにあるのだ。」

ナンバーナインがいなければ実際強いことは間違いない。何気に3体しかいない「真実の王」の一体。

「修羅」の頂 VAN・ベートーベン 無色 (11)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン/ゼニス 14000
このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーをすべてバトルゾーンから持ち主の手札に戻す。
相手がコマンドまたはドラゴンをバトルゾーンに出す時、相手はそのクリーチャーをバトルゾーンに出すかわりに墓地に置く。
T・ブレイカー
エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す)
対照的に(種族こそ限定的だが)クリーチャーをメタっているキング・コマンド・ドラゴン。
こいつと《龍世界 ドラゴ大王》、そしてナンバーナインの3体でキューブリックなど一部以外突破できないロックをかけることができる。
ライゾウをつかってもなお運任せになりやすいのが原因か規制などは特にはかかっていない。

デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-19「グレイト・ディスティニー -希望の双子-」にて収録。性能面に変化はないが、レアリティがベリーレアとなった。

余談

仕様はフォイルが施されていない、コモン〜レア程度の仕様のカードなのだが、収録されるパックが2度、いずれも「内容固定のセットがランダムでひとつパックに収録される」というスタイルであるためカード自体のレアリティは入手しやすさにあまり参考にならない。

そして、いずれもビクトリーの入っているパックということから当てづらいため、シングル市場では並のSRと同格の扱いを受けている。

そのほか、プロモーションにもなっているが、こちらは公認大会の優勝者賞。手に入れづらさは察してください。

だったが、革命編で登場した『カスタム変形デッキ 革命vs侵略 龍極の光文明』にて2枚積みで再録。
これによりシングル価格はかなり落ち着いた。
また、似たような境遇にあった《音感の精霊龍 エメラルーダ》も革命編第3章《禁断のドキンダムX》で再録されている。



そのWiki篭りの追記・修正の前には、どんな誤字・脱字もすべてかき消されてしまう。

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最終更新:2024年07月27日 19:28