登録日:2018/08/29 Wed 05:30:53
更新日:2024/10/14 Mon 01:16:36
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死者蘇生とは、
死んだ人を蘇生させること。
永遠の命と共に永く語られてきた人類普遍の夢物語であり、古今東西数多く伝わってきた伝説である。
ここでは完全な死を迎えた人に対して行うものに限り、同じ“蘇生”という単語が使われても、心臓マッサージのような心肺蘇生法などは扱わない。
【概要】
ここでいう「死者蘇生」は、
生前の姿のまま復活を遂げたものを指す。
すなわち、
幽霊になって帰って来たり
ゾンビになって
復活したりといった、
ネクロマンシーの範疇のものは含まない。
一応幽霊化やゾンビ化も「死者の蘇生」目的で使われることもあるが、結局「まがい物」として捉えられることが多い。
遊戯王シリーズで言えば「
死者蘇生」と「
リビングデッドの呼び声」の差である。
命の摂理と時の流れに真っ向から歯向かった、人類の限界を超えた技で、
キリスト教などでは
イエス・キリストの復活など
神の御業として考えられている。
現代医学・科学でも非常に困難な技で、精々が「仮死状態にして未来で蘇生するのに期待する」ぐらいしか現実的な手法は考えられていない。
一方で
神話の世界では割とあっさりと死者が復活することも結構ある。
特に神そのものは「死んでも再び蘇る」という不死性を持っていることが割とザラ。
イザナギと
イザナミの話のように、
死後の世界を出入り禁止にすることが死の起源として語られる神話も多い。
困難であるがゆえに「死者を蘇らせる」ことそれ自体が物語の発端や目標となるケースも非常に多い。
また死者蘇生では、主観・自我の持続性・連続性……いわゆる自己同一性などが重要視される場合が多い。
これは持続性や連続性がない場合、それは真の意味で死者蘇生ではない、と考える人が多いため。
そのため死者蘇生に否定的な人、死を含めてその人のものであるため主観・自我が連続していてもそれは別人と考える人も出てくる。
結局のところ神の視点でもなければ判別しようがない事柄ではあるが……。
【死者を蘇生させる方法】
◆神の奇跡
人間には不可能な方法なので、神に頼むという伝統的な手法。
もちろん簡単には蘇らせてはくれず、何かしらの条件を課せられることも多い。
イエス・キリストは、かの自身の復活以外にも、死せるラザロを蘇らせたという伝承が伝わっている。
中には、
舌先三寸だけで神を騙して地上に蘇った
ジャック・オ・ランタンといった変わり種もいる。もっとも彼の場合は嘘がバレた結果、天国にも地獄にも行けない「彷徨う魂」と化してしまったが。(詳細は
カボチャを参照)
また、
地獄に連れていかれたが武力で閻魔をやっつけて無理矢理蘇生した
西遊記の孫悟空もこのタイプかもしれない。漫画などでは『キン肉マン』の超人墓場も有名か。
◆マジックアイテム
ギリシャ神話のアスクレピオスが用いたとされる「メデューサの血」など、神話系のマジックアイテムには死者蘇生能力を持つものも多い。
人の手に渡ると当然大変なことになるが……。
近年フィクションだと、例えば『ドラゴンクエスト』では「世界樹の葉」というアイテムが後述のザオリクと同じ効果を持つ。
もっとも、これはシステム的な「戦闘不能」を治癒しているだけなので、
ザオリクともどもイベントなどでに死亡してしまった人物を復活させたことはなく、神竜に頼んだり、「世界樹の花」という特別なアイテムが必要だったり、
過去改変で助けなければいけない。
「
ONE PIECE」に登場する「
ヨミヨミの実」は食べておけば一度だけ蘇生できる保険型のマジックアイテム。
ただし
死後、魂だけになった状態で、還るべき肉体を自力で見つける必要があり
、肉体の再発見が遅れたせいで
骸骨の姿で復活することに。
効果自体は完全な蘇生タイプなのだが、使い方のミスのせいでネクロマンシーのようになってしまった稀有なパターン。
◆仙術
中国では、
「尸解」と呼ばれる仙術が有名。
「尸」とは屍、死体のこと。いったん死んだ後、体内の「魂魄」を死体から抜け出させ、もう一つの肉体として復活する。
「魂」とは精神体のことで、「魄」とは肉体のエネルギーそのもの。そのため、魂魄を二つながらに維持できれば、たとえ肉体が死を迎えようとも魂魄=生命は滅びず、寿命を超克した
不死の仙人として完成する、という理論。こうして仙人になったものを
「尸解仙」と呼ぶ。
死体の代わりに
剣や
杖を棺に残し、肉体ごと仙人となるパターンと、肉体を棺の中に残しつつも魂魄に改めて受肉させるパターンがある。
中国で大人気の道士・
哪吒太子は一度死んでからも魂魄だけで存在し、改めて肉体をこしらえることで復活したが、あれも尸解の一種と言える。
豊聡耳 神子や
物部 布都も尸解仙。
人間を越えた超越者に頼んで死者蘇生してもらう。神の奇跡やマジックアイテムと兼ねる場合が多い。
「
ドラゴンボール」では割とあっさり死者が蘇ったり
大丈夫だ、ドラゴンボールがある、
「
コロッケ!」の主人公の目的だったりと、多くのフィクションで描かれてきた大目標の一つ。
ただし、ディズニーのジーニーを始め「それはダメ」と禁止されるケースも少なくない。
また、安易に死者蘇生を願うと
泥人形に騙されてしまう場合もあるので気を付けよう。
「
猿の手」というホラーでは、息子が帰って来ることを願ったばかりに……。
ゲームでは
回復魔法の中でも最上位の魔法として登場する。『ドラクエ』の「ザオリク」、『
FF』の「レイズ」など。
HPが0になった「戦闘不能」状態は
ゲームオーバーに近い重篤な状態であり、そこから復帰可能な蘇生魔法は非常に重要なスキルである。
ただし、前者は明確に死者を生き返らされているのに対し、後者のように「戦闘不能」を回復しているだけなので「死者蘇生」とは別の魔法と解釈されることもある。
「気絶」などマイルドな表現になっているゲームだと特にこの傾向が強い。
初期の作品だと「完全に死亡した人間を蘇らせる」魔法として扱われることが多かったが、時代が下るにつれて後述の理由より希少かつ運用難易度の高い魔法になったり
「戦闘不能からの回復」と若干ぼかした表現にされていることが主流となった。
一例として『
ウィザードリィ』であれば蘇生魔法である「ディ」はレベル5の魔法、灰からの復活もできる「カドルト」はレベル7(最高レベル)の魔法である。
また、リスクも非常に高いケースが多い。
リスクの一例:
「ささやき いのり えいしょう ねんじろ!」
「あにをたは灰になりました」
TRPGなどでは「世界観的に死者が生き返ることになんらかの現実的な制約がある」あるいは「思想として忌避感がある」ということで制限をかけているものもある。
ワープ魔法と並んで
ゲームシステムやストーリーの都合で実装しているが世界観的に整合性を付けるのが面倒な魔法である。
というのも昔はHP0=死亡と扱われていることが主流で蘇生魔法(呪文)・アイテムは文字通り「生き返らせる」ための方法だった。
しかし当時から「魔法やアイテムで生き返らせることができるのに、なんでイベントシーンで死んだキャラや人は放置なの?」や
「なぜ主人公チームが死んだのに生き返えってやり直しができるの(一般人を蘇生できないの)?」というツッコミはわりとあった。
そのため現在はHP0は死亡ではなく戦闘ができない、とかなり状態がぼかされるようになった。
死亡と明言されている作品でも、主人公たちだけが何らかの特殊な要素や助力があるため生き返りができるといった設定が付与されることが多くなった。
◆超能力、呪術、再生能力
主人公側でこれをするのはあまりないが、悪にとって死者蘇生は常套手段である。
死んだ怪獣を時間こそかかるがノーリスクで蘇らせる
ジェロニモン。
スーパー戦隊シリーズでは、死んだ怪人を蘇生させた上で
巨大化させることを毎週やっている。
ヤプールなどは、一度倒されても怨念の力で難度も自力で蘇ったりしてきている。
◆人体錬成
水35L、炭素20㎏、アンモニア4L、石灰1.5㎏、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3g、その他少量の15の元素……
「
鋼の錬金術師」に登場する
錬金術の奥義の一つ。生きた人間を作り上げるというものだが、あまりに危険すぎるため法律で禁じられている。
材料だけは
エドワード・エルリック曰く「子供の小遣いでも揃えられる」ものだが、実際に錬成すると等価交換の法則により、
使用者の体が持っていかれる
。
しかも、そのような代償を払ったとしても、
実際に蘇生することはない
。伝承では「
賢者の石」さえあればノーリスクで死者蘇生が可能らしいが……。
◆命を分け与える
「申し訳ないことをした、
ハヤタ隊員。その代わり、私の命を君にあげよう」
「君の命を? 君はどうなる?」
「君と、一心同体になるのだ。そして、
地球の平和のために働きたい」
と、前方不注意で交通事故を引き起こした
宇宙人が謝罪とともに行い、
突如として地球の平和のために働くと言うところから初代『
ウルトラマン』の物語は始まる。ヘッヘッヘ シンパイスルコトハナイ
ただし、彼の場合よくわからない部分が多く、
「ハヤタベースでウルトラマンの命を使って蘇生させた」のか「ハヤタの意識をウルトラマンの中に取り込んだ」のかやや不明瞭。
最終回で
ゾフィーがなぜか命を2つ持っていた辺り、少なくともウルトラの人々にとってこの方法はそこまで奇想天外なやり方ではないらしい。
後に
ウルトラマンヒカリが、命の固形化技術を開発していたことが判明。
つまり彼らにとっては多少の死は電池が切れた状態に近い様子。固形化された命とは所謂電池交換みたいな感じなのだろう。
これ以外だと、自分の命を代わりに分け与えて蘇生させるが、自分は死ぬ…という展開もある。ドラゴンボールの老界王神もこの方法で命を落としている。
自身が
自爆しつつ味方を蘇らせるドラクエの「
メガザル」もこのタイプの魔法かもしれない。
グランブルーファンタジーの物語冒頭で主人公をヒロインのルリアがこの方法を使い生き返らせる。
以降主人公とルリアは命を共有するようになり、ゲーム的なユニットとしてもどちらかが戦闘不能に陥ればもう片方も倒れることになる。
◆命をストックする
アーカードは「
不死」ではなく
死ぬ度に自動蘇生する
というトンデモ
吸血鬼。
その正体は、その身の内に宿した何百万もの命そのもの。
「絶対に死なない単一の命」ではないため、まともな不死対策はほとんど通用しない。
また、Fateシリーズに登場する宝具「
十二の試練」もこのタイプ。
こちらは十二個と制限されているが、
そもそも大抵の攻撃はほとんど通用しないレベルの無効化能力
と
一度受けた攻撃への耐性付与
を兼ね備えているため、保険としての蘇生能力は非常に脅威的。
しかも命のストックは膨大な魔力があれば回復可能。もう滅茶苦茶である。
◆生贄
文字通り他人の命を代償に自らの命を得る外法。命を分け与えるの逆バージョンとも言える。
命という得難い宝を得るが故に代償として等価となる他者の命が要求されるというパターンは非常に多い。
手法は様々だが、儀式じみた魔法をもって復活するパターンや、肉体的に死亡した
アンデッドの状態から人間を襲って命を喰らうパターン等が分かりやすいか。
珍しい例では
保存されていた脳を他人の肉体に移植して復活というパターンも。
ドラゴンボールの劇場版に登場した
Dr.ウィローがこれを狙った……が、あの巨大な
脳ミソをどうやって悟空に押し込むつもりだったのやら。
◆科学
サイボーグや人造細胞を組み合わせた死体そのものからの復活や、
あるいは「
コールドスリープによる未来での蘇生」「クローン人間を作る」のような擬似的な復活もよくあるタイプ。
または、自分の意識や記憶を全てサイバー空間にアップロードして肉体は死せども精神は永遠に(
CPUが保つ限り)生きていけるというタイプ。
だが、コールドスリープはあくまでも仮死状態からの復活、
クローンも所詮「一卵性の
双子を時間差で作る」だけなので、この2つの例は蘇生というよりは
不死に近い行為。
また、クローンの場合は「記憶をコピーしておきクローンに移植する」などの工夫が必要になる。
次のクローンはきっとうまくやってくれるでしょう
「事故死した息子を
ロボットの姿で蘇らせる」という狂気に走った天馬博士も似たパターンかもしれない。
しかも10万馬力とかジェット飛行とか明らかに余計な機能まで付け足している
これにはサイボーグとして復活した
8マンや
仮面ライダーの皆さんなども含まれるだろう。
とはいえこの場合は「本人に限りなく近いだけの
そっくりさん」と見なすこともでき、
「完璧な複製は自己同一性を維持するのか」といういわゆる「スワンプマン問題」も同時に発生することが多い。
『デッドリー・フレンド』では電子頭脳を遺体に移植する方法で見た目上は蘇生した状態。
だが、再度死ぬ寸前に人間だった自我を取り戻す。事実上脳死状態で科学的にあり得ない現象であるが。
ちなみに現実世界でもこうした研究は進められており、一部のベンチャー企業には生前の人物のSNSやメール等からその人の行動や性質をディープラーニングで学習させて再現するAIを提供している会社なども既に存在している。
また蘇生した死者の法律上の扱いも話のテーマになったりする。
人類科学初の死者蘇生例となった青年を描く
火の鳥の復活編では死亡すると戸籍から外れるため蘇生しても遺産相続権がないとされており、作中ではこの遺産争いも一つの鍵となっている。
作品によっては魂の有無も重要になっており、
刃牙道の
宮本武蔵は魂を込めなければ動かなかった。
また魂と明示されなくとも、
ローグライクゲーム『
BAROQUE』の主人公の様に、クローンの身体は多数作れるが意思を持ち目覚めるのは何故か一人ずつ…というパターンも多い。
ちなみに
原作漫画ではないが、公式が認めている学習漫画「ドラえもん 大昔大探検」にて、
ドラえもんは「ようし、
タイムふろしきで生き返らせてやる!」と言いながら
ミイラの時間を巻き戻して生きている頃の人間に戻すという
完全な死者蘇生をあっさりと実現させている。
生き返らせてもらった元
ミイラはドラえもんに対し「私を生き返らせてくれるとは神の子だ!」と言っているが、ドラえもんは微笑みながら「大げさだなぁ」と返している。
いや元ミイラの反応は当たり前だしクスクス笑いながら大げさと返すドラえもんはおかしい
ちなみに原作ではバッグになったワニなどが生き返っている。
「あの人が死んでしまった事実をなかったことにしたい」。これもまたよくある
タイムスリップの目的だろう。
だが、タイムパラドックスなどのリスクを考えるとかなり危険な行為の一つ。
面倒臭ければ、タイムマシンで
死ぬ前の人をお持ち帰りするという手も。
当たり前の事だが、これで蘇る人というのはほぼ100%事故死であり、本来の寿命や運命を相手取ると覆せないパターンも多い。
◆電気ショック
心停止状態から電気ショックを与えて心臓を再び動かして蘇生させようというもの。
「さあ!よみがえるのだ!この電撃でーっ!」でお馴染みの
METAL MAXシリーズのDr.ミンチが有名か。
能力バトルものだと電撃を操る能力者がこの方法で死亡したキャラを蘇生させる方法を取ることも。というか
した。
なお実際の電気ショックはまだ生きている人の心室細動や心房細動を止めるために行うものであり、
ざっくり例えるならおろおろしている人にツッコミを入れて落ち着かせようとする行為に等しい。
現実では既にお亡くなりの人にやっても復活しないので注意。
(ちなみに「心停止」は上述の心室細動などを含む心臓が機能不全を起こした状態を指す言葉。心臓が完全に止まった状態は「心静止」という)
「なんだこの死体は!まだ生きとるじゃないか!」
◆不条理・ギャグ
いわゆる
ギャグ補正等によって、致命傷やあるいは死んだ事実自体が
理不尽な理由で無かったことにされる。
とんちでルールを誤魔化して死の定めから逃れる展開もあれば、ギャグ展開特有のしょーもない理由で復活する場合もあり、死んだはずなのに特に理由もなく復活しているというトンデモ展開と化すことも。
特に説明もなく次のページから前のページで死んだ人間がピンピンしているなんて当たり前。
素行不良で
地獄からも天国からも受け入れを拒否されて復活してしまった
両津勘吉や、天国でも酔っ払い続けた末に
神様に追い出され
地上に戻された「帰って来たヨッパライ」の歌で歌われる酔っ払いは典型的な例。
あと、閻魔大王に謀反を起こして蘇生した
鷲巣様も……あれ? ギャグマンガだっけ?
◆カードゲーム
「墓地から蘇生させる」ことそれ自体が一個の戦略として成り立つほどに幅が広い。
特に遊戯王などは「墓地は第二の手札」が常識となっているため、
蘇生前提で墓地に叩き落すことが割とよくある
。
詳しくは
該当項目を参照。
ちなみにカードゲームではなくTRPGの方だが、遊戯王ではダイスでクリティカルを出すことで
ある人物の心を蘇生させたことがある。
このようにゲーム内の効果で(ついでに)死者を蘇らせる展開も存在する。ライフが無くなれば死ぬのなら、逆もあり得ると言える。
◆奇跡
身もふたもないが奇跡なんだから仕方ない。
戦死した
仮面ライダーBLACKは、
「この世に
光がある限り、俺は蘇る!」
と、仮面ライダーBLACKRXに進化して帰ってきた。
◆時間逆行
過去改変に近いが、対象が死ぬ前まで時間を巻き戻すというもの。
ウルトラマンゼロのシャイニングスタードライブや、ウイスの時間巻き戻しなどが例。
魂を無くしたが損傷の少ない死体に別な魂を入れ、死者の魂ないし肉体、片方のみを生かすというもの。
蘇生法というよりは死霊術や転生の領域ではあるが、とにかく一部でも生きてくれればいいという連中が取ることが多い。
古くは平安時代末期の説話集『今昔物語集』巻20第18話「讃岐国女行冥途其魂還付他身語」から、
魂主体だと
ライトノベル『キリサキ』等、肉体主体だと『百鬼夜行抄』の飯嶋孝弘(遺体に妖怪「青嵐」が
憑依)が挙げられる。
◆その他
・エスカリボルグ
どんなに撲殺しても上記の呪文一発で蘇生できてしまうお手軽にも程があるマジックアイテムな釘バット
。
命の価値ってなんなのか、思い悩みたくなるレベル。
世界中を武力で脅しつけ、スーパーコンピューターをかき集めた「電人」の目標、それは
失った思い人を電脳の世界で再現する
ことであった。
「風化も美化もされていない完璧な彼女」を記憶だけを頼りに再現することは、
スーパーコンピューターの性能に頼ってもあまりに困難な作業だったが、彼は決してそれを諦めようとはしなかった。
ファニー・ヴァレンタイン大統領の持つ
スタンド。
平行世界を自由に行き来出来る能力で、死ぬ間際に
平行世界の自分に記憶や意思、スタンドを託す
という形で疑似的な死者蘇生を行える。
かいつまんで言えば「クローン人間を無限に作れる魔法」だろうか。
ただしあくまで基点を
「万全の自分A」に引き継がせることができる能力であり、意識は双方に残るため
基点でなくなった自我を持つ「自分A'」は死ぬ。
つまり他者から見れば完全な死者蘇生であっても、それを行う/活用しようとする度に「
死ぬ覚悟」が求められる。
能力の強大さ、頭脳の明晰さより何より、この能力に求められるのは「
何度死のうと目的を達成しようとするぶっ飛んだ意志」といえよう。
「死亡確認」の後、最善を尽くして復活させてくれる中国武術のすごいひと。
追記・修正は死者に安らかな眠りを与えてからお願いします。
- タグに遊戯王が入ってないのが一番の驚き -- 名無しさん (2018-08-29 06:28:05)
- 遊戯王のカードはとっくに項目があるからな。DMなら性能だけじゃなくてストーリーとしての生死にもかかわってるけど -- 名無しさん (2018-08-29 07:37:19)
- あの世から拒否られて復活した両さんはどのタイプ? -- 名無しさん (2018-08-29 08:15:12)
- 光の国の生命技術はさすがにぶっ飛びすぎだ。バルタン星人が「ウルトラマンより技術は上だ」ってドヤってたけど、あいつらはどんな技術を持ってるんだろう… -- 名無しさん (2018-08-29 09:30:40)
- ドラクエの戦闘不能は一応『しに』と表示されるからちゃんと死んでいるんじゃないだろうか。シナリオ上の死者を甦らせることが出来ないのは、時間経過や死体の損壊状態によって不可能になるって後付がなされたりするけど -- 名無しさん (2018-08-29 09:43:09)
- 自称名医「いや、わしの誤診だったんじゃよ」 -- 名無しさん (2018-08-29 10:19:37)
- ↑↑そのへんの設定は基本曖昧なゲームだから勝手に解釈して明記しちゃうのはマズいよね -- 名無しさん (2018-08-29 10:20:40)
- ↑シリーズによっては「○○はしんでしまった!」ってはっきり言われることもある -- 名無しさん (2018-08-29 10:52:57)
- 自分がやったことのある3までは間違いなく死んでたけどねえ……<DQ あと感覚的に一応魔法に分類されてるけど、ゲームだと実態としては神の奇跡になる蘇生方法は多いよね -- 名無しさん (2018-08-29 11:02:40)
- SEEDアストレイのカーボンヒューマンは死者と同じ姿と記憶を持った人造人間だから実質的に死者蘇生だと思う -- 名無しさん (2018-08-29 12:23:22)
- ウルトラの技術はすげーと思うが、同時に「命なんて軽い」って思想にならなかったのが彼らの尊さというかすごさというか。 -- 名無しさん (2018-08-29 16:17:00)
- ↑2 00のイノベイドもほぼ同じ理屈だよな -- 名無しさん (2018-08-29 16:43:22)
- ↑2 メビウスのひとつきりの命で取り上げられているように、ヒカリのそれですら絶対でないし、だからこそカラータイマーがあって、それが価値観に影響しているのかも? 光の国の人も産まれたときはカプセルで守る必要あるしね -- 名無しさん (2018-08-29 17:02:27)
- 魔装機神のシュウ・シラカワは物語中で一度死んで蘇生術という魔術によって生き返った経歴を持つ。作中の説明によるとこの蘇生術は救急救命の範疇として扱われており、死後一定時間を過ぎると蘇生は不可能、また成功した場合でも記憶障害などが起きるので推奨されていないとの事。またややこしい事に、この蘇生術で復活できない範囲外の死者復活を探求する事は禁忌とされている -- 名無しさん (2018-08-29 17:37:03)
- 薬師寺天膳はありゃ魔法の類ってことでいいか(一応忍術なの?) -- 名無しさん (2018-08-29 18:18:37)
- 仮面ライダーの黒幕の何割かはこれが行動目的が多い気がする。笛木や神崎、Vシネの神然り -- 名無しさん (2018-08-29 18:59:02)
- 魂はここにはないから元には戻せないって世界観のハンターハンターに於いて、オーラで心肺蘇生に成功したヒソカや殺害された場合に加害者を取り込んで復活するカミーラ王子は異質な存在だな -- 名無しさん (2018-08-29 20:43:59)
- ↑あれは死をさらに二つに分類し、「魂がまだ肉体にあれば蘇生できる」「魂が完全にそこからなくなってしまったら蘇生できない」と言う感じだと思う。「生きているとは言えないが完全に死にきってはいない」とでも言えばいいのかな。ドラクエの蘇生も似た感じだと解釈している -- 名無しさん (2018-08-29 21:09:34)
- 12の試練が挙げられてるけど、そもそも英霊召喚自体が一時的な死者蘇生なんじゃないかと思う -- (2018-08-29 21:39:09)
- ???「死亡確認」 -- 名無しさん (2018-08-29 23:14:09)
- 奪還屋の銀次の母親は息子が死んだのを「息子が死ななかった平行世界」を作ることで擬似的に蘇生してたけどどのタイプじゃろうか? -- 名無しさん (2018-08-30 00:23:00)
- ↑3 本人の記憶を持ったコピーだから、確かに当てはまるな。記憶欠損があったり色々変な制約ついてくることが多いけど -- 名無しさん (2018-08-30 09:45:29)
- ザオリクは安直に死亡状態から復活させるせいで、「死にそうな奴が目の前にいるのに蘇生させようともしない薄情者」と身もふたもないツッコミを受けることに -- 名無しさん (2018-08-30 10:00:51)
- ↑↑英霊になった時点・サーヴァントとして召喚された時点でそれぞれ、大なり小なり変質しているので生前とは別存在。記憶は原則継承しているが、同一性については怪しい。生前の一側面だけを強調してたり伝承・創作の影響を強く受けてたりで、彼らもたいてい「生前の自分はこうだった」とサーヴァントとしての自分と分けている節がある。 -- 名無しさん (2018-08-30 10:15:07)
- 無辜の怪物スキル持ちのエリちゃんとか元々ああいう姿だったわけじゃないし、霊基という『データ』を元にした再現体に過ぎないのは間違いない。一部例外はいるが -- 名無しさん (2018-08-30 10:37:16)
- ↑6 「死亡確認」は生存フラグ -- 名無しさん (2018-08-30 16:33:27)
- ウルトラマンの方々は一体化した人以外にも怪獣の犠牲になった人間や被害者寄りの怪獣を蘇生させる事もあるが、そういった力を使わずに被害者を死なせてしまう事もあるのでしばしばツッコミの対象になってしまう。好意的に解釈すれば「地球人には死んだとしか思えない状態でもウルトラの力や技術を使えば救える場合もある(つまりギリギリの所で死んでない)」と言う事だろうか? -- 名無しさん (2018-08-30 18:42:02)
- 電撃で何でも蘇生させるDr.ミンチは凄まじい天才ではあるんだな -- 名無しさん (2018-08-30 21:47:00)
- キン肉マンの超人墓場は入るのかな? -- 名無しさん (2018-08-31 16:53:49)
- 死者蘇生の制約として寿命で死んだ人間は生き返らせる事が出来ないよね。 -- 名無しさん (2018-09-01 08:09:44)
- 「時間を巻き戻す」ってのはこれに入るだろうか?ドラえもんはタイム風呂敷で首長竜の卵の化石やわに革バッグや三葉虫の化石などを生き返らせていたけど -- 名無しさん (2018-09-01 21:32:55)
- クローンはあくまで「他人から見たら死者蘇生」なのが怖いよね・・・だってクローン元の本人は進行形で死にそうなんだから まぁそれ実行する人は大体「覚悟」してる人っぽいけど -- 名無しさん (2018-09-03 11:14:16)
- 不死身と混同してるものもある気がする。例えばD4Cなんて、大統領が死ぬ直前に平行世界の大統領へ基本世界のスタンドを移している疑似的な不死身に近い。完全に死亡したらスタンドの譲渡は不可能な訳だから、死者蘇生ではないかと。そもそも平行世界の自分に記憶などをコピーしているだけで、本質は不死身でも蘇生でもない別物なんだけどね(笑) -- 名無しさん (2018-09-20 21:08:34)
- 瀕死の味方をAEDや謎注射器で蘇生していた某FPSではついに肩をたたいて励まして手を取るだけで生き返るようになった模様 -- 名無しさん (2018-11-27 22:04:59)
- ↑3 「意味が分かると怖い話」にそんなのあったな。新しい体にしてもらえるのを今か今かと待ってるクローン元の本人視点の話が -- 名無しさん (2018-11-28 21:35:20)
- ↑7 一応「神の奇跡」に近いんじゃないだろうか?元神様の超人閻魔がやっていたことだし -- 名無しさん (2018-11-28 22:04:00)
- ELSグラハムは蘇生というより、ELSが外見と意識をコピーしただけかな? -- 名無しさん (2019-05-11 06:51:09)
- 実験体に記憶を転写して婚約者を復活させようとしてた愛重たい族はスワンプマン問題突き付けられて狼狽してたな(突き付けた方も一時は死んだと思っていた幼馴染みを死者蘇生することを本気で検討した結果スワンプマン問題に行き当たり断念) グランドルートでもっと酷い結末になってたけどな…… 気合と根性で「自分が死んだ」という事象を木っ端微塵に粉砕して復活した救世主のせいで全部霞んだけど -- 名無しさん (2019-05-11 09:51:21)
- 科学の項目なら仮面ライダーよりもクローバーキング(ジャッカー電撃隊)や機動刑事ジバンのほうが -- 名無しさん (2019-05-11 23:10:02)
- ↑2 その救世主の大元の存在も不完全とは言え復活したよね。 -- 名無しさん (2019-06-19 10:42:10)
- 過去改変は第三次Zのヒビキもスズネをそれで生き返らせていたよな。 -- 名無しさん (2019-09-24 01:39:44)
- 項目の中にドクロちゃんのエスカリボルグが出てきたことに感動した。殺せるし蘇生もできるってアイテム(獲物?)は割とレアものだよね -- 名無しさん (2023-01-31 14:57:20)
- この単語で一般的な概念説明してるのココだけなのが意外すぎる。なんでどこも遊戯王カードの話しかしないのよ -- 名無しさん (2023-04-06 19:06:13)
- 単に「蘇生」や「復活」で通じるので「死者蘇生」は遊戯王の話になるのでは。あと、「蘇生」は死んだ存在が蘇ることだから、「死者蘇生」は重言になる気がする。 -- 名無しさん (2023-04-06 19:52:24)
- 「心肺蘇生」がある事を思うと心臓や肺が止まってる(古い概念における死)に留まらない死亡状態(脳死とか)を含めた死を覆す術、というのを強調するという意味で「死者」を付けるのは無意味ではなさげ -- 名無しさん (2023-05-14 23:35:14)
最終更新:2024年10月14日 01:16