登録日:2018/07/16(月) 23:56:54
更新日:2025/01/11 Sat 10:38:13
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デザインモチーフは
ポケットモンスター サン・ムーンの女主人公(黒髪・黄色人種)。
原作との相違点は、目つきがやや鋭いところ。
作画担当の山本サトシ先生によれば、
ゴールドの目の瞳を大きくして描いているらしい。
似た目付きの
エックスとの差別化も意識したようだ。
なお、14章の中盤から
USUM版の服装と髪型に変わった。
○プロフィール
○人物
きのみ等を用いてその場で薬を調合する薬剤師を生業とする少女。図鑑所有者としては異色の職業持ち。
同じく第14章の主人公である
サンも職業持ちであり、しかもいずれも
ゲームの世界観にはあまり出てこない職業という共通点がある。
性格は理知的で自信家。
アローラのテンションとはかけ離れており、自らの服装含め住民のあらゆる言動についていけてない。
またちゃっかりした一面も持っており、
ククイ博士に仕事を頼まれた際に
ロトム図鑑を受領していたり、その仕事を受けたことすらサンには黙っていたりと徐々に彼を振り回すようになっている。
基本的には冷静で落ち着いた態度をとるが、ある一点のみそこから離れた態度をとる部分がある。それは…
「どくタイプが大好き」
ということである。
薬剤師の職業柄、毒は研究対象であるのは必然であろうが、アローラベトベターのトロピカルな色合いを
「も~サイコ~♡」と評するのは独特のセンスを感じる。
ちなみに上述の思い入れを語った際、サンには
「毒女」と呼ばれた。
特技として卓越した弓術の腕前を持つ。以前に作中で弓を用いていた
エリカ同様、矢じりにモンスターボールを仕込んで放つ。
その矢は百発百中であるほか、弓を用いてモクローの飛行補助に使ったりと応用力にも長ける。
サンに対しては「『運び屋サン』と呼んでくんな!」と言われたからか「運び屋さん」と呼んでいる。
基本的にはその金銭本位な思考や大雑把さについていけておらず、苦笑いしつつツッコミを食らわせるのが基本のやり取りと化している。
なお、「お客さん、暗いもんね」と言われたときは砂で目つぶしを食らわせた。ただしそれなりに信用はしている模様。
一方で医療従事者として、すぐにケガをするサンについては心配もしている。
そんな彼女がアローラに来た目的とは、自らのミスで毒を浴びせた
ポッチャマの治療である。
かつてシンオウ地方で
ベルリッツ氏の元にいたムーンは、そのポッチャマを治療するべく「
カプ・テテフの鱗粉」と「幻のきのみ」を求めていた。
そこにククイ博士が所望していた
ロトムが到着し、その体調が弱っていて移送しながらの治療を必要としたため、ムーンはアローラに派遣されたのであった。
バトルスタイルは理詰め。自分の描いたシナリオ通りに相手を嵌めるのが基本戦術だが、確率の低いリスクを「非科学的」として軽視する悪癖がある。
ムーンが毒に冒してしまったポッチャマとは「姉のポケモン」であった。
そもそも彼女は幼少期から天才的な毒物への造詣を有しており、6歳で博士号まで取るほどの才覚を示していた。
だが、その興味の赴くままに周囲のもの全てに毒を付与する実験を行い、自らも中毒症状を起こすなど、両親からしてみれば不安を抱く性質でもあった。
結局、成長するにつれて興味は薬学に転化したようだが、「自分の行いの結果が分からないまま行動した」ことでポッチャマを不治の毒に冒してしまい、それから弓術を身につけた。
ムーンの心にはこのことが深く刻まれており、科学に携わる者でありながら失敗を極度に恐れる、矛盾した性向を抱くようになった。
なお、両親の後ろ姿やエンペルトを連れていたことからムーンの姉が
プラチナである可能性は非常に高いが、2019年11月現在では明言されていない。
○ムーンの手持ち
ニックネームはつけていない。
なお、先行版単行本の段階では手持ちの進化エピソードの殆どがなく、唐突に進化した状態で出てきている。
今後の通巻版における加筆での補完が待たれる。
◆モクロー→フクスロー→
ジュナイパー♂
特性:しんりょく 性格:のんき
ククイ博士から譲り受けたポケモン。
アシマリのバルーンに閉じ込められたまま放置されていたところをムーンに助けられ、後に正式な手持ちとなる。
夜行性なので昼間はタイプ相性の有利にも拘らずアシマリに負けていた。そんなところにムーンは共感しているようだ。
飛行要員としても活用されているが、モクローだった頃ムーンは捕まりやすくするために弓を用いていた。
エーテルラボでの戦いの最中、ジュナイパーに進化した。
◆ベトベター→
ベトベトン(アローラの姿)♂
特性:どくしゅ 性格:のうてんき
急遽出場することになったゼンリョクバトルに備えて捕まえたポケモン。
そのカラフルな色合いはムーンを魅了した。
しかし、ムーンは
リージョンフォームのことを知らなかったので、最初の戦闘である
グラジオの
ポリゴンとの戦いでは相手のエスパー技を警戒させていた。
◆ヒドイデ♀
特性:ひとでなし 性格:ようき
こちらも急遽捕まえたポケモン。
グラジオとの戦いで使用したほか、ムーンが自らを鍛えるべく呼び出した、ぬしポケモンの
ラランテスと長時間戦い続けボロボロになりながらも勝利した。
◆アゴジムシ→デンヂムシ♂
特性:むしのしらせ 性格:むじゃき
こちらも急遽捕まえた…が、ゼンリョクバトルには使用していない。
最初に何に使ったのかというと、骨折したサンのギプス用の糸を出すためである。
ムーンの手持ちではないが、関わりの深いポケモンなのでここに記述する。
第7・
8章に登場したロトムと同一個体かは不明。先述の通りアローラに来る前は衰弱しており、ムーンが治療を行いながら連れてきた。
しかし、肝心のサンの図鑑とは適合しなかった。彼が図鑑に対してあまりにもぞんざいな扱いをしていて、不衛生だったからである。
結局スペアのもう一つの図鑑に適合し、それをムーンが受領したのだった。
ゲームと同じくおしゃべり。特にサンに対しては辛辣な態度をとっており、尊大な言動をしたり顔面を蹴り飛ばしたりとやりたい放題。
尤もサンも、諸事情あってロトム図鑑と共に行動した際は
ガードベント敵の攻撃に対して盾にするという前代未聞の行動をとった。
○各章での活躍
「ロトムを回復させつつアローラに連れていく」という任務のため、手持ちを持たずにアローラに到着したムーンは顔面に
ナマコブシをぶつけられてサンと出会う。
当然弁償を要求しようとしたが、金を払いたくないサンに支払いを先延ばしされる。
紆余曲折を経てバイトが終了したのち、彼の本職である「運び屋」の顧客となることで弁償を履行させた。
この途上で自らの名前と職業を明かすも、サンのペースには全くついていけず振り回されるばかり。
さらに到着したククイ博士の研究スタイルにも度肝を抜かれるなど、散々な目に遭う。
しかし、「ゼンリョクバトル」にエントリーしたにもかかわらず怯えてばかりの少女、
リーリエと出会い出場を代わったことで、ムーンは手持ちを得る機会を得る。
そして臨んだグラジオとのバトルでリージョンフォームの存在を知り、それを生かしてうまく相手を戦術にはめるも、命中率が低いはずの「でんじほう」が「背負っているもの重さ」で直撃したことで敗北。
理解不能な負け方をしたことでしばらくふさぎ込み、サンがグラジオと戦う様子も見ていなかった。
その後、アーカラ島へと向かうサンに「ついでに」同行。
実はククイ博士から、「サンだけでは『幻のきのみ』は見つけられないだろうから手伝ってやってくれ」と仕事を依頼されていたのだ。
更にその報酬としてロトム図鑑をもらったのだが、これらの事情をサンには黙っている。面白そうだからという理由で。
サンが
スイレンの試練に向かう中、
マオに同行しシェードジャングルへと向かったムーンは、カプ・テテフが
謎の生物と戦うのを目にし、その振りまいた鱗粉を手にした。
謎の生物が撤退したのち、マオの助言を得てポケモンの力を借りることで「幻のきのみ」を発見する。
しかし、カキがグラジオに負傷させられるという事態が発生。敵愾心を抱くサンと違い、ムーンはグラジオの目的を探ろうとしていた。
この時の問答で事件に度々見え隠れしていた「空の裂け目」が異世界の「出口」であるということを彼女は知ることになる。
なんとかテテフに認められたムーンだったが、次のウラウラ島へと移動する際にヨットが難破。ククイ博士夫妻共々エーテルパラダイスに保護された。
一命をとりとめたムーンはウラウラ島へと急ぐが、既にポータウンで戦いが始まっていたため空から強行突破を敢行。
UBが街の外に出て混乱が広がる中、戦いで負傷したサンを治療するためポータウンに残ることになった。
治療の後、ムーンはサンが「ある言葉」を耳にしたとき激しい動揺を示したことについて疑問をぶつけ、彼がなぜそこまで金にこだわるのかを知る。
だが、そこに現れたのは国際警察の
リラと
ハンサム。
UBに関する情報を提供しようとしたムーンは、国際警察にすら不信感を見せるサンの様子に戸惑いを覚えつつ、彼の承諾を得て情報提供に応じた。
そして現れた
カプ・ブルルに対して、サンはきのみを捧げることについて躊躇いを見せたが、その不安をムーンは受け入れつつ説得。無事ブルルに認められた。
しまキング・クイーンが不在でUBの被害が拡大しているポニ島へと急ぐリラに同行したムーンは、遂にエーテル財団の関与を知り事件の核心に迫るが、事態は急展開を迎えていく…。
【第15章】
クララが地下アイドルをしていた時代に、公演を見に来ていた「ミス・ポイズン」と連絡先を交換していたことが語られている。
しかもそこには身内と思われる丁寧語で話す少女も共にいたが、双方シルエットのみなのでムーン本人なのかは2022年6月現在では不明。
ただ、その
二つ名をもつ人はムーン以外存在しないのであるが…
○台詞集
「大切なポケモンなら、自分が守るか、ポケモン自身が身を守れるようにしてあげて。」
「だって、どくタイプのポケモンってかわいいでしょ♡」
「特にアローラのベトベターの色なんても~サイコ~♡」
(知らないことは恥ずかしいことじゃない。知ろうとしないことがいけないんだ。)
(知識を求め、得たら検証と実践で確かめる。そうすれば知識は本物になる!)
(きのみを求めてアローラに来たわたしが、きのみ探しの役目を請け負い、探し始めて間もなく、カプ・テテフに会い、りん粉を手に入れた。)
(すべての流れが、わたしに向いている!)
「そうね…。運び屋さんの言う通りかもしれない。」
「…でも…、だからこそ、きのみを捧げましょう?」
「わたしたち人間が責任を持ってアローラの危機をくい止め、平穏を取りもどします。」
「その約束として、このきのみを捧げます。」
「どうかお受け取りください。」
「そしてなにとぞ、お力添えください。」
○余談
弓をどこから出しているのかは突っ込んではいけない…が、作画担当の山本サトシ先生曰く「この世界には物質を圧縮する技術がある」と解釈しているようだ。
この技術は
エメラルドの土を圧縮したカートリッジにも応用されている…と山本先生は解釈をしている。
(知識を求め、得たら追記と修正で確かめる。そうすれば記事は本物になる!)
- 確かにモンスターボールがあるなら物質を圧縮する技術もありそうだ。てかゲームの自転車とかバッグに入れないものバッグに入れてるしね -- 名無しさん (2018-07-16 23:59:52)
- ↑モンスターボールはポケモンを圧縮してるんじゃなくてポケモンが元々縮む能力を持っていてそれを利用したものだぞ -- 名無しさん (2018-07-17 04:45:54)
- キョウ・アンズ・ホミカ・プルメリ「同士よ」 -- 名無しさん (2018-07-17 06:21:45)
- ↑2 モンスターボールは縮小するじゃん。 あれが圧縮じゃなかったらどんな原理で2回りも小型化するんだ? -- 名無しさん (2018-07-18 00:57:17)
- ↑ゲームでもパソコンに傷薬とかの道具を収納するシステムがあったから(今はもうないんだっけ?)、DBのホイポイカプセル的な技術があってもおかしくないよね。 -- 名無しさん (2018-07-18 16:48:21)
- ポケモンの世界に限らず、ほとんどのRPG全般で言えることだな。 -- 名無しさん (2018-07-18 17:24:26)
- ↑2 そもそも、ポケモン預かりシステムでパソコンからボールごと預かりシステム(アニメは研究所)に送ってるしな。 -- 名無しさん (2018-07-18 19:41:57)
- 台詞が早見沙織で脳内再生される -- 名無しさん (2018-12-24 17:55:00)
- ムーンのお姉さんはプラチナかな? -- 名無しさん (2019-05-30 16:54:44)
- ↑5パソコンにポケモンや道具を預けられるのはデータ化してるからで圧縮してるわけではない -- 名無しさん (2019-06-30 01:15:32)
- 図鑑所有者で恐らく唯一の学位持ちと判明。しかも博士だから学位だけで言えばポケモン博士と同格だった。もしかしたら、クリスも助手の仕事するのに何らかの学位を取ってるかもしれないけど。 -- 名無しさん (2019-07-27 23:38:03)
最終更新:2025年01月11日 10:38