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死者蘇生

登録日:2018/08/29 Wed 05:30:53
更新日:2024/10/14 Mon 01:16:36
所要時間:約 7 分で読めます




死者蘇生とは、んだ人を蘇生させること。
永遠の命と共に永く語られてきた人類普遍の夢物語であり、古今東西数多く伝わってきた伝説である。
ここでは完全な死を迎えた人に対して行うものに限り、同じ“蘇生”という単語が使われても、心臓マッサージのような心肺蘇生法などは扱わない。

なお、遊戯王OCGの同名カードについては「死者蘇生(遊戯王)」の項目を参照のこと。


【概要】

ここでいう「死者蘇生」は、生前の姿のまま復活を遂げたものを指す。
すなわち、幽霊になって帰って来たりゾンビになって復活したりといった、ネクロマンシーの範疇のものは含まない。
一応幽霊化やゾンビ化も「死者の蘇生」目的で使われることもあるが、結局「まがい物」として捉えられることが多い。
遊戯王シリーズで言えば「死者蘇生」と「リビングデッドの呼び声」の差である。

命の摂理と時の流れに真っ向から歯向かった、人類の限界を超えた技で、キリスト教などではイエス・キリストの復活などの御業として考えられている。

現代医学・科学でも非常に困難な技で、精々が「仮死状態にして未来で蘇生するのに期待する」ぐらいしか現実的な手法は考えられていない。
一方で神話の世界では割とあっさりと死者が復活することも結構ある。
特に神そのものは「死んでも再び蘇る」という不死性を持っていることが割とザラ。
イザナギイザナミの話のように、死後の世界を出入り禁止にすることが死の起源として語られる神話も多い。

困難であるがゆえに「死者を蘇らせる」ことそれ自体が物語の発端や目標となるケースも非常に多い。


また死者蘇生では、主観・自我の持続性・連続性……いわゆる自己同一性などが重要視される場合が多い。
これは持続性や連続性がない場合、それは真の意味で死者蘇生ではない、と考える人が多いため。
そのため死者蘇生に否定的な人、死を含めてその人のものであるため主観・自我が連続していてもそれは別人と考える人も出てくる。
結局のところ神の視点でもなければ判別しようがない事柄ではあるが……。


【死者を蘇生させる方法】

◆神の奇跡

人間には不可能な方法なので、神に頼むという伝統的な手法。
もちろん簡単には蘇らせてはくれず、何かしらの条件を課せられることも多い。

イエス・キリストは、かの自身の復活以外にも、死せるラザロを蘇らせたという伝承が伝わっている。

中には、 舌先三寸だけで神を騙して地上に蘇った ジャック・オ・ランタンといった変わり種もいる。もっとも彼の場合は嘘がバレた結果、天国にも地獄にも行けない「彷徨う魂」と化してしまったが。(詳細はカボチャを参照)
また、 地獄に連れていかれたが武力で閻魔をやっつけて無理矢理蘇生した 西遊記の孫悟空もこのタイプかもしれない。漫画などでは『キン肉マン』の超人墓場も有名か。

神の方に手違いなどの過失があった場合は、チート能力付きで異世界で蘇らせてくれる場合もある。特にこの素晴らしい世界に祝福を!カズマは別人ではなくそのままの姿で生き返っている。


ゲームでは、ドラゴンクエストシリーズの『教会』などが代表的か。

◆マジックアイテム

ギリシャ神話のアスクレピオスが用いたとされる「メデューサの血」など、神話系のマジックアイテムには死者蘇生能力を持つものも多い。
人の手に渡ると当然大変なことになるが……。

近年フィクションだと、例えば『ドラゴンクエスト』では「世界樹の葉」というアイテムが後述のザオリクと同じ効果を持つ。
もっとも、これはシステム的な「戦闘不能」を治癒しているだけなので、
ザオリクともどもイベントなどでに死亡してしまった人物を復活させたことはなく、神竜に頼んだり、「世界樹の花」という特別なアイテムが必要だったり、過去改変で助けなければいけない。

ONE PIECE」に登場する「ヨミヨミの実」は食べておけば一度だけ蘇生できる保険型のマジックアイテム。
ただし 死後、魂だけになった状態で、還るべき肉体を自力で見つける必要があり 、肉体の再発見が遅れたせいで骸骨の姿で復活することに。
効果自体は完全な蘇生タイプなのだが、使い方のミスのせいでネクロマンシーのようになってしまった稀有なパターン。


◆仙術

中国では、「尸解」と呼ばれる仙術が有名。
「尸」とは屍、死体のこと。いったん死んだ後、体内の「魂魄」を死体から抜け出させ、もう一つの肉体として復活する。
「魂」とは精神体のことで、「魄」とは肉体のエネルギーそのもの。そのため、魂魄を二つながらに維持できれば、たとえ肉体が死を迎えようとも魂魄=生命は滅びず、寿命を超克した不死の仙人として完成する、という理論。こうして仙人になったものを「尸解仙」と呼ぶ。
死体の代わりにを棺に残し、肉体ごと仙人となるパターンと、肉体を棺の中に残しつつも魂魄に改めて受肉させるパターンがある。

中国で大人気の道士・哪吒太子は一度死んでからも魂魄だけで存在し、改めて肉体をこしらえることで復活したが、あれも尸解の一種と言える。
豊聡耳 神子物部 布都も尸解仙。


願いを叶えてもらう

人間を越えた超越者に頼んで死者蘇生してもらう。神の奇跡やマジックアイテムと兼ねる場合が多い。

ドラゴンボール」では割とあっさり死者が蘇ったり大丈夫だ、ドラゴンボールがある
コロッケ!」の主人公の目的だったりと、多くのフィクションで描かれてきた大目標の一つ。

ただし、ディズニーのジーニーを始め「それはダメ」と禁止されるケースも少なくない。
また、安易に死者蘇生を願うと泥人形に騙されてしまう場合もあるので気を付けよう。
猿の手」というホラーでは、息子が帰って来ることを願ったばかりに……。


魔法

ゲームでは回復魔法の中でも最上位の魔法として登場する。『ドラクエ』の「ザオリク」、『FF』の「レイズ」など。
HPが0になった「戦闘不能」状態はゲームオーバーに近い重篤な状態であり、そこから復帰可能な蘇生魔法は非常に重要なスキルである。
ただし、前者は明確に死者を生き返らされているのに対し、後者のように「戦闘不能」を回復しているだけなので「死者蘇生」とは別の魔法と解釈されることもある。
「気絶」などマイルドな表現になっているゲームだと特にこの傾向が強い。

初期の作品だと「完全に死亡した人間を蘇らせる」魔法として扱われることが多かったが、時代が下るにつれて後述の理由より希少かつ運用難易度の高い魔法になったり
「戦闘不能からの回復」と若干ぼかした表現にされていることが主流となった。
一例として『ウィザードリィ』であれば蘇生魔法である「ディ」はレベル5の魔法、灰からの復活もできる「カドルト」はレベル7(最高レベル)の魔法である。
また、リスクも非常に高いケースが多い。

リスクの一例:
「ささやき いのり えいしょう ねんじろ!」
「あにをたは灰になりました」

TRPGなどでは「世界観的に死者が生き返ることになんらかの現実的な制約がある」あるいは「思想として忌避感がある」ということで制限をかけているものもある。

ワープ魔法と並んでゲームシステムやストーリーの都合で実装しているが世界観的に整合性を付けるのが面倒な魔法である。
というのも昔はHP0=死亡と扱われていることが主流で蘇生魔法(呪文)・アイテムは文字通り「生き返らせる」ための方法だった。
しかし当時から「魔法やアイテムで生き返らせることができるのに、なんでイベントシーンで死んだキャラや人は放置なの?」や
「なぜ主人公チームが死んだのに生き返えってやり直しができるの(一般人を蘇生できないの)?」というツッコミはわりとあった。
そのため現在はHP0は死亡ではなく戦闘ができない、とかなり状態がぼかされるようになった。
死亡と明言されている作品でも、主人公たちだけが何らかの特殊な要素や助力があるため生き返りができるといった設定が付与されることが多くなった。


超能力、呪術、再生能力

主人公側でこれをするのはあまりないが、悪にとって死者蘇生は常套手段である。
死んだ怪獣を時間こそかかるがノーリスクで蘇らせるジェロニモン
スーパー戦隊シリーズでは、死んだ怪人を蘇生させた上で巨大化させることを毎週やっている。
ヤプールなどは、一度倒されても怨念の力で難度も自力で蘇ったりしてきている。


◆人体錬成


水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素……

鋼の錬金術師」に登場する錬金術の奥義の一つ。生きた人間を作り上げるというものだが、あまりに危険すぎるため法律で禁じられている。
材料だけはエドワード・エルリック曰く「子供の小遣いでも揃えられる」ものだが、実際に錬成すると等価交換の法則により、 使用者の体が持っていかれる
しかも、そのような代償を払ったとしても、 実際に蘇生することはない 。伝承では「賢者の石」さえあればノーリスクで死者蘇生が可能らしいが……。


◆命を分け与える

初代ウルトラマンが使用した方法。

「申し訳ないことをした、ハヤタ隊員。その代わり、私の命を君にあげよう」
「君の命を? 君はどうなる?」
「君と、一心同体になるのだ。そして、地球の平和のために働きたい」

と、前方不注意で交通事故を引き起こした宇宙人が謝罪とともに行い、
突如として地球の平和のために働くと言うところから初代『ウルトラマン』の物語は始まる。ヘッヘッヘ シンパイスルコトハナイ

ただし、彼の場合よくわからない部分が多く、
「ハヤタベースでウルトラマンの命を使って蘇生させた」のか「ハヤタの意識をウルトラマンの中に取り込んだ」のかやや不明瞭。
最終回ゾフィーがなぜか命を2つ持っていた辺り、少なくともウルトラの人々にとってこの方法はそこまで奇想天外なやり方ではないらしい。

後にウルトラマンヒカリが、命の固形化技術を開発していたことが判明。
つまり彼らにとっては多少の死は電池が切れた状態に近い様子。固形化された命とは所謂電池交換みたいな感じなのだろう。

これ以外だと、自分の命を代わりに分け与えて蘇生させるが、自分は死ぬ…という展開もある。ドラゴンボールの老界王神もこの方法で命を落としている。

自身が自爆しつつ味方を蘇らせるドラクエの「メガザル」もこのタイプの魔法かもしれない。

グランブルーファンタジーの物語冒頭で主人公*1をヒロインのルリアがこの方法を使い生き返らせる。
以降主人公とルリアは命を共有するようになり、ゲーム的なユニットとしてもどちらかが戦闘不能に陥ればもう片方も倒れることになる。

NARUTO‐ナルト‐においても禁術として死者を蘇生する忍術が複数存在している。

◆命をストックする

アーカードは「不死」ではなく 死ぬ度に自動蘇生する というトンデモ吸血鬼
その正体は、その身の内に宿した何百万もの命そのもの。
「絶対に死なない単一の命」ではないため、まともな不死対策はほとんど通用しない。

また、Fateシリーズに登場する宝具「十二の試練」もこのタイプ。

こちらは十二個と制限されているが、 そもそも大抵の攻撃はほとんど通用しないレベルの無効化能力 一度受けた攻撃への耐性付与 を兼ね備えているため、保険としての蘇生能力は非常に脅威的。
しかも命のストックは膨大な魔力があれば回復可能。もう滅茶苦茶である。


◆生贄

文字通り他人の命を代償に自らの命を得る外法。命を分け与えるの逆バージョンとも言える。
命という得難い宝を得るが故に代償として等価となる他者の命が要求されるというパターンは非常に多い。

手法は様々だが、儀式じみた魔法をもって復活するパターンや、肉体的に死亡したアンデッドの状態から人間を襲って命を喰らうパターン*2等が分かりやすいか。
珍しい例では保存されていた脳を他人の肉体に移植して復活というパターンも。
ドラゴンボールの劇場版に登場したDr.ウィローがこれを狙った……が、あの巨大な脳ミソをどうやって悟空に押し込むつもりだったのやら。


◆科学

サイボーグや人造細胞を組み合わせた死体そのものからの復活や、
あるいは「コールドスリープによる未来での蘇生」「クローン人間を作る」のような擬似的な復活もよくあるタイプ。
または、自分の意識や記憶を全てサイバー空間にアップロードして肉体は死せども精神は永遠に(CPUが保つ限り)生きていけるというタイプ。

だが、コールドスリープはあくまでも仮死状態からの復活、
クローンも所詮「一卵性の双子を時間差で作る」だけなので、この2つの例は蘇生というよりは不死に近い行為。
また、クローンの場合は「記憶をコピーしておきクローンに移植する」などの工夫が必要になる。
次のクローンはきっとうまくやってくれるでしょう

「事故死した息子をロボットの姿で蘇らせる」という狂気に走った天馬博士も似たパターンかもしれない。
しかも10万馬力とかジェット飛行とか明らかに余計な機能まで付け足している
これにはサイボーグとして復活した8マン仮面ライダーの皆さんなども含まれるだろう。
とはいえこの場合は「本人に限りなく近いだけのそっくりさん」と見なすこともでき、
「完璧な複製は自己同一性を維持するのか」といういわゆる「スワンプマン問題」も同時に発生することが多い。
『デッドリー・フレンド』では電子頭脳を遺体に移植する方法で見た目上は蘇生した状態。
だが、再度死ぬ寸前に人間だった自我を取り戻す。事実上脳死状態で科学的にあり得ない現象であるが。
ちなみに現実世界でもこうした研究は進められており、一部のベンチャー企業には生前の人物のSNSやメール等からその人の行動や性質をディープラーニングで学習させて再現するAIを提供している会社なども既に存在している。

また蘇生した死者の法律上の扱いも話のテーマになったりする。
人類科学初の死者蘇生例となった青年を描く火の鳥の復活編では死亡すると戸籍から外れるため蘇生しても遺産相続権がないとされており、作中ではこの遺産争いも一つの鍵となっている。

まあ、『銃夢』シリーズのディスティ・ノヴァ教授や『仮面ライダーエグゼイド』の檀黎斗、『空の境界』の蒼崎橙子等のように、
「一人でも『自分』が存在するならコピーでもいいや」と開き直るマッドな人もいるが。

メイドインアビス筋金入りのろくでなしは主人公達に娘の前で自分を殺させた挙げ句復活するパフォーマンスを行っている。(厳密には蘇生とは言えないかもしれないが。)

作品によっては魂の有無も重要になっており、刃牙道宮本武蔵は魂を込めなければ動かなかった。
また魂と明示されなくとも、ローグライクゲームBAROQUE』の主人公の様に、クローンの身体は多数作れるが意思を持ち目覚めるのは何故か一人ずつ…というパターンも多い。

ちなみに原作漫画ではないが、公式が認めている学習漫画「ドラえもん 大昔大探検」にて、ドラえもんは「ようし、タイムふろしきで生き返らせてやる!」と言いながらミイラの時間を巻き戻して生きている頃の人間に戻すという完全な死者蘇生をあっさりと実現させている。
生き返らせてもらった元ミイラはドラえもんに対し「私を生き返らせてくれるとは神の子だ!」と言っているが、ドラえもんは微笑みながら「大げさだなぁ」と返している。いや元ミイラの反応は当たり前だしクスクス笑いながら大げさと返すドラえもんはおかしい
ちなみに原作ではバッグになったワニなどが生き返っている。


過去改変

「あの人が死んでしまった事実をなかったことにしたい」。これもまたよくあるタイムスリップの目的だろう。
だが、タイムパラドックスなどのリスクを考えるとかなり危険な行為の一つ。
面倒臭ければ、タイムマシンで死ぬ前の人をお持ち帰りするという手も。

当たり前の事だが、これで蘇る人というのはほぼ100%事故死であり、本来の寿命や運命を相手取ると覆せないパターンも多い。



◆電気ショック

心停止状態から電気ショックを与えて心臓を再び動かして蘇生させようというもの。
「さあ!よみがえるのだ!この電撃でーっ!」でお馴染みのMETAL MAXシリーズのDr.ミンチが有名か。
能力バトルものだと電撃を操る能力者がこの方法で死亡したキャラを蘇生させる方法を取ることも。というかした。

なお実際の電気ショックはまだ生きている人の心室細動や心房細動を止めるために行うものであり、
ざっくり例えるならおろおろしている人にツッコミを入れて落ち着かせようとする行為に等しい。
現実では既にお亡くなりの人にやっても復活しないので注意。
(ちなみに「心停止」は上述の心室細動などを含む心臓が機能不全を起こした状態を指す言葉。心臓が完全に止まった状態は「心静止」という)
「なんだこの死体は!まだ生きとるじゃないか!」

◆不条理・ギャグ

いわゆるギャグ補正等によって、致命傷やあるいは死んだ事実自体が理不尽な理由で無かったことにされる。

とんちでルールを誤魔化して死の定めから逃れる展開もあれば、ギャグ展開特有のしょーもない理由で復活する場合もあり、死んだはずなのに特に理由もなく復活しているというトンデモ展開と化すことも。
特に説明もなく次のページから前のページで死んだ人間がピンピンしているなんて当たり前。

素行不良で地獄からも天国からも受け入れを拒否されて復活してしまった両津勘吉や、天国でも酔っ払い続けた末に 神様に追い出され 地上に戻された*3「帰って来たヨッパライ」の歌で歌われる酔っ払いは典型的な例。
あと、閻魔大王に謀反を起こして蘇生した鷲巣様も……あれ? ギャグマンガだっけ?


◆カードゲーム

「墓地から蘇生させる」ことそれ自体が一個の戦略として成り立つほどに幅が広い。
特に遊戯王などは「墓地は第二の手札」が常識となっているため、 蘇生前提で墓地に叩き落すことが割とよくある
詳しくは該当項目を参照。

ちなみにカードゲームではなくTRPGの方だが、遊戯王ではダイスでクリティカルを出すことである人物の心を蘇生させたことがある。
このようにゲーム内の効果で(ついでに)死者を蘇らせる展開も存在する。ライフが無くなれば死ぬのなら、逆もあり得ると言える。


◆奇跡

身もふたもないが奇跡なんだから仕方ない。
戦死した仮面ライダーBLACKは、
「この世にがある限り、俺は蘇る!」
と、仮面ライダーBLACKRXに進化して帰ってきた。


◆時間逆行

過去改変に近いが、対象が死ぬ前まで時間を巻き戻すというもの。
ウルトラマンゼロのシャイニングスタードライブや、ウイスの時間巻き戻しなどが例。


◆番外:魂の入れ替え

魂を無くしたが損傷の少ない死体に別な魂を入れ、死者の魂ないし肉体、片方のみを生かすというもの。
蘇生法というよりは死霊術や転生の領域ではあるが、とにかく一部でも生きてくれればいいという連中が取ることが多い。
古くは平安時代末期の説話集『今昔物語集』巻20第18話「讃岐国女行冥途其魂還付他身語」から、
魂主体だとライトノベル『キリサキ』等、肉体主体だと『百鬼夜行抄』の飯嶋孝弘(遺体に妖怪「青嵐」が憑依)が挙げられる。


◆その他

・エスカリボルグ


ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~

どんなに撲殺しても上記の呪文一発で蘇生できてしまうお手軽にも程があるマジックアイテムな釘バット
命の価値ってなんなのか、思い悩みたくなるレベル。


電人HAL

世界中を武力で脅しつけ、スーパーコンピューターをかき集めた「電人」の目標、それは 失った思い人を電脳の世界で再現する ことであった。
「風化も美化もされていない完璧な彼女」を記憶だけを頼りに再現することは、
スーパーコンピューターの性能に頼ってもあまりに困難な作業だったが、彼は決してそれを諦めようとはしなかった。


Dirty deeds done dirt cheap(D4C・いともたやすく行われるえげつない行為)

ファニー・ヴァレンタイン大統領の持つスタンド
平行世界を自由に行き来出来る能力で、死ぬ間際に 平行世界の自分に記憶や意思、スタンドを託す という形で疑似的な死者蘇生を行える。
かいつまんで言えば「クローン人間を無限に作れる魔法」だろうか。
ただしあくまで基点を「万全の自分A」に引き継がせることができる能力であり、意識は双方に残るため基点でなくなった自我を持つ「自分A'」は死ぬ
つまり他者から見れば完全な死者蘇生であっても、それを行う/活用しようとする度に「死ぬ覚悟」が求められる。
能力の強大さ、頭脳の明晰さより何より、この能力に求められるのは「何度死のうと目的を達成しようとするぶっ飛んだ意志」といえよう。

王大人

「死亡確認」の後、最善を尽くして復活させてくれる中国武術のすごいひと。







追記・修正は死者に安らかな眠りを与えてからお願いします。

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最終更新:2024年10月14日 01:16

*1 デフォルトネームはグラン、ジータ

*2 一例としては映画「ハムナプトラ」のイムホテップが挙げられる。

*3 しかも帰る途中で天国への階段から足を踏み外して落下しているのに、何事も無く蘇生している