登録日:2016/11/23 (水) 09:57:41
更新日:2024/09/25 Wed 08:01:56
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生きとし生けるもの。この星に息づく命の全て、
スパークドールズにして時間を止めてやろう。
■概要
スパークドールズとは『
ギンガシリーズ』および『
ウルトラマンX』に登場するソフビ……もといアイテム。
ここでは密接に関係している「ダークスパークウォーズ」についても解説する。
見た目は現実世界でも売られているソフビ(旧サイズではなく後述する500サイズ)と同じであり、大きさは14cm。
ギンガ、Xともにデザインは違うもののスパークドールズの左足に『ライブサイン』と呼ばれるものが存在する。
これを
ギンガスパークなど各作品の変身アイテムで読み込ませることで、ウルトライブ・実体化・ウルトランスなどの現象が起きる。
尚、人形から変身、巨大化するという現象は
過去作品に
先例がいたりする。
現実世界でも無印ギンガの時に、『ウルトラヒーロー500』『ウルトラ怪獣500』という商品として発売しており、
これまで主力商品だったソフビが変身アイテムという一面を持つことになった。
スパークドールズにされたウルトラ怪獣たちは区別するために名前の後に(SD)と付く(例外の多い
ジャンキラー/ジャンナインは除く)。
なおSDとは『スパークドールズ』の略であり、『スーパーデフォルメ』の事ではない。
スーパーデフォルメの方に興味があるなら
怪獣娘やM78劇場なんかを見ればいいと思うよ。
作中ではウルトラ戦士とウルトラ怪獣のスパークドールズしか登場しなかったが、
ダークルギエルは全ての生命体の
時間停止を目論んでいるため、人間のスパークドールズも設定的には有り得る。
おそらく
春野ムサシ隊員ソフビのような姿になるだろう。
またワームホールもスパークドールズになっているため、人形化の対象は生命体に限らないようだ。
設定的にほぼ全てのウルトラ怪獣がスパークドールズになっていると思われるが、
それではきりがないためここでは本編・
超全集・
(パラレル含む)外伝小説などで登場したものを一覧にする。
■ダークスパークウォーズ
ギンガシリーズが始まる遥か昔、銀河の彼方でウルトラ戦士と怪獣軍団が大戦争を繰り広げるという事件があった。
それが「ダークスパークウォーズ」である。
戦いは熾烈を極めいつまでも続くかに思われていた。
そんな時にマイナスエネルギーに満ちていた頃の
ダークルギエル(対比的に
10勇士の時よりもデカい)が現れ、
強大な闇の力でその場にいた全てのウルトラ戦士・ウルトラ怪獣を手も足も出させずに人形に変えてしまった。
その直後にルギエルと同じ大きさのギンガが現れ戦闘、実力が互角だったため相打ちとなり、お互いに傷を癒やすために変身アイテムと一体化した。
その後ギンガスパーク・ダークスパーク・スパークドールズは宇宙中に散らばり、
『ギンガ』本編の1000年前にギンガスパークと一部のスパークドールズが降星町に降り注いだ。
なお『ギンガ』世界の地球唯一の怪獣である
シェパードンはこの戦争に参加せずビクトリアンの民と戯れていた。
宇宙から地底世界に来た
ウルトラマンビクトリーもダークスパークウォーズに参加せずに地底で眠りについている。
また、ビクトリーはダークスパークウォーズでのルギエルがやった行動が前提となる特殊能力を有しているが詳細不明。
■ギンガシリーズ
『ギンガ』におけるスパークドールズは上記の通りルギエルによって誕生した。
本編に登場するのは本編の1000年前から降星町に存在する、
いわばオーパーツである。
作中で登場するだけでもかなり量になるが、設定上これでも全体のほんの一部に過ぎない。
『ギンガ』版のスパークドールズの最大の特徴はスパークドールズにされた場合、時間が止まってしまうという事。
つまり一度人形にされたら最後、開放してもらうまで意識がなくなってしまうという死んだも同然になる。
何? スパークドールズ劇場? あれはメタ世界だし……。
体が
時間停止状態のため、当たり前だが生体反応なんかは当然ない。
ただし特有の波動を放つ事もあるらしく、ギンガスパークやタロウの
超能力でそれを探すこともあった。
しかしながら例外もあり、
時間停止はルギエルの闇の力によって起きている現象のため、封印が弱いと
ウルトラマンタロウのように意識だけが残る。
他にも
マグマ星人や
ゼットンのように、ルギエルが倒され封印が弱まる事でスパークドールズに戻っても意識を維持する事が出来る。
しかしこれは悪い事ばかりではなくダークスパークを使う事で
時間停止を最大限に生かす事が出来る。
ダークスパークにはダークライブの他にスパークドールズを実体化させるという能力がある。
この力で実体化させられた存在は自身の許容量を超える攻撃を浴びようとも、スパークドールズに戻るだけで済むのだ。
例えコスモミラクル光線を受けようが、体を光の粒子にされてしまっても
本体そのものは時間が止まっているために死ぬことはない。
この点はダークライブでも同じだが、実体化はスパークドールズになった存在自身の意思で行動出来るという違いがある。
つまりダークスパークの人形化・実体化を使えば簡単に永遠の命を持つ生命体を作る事が可能になっている。
ルギエルはこの力を使う事で宇宙全体を争いのない平和な世界へ導こうとしている。
しかしこの力にも限度があり、前述のようにルギエルの力に依存しているため、ルギエルが既に倒されている状態で、
ビクトリウム・キャノンのようなトンデモ攻撃を受けると死んでしまう事が可能性としてある(ボルストの生死が不明のため)。
劇中明かされたスパークドールズの封印を解く手段は3つ。
生命体を人形にするダークスパークの対の存在であるギンガスパークには、封印を解く力があるらしい。
しかしウルトライブにしか使わず、ギンガも解放には使わなかったため、本当に開放の力があるのかすら疑われている。
一応
新ウルトラマン列伝40話でギンガ自身が「呪いを開放出来る神秘のアイテム」と紹介していたので、一応力はあるにはあるらしいのだが……。
この空間にはルギエルの闇の力が及ばないためか、入ると解放される。
しかし一時的なもので、通常の空間に出ると人形に戻る。
本編ではこの方法でしか解放されなかった。
無印ではルギエルが倒された後、開放されたウルトラ怪獣をギンガが元の世界へと連れて帰っていた。多分
ダークザギも今頃元の世界に帰っているはず。
しかしルギエルが完全には死んでいなかったせいか、
マグマ星人等の少数がスパークドールズのまま地球に取り残されており、『ギンガS』での騒動に繋がる。
『ギンガS』で完全に死んだらしいので、今度こそ完全に開放されたらしい……。
と思いきや、何故かショウが持っていたスパークドールズは『X』の時点でも解放されていない。
ビクトリーには固定化の力でもあるというのか、それとも怪獣たちがショウを主として認めたのか……。
ルギエルが生きているのか
どちらにせよ
ガンQのスパークドールズを持つサトル君の生死が気になるところ。
また死後のシェパードンが変化したクリスタルスパークドールズやヒカリが作成したスパークドールズも存在する。
これらは前者は魂、後者は力の結晶がスパークドールズ状になっているようなもので、ルギエルや後述の『X』版とは一線を画している。
▼ウルトラヒーロー
スパークドールズにされたウルトラ戦士がオリジナルの
ウルトラマンかどうかは不明。
光の国以外は戦争中次元を超えて巻き込まれたと説明されているが、その次元がどこの次元か説明されていない。
しかしタロウやゼロの言動から光の国の
ウルトラマンはオリジナルの可能性が極めて高い。
ってかテレビシリーズのレギュラーがパラレルだと子供が混乱する。
ただ、外伝小説における初代マンは、その言動からして映像作品とはパラレルの人物と思われる。
一応の例外は『
ウルトラマン列伝』で別次元の存在と明言されたジャンナイン(以後も公式設定となるかは今のところ不明)。
▼ウルトラ怪獣
異形の手のモノの部屋にあったスパークドールズの一部は500サイズで商品化されていなかったため、
すでに発売されている旧サイズソフビがおかれていた怪獣も存在する。
映像作品には登場したことのない
カブトザキラーや
バキシマム、
アンドロキラー・ザ・バルタンの姿も確認できる。
『ウルトラマンギンガ本編に登場』
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』に登場
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場
『新ウルトラマン列伝』新撮パートに登場
『ウルトラマンギンガS』本編に登場
『スパークドールズ劇場』に登場
▼謎の存在
▼合体怪獣
合体怪獣は合体元の怪獣を読み込ませることで誕生する。その際SD表記が『SDU』となる。
▼SDI(スパークドールズイミテーション)
電脳空間で再現されたスパークドールズ
『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』に登場
■ウルトラマンX
『X』で登場するスパークドールズは基本的な仕様はギンガ版と同じだが、根本的な部分で異なる事がある。
本作のスパークドールズは
オーパーツとして登場する。
これだけだと前作と大体同じだが、ギンガとの違いは世間でも認知されているという事である。詳細は知らないようだが。
このスパークドールズは大昔に光の巨人(公式サイトでは虹の巨人)が地球上にいた怪獣たちを封印したもので、その存在は詳細不明。
現在はウルトラフレアによって世界各地で眠っていたスパークドールズの封印が解け実体化し、各地で暴れたり巣を作ったりしている。
特に日本への出現率が高く、その数値は全体のおよそ20%を占め、他の地域との差はなんと84倍。
現在でも封印状態のスパークドールズは残っているようで、時折何かしらの原因で実体化している。
ギンガシリーズの場合は倒したら(ルギエルの能力で)勝手にスパークドールズに戻っていたが、
X版はそうはいかず現在
ザナディウム光線等を使わなければスパークドールズにする事が出来ない。
例は少ないがそれ以外だとバグバズンブルードのように死ぬ。
『X』版のスパークドールズは時間が止まっているという訳ではないようで、専用の機械があれば感情を読み取る事すら可能。
また本来の生息地域に近い環境を作り、そこに置く事で感情を安定させる事も出来る。
つまりルギエルは時間を止めたうえで人形にしているが、エックスはデータ化によりそのまんま人形の姿にしていると考えるべきだろう。
ルギエルとエックスの人形化光線のどちらが性質が悪いかは、捉え方次第。
▼登場したスパークドールズ
なお、エックスへの変身は「ユナイト」、サイバーゴモラの実体化は「リアライズ」だが、読み込むのは引き続きライブサインである。
謎だらけの新人バイト・ダークルギエルの所持する武器から放たれた光線に当たった怪獣が変化する。
時間が止まっているわけではないようで、人形になっても行動や会話は自由に行うことができ、飲食も可能。
■玩具としてのスパークドールズ
2013年6月下旬、『ギンガ』放送開始に合わせ、それまでの「ウルトラ怪獣シリーズ」及び「ウルトラヒーローシリーズ」のラインナップを一新し、サイズを140mmに変更。
当初は税抜価格が1個500円であったため、
「ウルトラ怪獣500シリーズ」「ウルトラヒーロー500シリーズ」の名称で販売されていた。
2016年6月生産分までは、劇中同様足裏にライブサインがあり、DXギンガスパークやビクトリーランサー、エクスデバイザーなどの玩具と連動できた。
また、『X』放送中には、DXエクスデバイザーと連動できるサイバーカード付きで劇中に登場する怪獣やエックスの各形態をソフビ化する
「ウルトラ怪獣X」「ウルトラヒーローX」も展開された他、
旧サイズのソフビに近い大きさ(約180mm)で大型の怪獣を立体化するシリーズ
「ウルトラ怪獣DX」がスタートした。
2016年7月の『X』放送終了及び『
ウルトラマンオーブ』放送開始に伴い、シリーズ名が「ウルトラ怪獣シリーズ」「ウルトラヒーローシリーズ」に戻り、税抜価格も600円に。
それにより足裏のライブサインも削除された。
ラインナップ
▼ウルトラ怪獣500シリーズ
▼ウルトラ怪獣X
▼ウルトラ怪獣DX
No.は全て「DX」で統一。
▼ウルトラヒーロー500シリーズ
▼ウルトラヒーローX
No.は全て「X」で統一。
▼ガシャポンウルトラヒーロー500&ウルトラ怪獣500
▼大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア ギャラクシーハンターズ
No.は無し
▼大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア ギャラクシーモンスターズ
名前 |
初登場作品 |
備考 |
アースゴモラ |
大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア |
DCD版大怪獣ラッシュで使用できるデスレ星雲人デフレイムのカードが付属 |
追記・修正は人形にされてからお願いします。
- ダークスパークウォーズが実は過去じゃなくて未来で行われた説が結構好き。タロウたちが後の作品でパラレル的存在じゃなさそうなのも、過去と未来の鎌田が一つに理論で説明つけるらしいしw -- 名無しさん (2016-11-23 10:04:52)
- アンパンマンたち「スパークドールズにされちゃいました・・・」 -- 名無しさん (2016-11-23 12:36:34)
- エックスって結構大量に謎残して終わったんだなぁ -- 名無しさん (2016-11-23 13:06:16)
- ↑全体の面白さを優先して設定を無理に明かさない方針にしたみたいだからね。資料とかでもエクスラッガーとかの秘密の一部優先って感じだったし -- 名無しさん (2016-11-23 14:08:35)
- ギンガ版のスパークドールズは文字にして説明するとダークルギエルのヤバさが凄くなるよな。 -- 名無しさん (2016-11-23 19:05:09)
- ウルトラ版カメンライドとゴーカイチェンジ。 -- 名無しさん (2016-11-23 22:00:23)
- モンスライブ!ガタノゾーア!! -- 名無しさん (2016-11-23 22:28:12)
- Xの世界のスパークドールズはギンガとは出自が違うっていうのが最初分かってなくて混乱してた人がいたような記憶がある -- 名無しさん (2016-11-24 14:29:52)
- ↑ダークスパークウォーズで散らばったルギエル製のSDが、X世界の地球に降り注いだもんかと思ってたな -- 名無しさん (2016-11-24 15:46:16)
- ギンガS以降は単純に力の結晶くらいに考えたほうがいいかもね。エックスに圧縮されたのを除いてだけど -- 名無しさん (2016-11-24 20:38:16)
- よく見たらスパークドールズの中にバキシマムとかアンドロキラーバルタンとかあったよなw そろそろカブトザキラーやバキシマム、ガロウラーは映像作品に出ても良いと思うんだ -- 名無しさん (2016-11-25 17:07:58)
- ダークネスファイブの連中がSD化してしまったら、陛下のことだからなんだかんだいって大切にしてくれるんだろうなあ -- 名無しさん (2016-11-25 17:50:07)
- なんでこの記事は中途半端なリストを載せてるんだ?一瞬だけ登場したものも載せてるかと思えば劇中で出番があったものを載せてなかったりするし、どういう基準? -- 名無しさん (2016-12-04 11:25:11)
- 創作史上でも理想的な「永遠の命」なんじゃないかな。時間が止まっているから不老だし、体に何かあっても人形に戻ればダメージがリセットされるし、不老不死の宿命である生き続ける苦しみを感じたら人形になれば意識が消えるし。 -- 名無しさん (2016-12-28 07:54:04)
- 春野ムサシ(SD) -- 名無しさん (2017-03-09 20:53:37)
- 主力商品をコレクションアイテムにするとはウルトラマンの玩具スタッフもやるなあと自分も当時中3ながらにそう思ったなあ。 -- 名無しさん (2019-12-19 18:10:11)
- 宇宙が誕生する以前の光も闇もない混沌が形を成した存在達すら問答無用で人形になるとかヤバすぎない? -- 名無しさん (2020-07-20 01:02:59)
- ダークスパークウォーズでルギエルにウルトラ戦士達が人形にされたときウルトラマンキングは何してたんだろうか? -- 名無しさん (2020-12-26 19:26:34)
- ↑×2誰?グリムド? -- 名無しさん (2022-01-26 00:21:38)
- リストからダークルギエルの部屋に置かれていただけだったり、ダークスパークウォーズで一瞬登場しただけだったりするのを消して、劇中で使用されたものだけを追記しようと思うのですが、どうでしょうか? -- 名無しさん (2024-07-10 23:08:29)
- 反対意見がなかったので、↑の通り編集を行いました。Xに登場した怪獣はスパークドールズから実体化した、あるいはエックスやサイバーゴモラがSD化したものについてのみ記載し、不明なものは基本的に省いています。ソフビについてはライブサインが付いているもののみ追記しました -- 名無しさん (2024-07-21 13:47:57)
最終更新:2024年09月25日 08:01