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コードギアス 復活のルルーシュ

登録日:2019/02/20 (水) 02:24:17
更新日:2024/11/26 Tue 15:41:40
所要時間:約 30 分で読めます






破ったな、ルルーシュが残した平和を……

私にとっては「ゼロ」は記号じゃないの

僅かでも希望がある……今はそれだけでいい




我が名はゼロ!
これより、作戦を「ファイナル」に移行する!



『コードギアス 復活のルルーシュ』とはサンライズ、コードギアス製作委員会製作のアニメ映画作品。配給はショウゲート。
2019年2月9日より全国の劇場で公開。


目次





概要


TVアニメ『反逆のルルーシュ』から始まった『コードギアスシリーズ』の劇場作品。
2016年のシリーズ10周年記念イベント「キセキのアニバーサリー」において企画発表と共に特報映像が公開され、
その後TVシリーズ『反逆のルルーシュ』&『R2』の総集編劇場版三部作『興道』『叛道』『皇道』に続く形で劇場公開された。

監督に谷口悟朗、脚本に大河内一楼、その他にも原典TVシリーズからのスタッフが多数参加している。


完全新作として製作されるにあたり、これまで本格的に描かれることのなかった『反逆のルルーシュ』の後、ゼロレクイエム完了から数年後の世界を舞台としている。
ちなみに当初は本編のIFルートや100年後の世界などが検討されていたが、最終的に「キャラクターたちのその後」を描く方針となった。
なお、この続編という構想自体は『R2』完結時点ですでに存在してはいたらしく、それが10年越しで形になったとも云える。

続編ということもあり『反逆のルルーシュ』から多くのキャラクターが登場し、
サンライズ得意のロボットアクションで新たなナイトメアフレーム(KMF)が戦いを繰り広げる。
もちろんギアスを駆使した心理戦・情報戦などの要素も健在。
三部作で行われた外伝作品との連携も引き続き行われており、これまで構築された『コードギアス』の世界観の延長線上にあることを強く意識させている。
総じて「コードギアスらしい」様々な要素がてんこ盛りの派手な内容となっている。

ただし、当初はTVシリーズの続編とも告知されていたが、実際はそれらとは一部異なる設定・展開となった劇場版三部作に準じた内容になっているため、
TVシリーズとは直接繋がっておらず、TVシリーズに対しては一種のパラレルワールド的な立ち位置にある。
身も蓋も無い言い方をすれば、三部作自体がTVシリーズとは違う結末を以て今作を迎えるための長い前振りだったのである。
そのため新規の人は勿論、TVシリーズを視聴した人もおさらいを兼ねて劇場版三部作を視聴したうえで今作を視聴することが推奨される。


本作の公開に先駆け、月刊ホビージャパンでは今作の前日談となる短編小説『反逆のルルーシュ外伝 黒のアルビオン』も掲載され、外伝漫画『白の騎士 紅の夜叉』にもこのエピソードの一部が漫画として連載された。

更に、2020年4月からコミックニュータイプにおいて、映画と同タイトルの漫画版も連載。
同誌で連載された『反逆のルルーシュ Re;』同様、小笠原智史が作画を担当しており、構成上その続編に相当する。
なお、『Re;』は劇場版ではなくTVシリーズのストーリーに基づいたコミカライズだったため、その続編である漫画版『復活』もTVシリーズから繋がることが出来るストーリーとなっている。
内容は『R2』最終回直後から『復活』本編までの空白の時間を描いたオリジナルストーリーから始まっており、前述の『黒のアルビオン』のエピソードも全編が漫画化された。
その他にも外伝作品のキャラクターがチョイ役ながら出演しているほか、映画本編では描かれなかった細部が補足されている。

DVD&Blu-rayは19年の12月5日*1に発売。
特典としてピクチャードラマ「Re;f 103.00 深海のカケラ」「Re;f 1.05 密談のハマム」といった短編の他ビデオコンテなどが収録されている。



主題歌


OP「この世界で」歌―家入レオ

主題歌(ED)「リバイブ」歌―UNIONE(ユニオネ)



ストーリー


新暦、光和(こうわ)2年。
悪逆皇帝ルルーシュの死……ゼロレクイエムから1年あまり。
世界は超合集国を中心に大きな戦争やテロを起こすことなく手を取り合い、後に「奇蹟の明日」と呼ばれる平和と繁栄の日々を謳歌していた。


そんな中、WHAの活動の一環でハシュベスの難民キャンプを訪れていたナナリーとゼロ(スザク)が謎のKMF部隊の襲撃を受け、消息不明となってしまう。
この「ハシュベスの戸惑い」事件を受け、超合集国と黒の騎士団は事件への関与が疑われるジルクスタン王国へ密かに調査隊を派遣する。

時を同じくし、ジルクスタンを訪れていた一組の男女がいた。
一人は不老不死のコードを持つ少女C.C.。
もう一人はかつて世界の敵として最期を迎えたはずの少年ルルーシュ。
魂を失くしたルルーシュを元に戻すため、偶然再会したカレンたちと共にC.C.はジルクスタンにあるCの世界への扉を目指し嘆きの大監獄へと潜入する。
そしてそこには、ジルクスタンに捕えられたスザクの姿もあった……。


ナナリーとゼロを襲い平和を破壊したジルクスタン、それを率いる聖神官シャムナと国王シャリオ、彼女たちの目的とは?
ルルーシュは魂を取り戻し、ナナリーとスザクを助け出すことが出来るのか?
そしてルルーシュとC.C.の約束は果たされるのか?


――魔神が復活し、戦いが始まる。



用語


組織・勢力・施設

  • 超合集国
かつてゼロの発案で構築された連合国家。
神聖ブリタニア帝国改めブリタニア公国やエリア11から復帰した日本など、世界中の国家が参加している。
世界人道支援機関(WHA)などの専門機関も設置されている。

超合集国の軍事力を与る武装組織。
ゼロレクイエム後もゼロを頂点とし、各地の紛争の火種を摘み平和維持に努めている。
平和な時代ではあるが、シュナイゼルの意見もあって旧ブリタニア時代からの「統合打撃装甲騎計画」を推し進め戦力の統合整備を行うなど、不測の事態に備えている。

  • ジルクスタン王国
国土の9割が砂漠や岩肌で覆われた小国。*2
資源に乏しい一方で屈強な兵力を有し、かつてはブリタニアによる侵略さえも跳ね除けた「戦士の国」。
自国の兵を傭兵として紛争地へ送ることで財を成してきたが、ゼロレクイエム後の超合集国体制による平和がこれを破綻させてしまい、現在では生活に欠かせないエナジーフィラーの供給にも支障が出始めるなど困窮の途にある。
また、中枢にはかつてギアス嚮団から分派した「ファルラフ」という勢力がその根を張っており、ギアスユーザーやギアス関連の知識を有する者も存在する。
現在は聖神官シャムナと国王シャリオの姉弟によって統治されている。
なお、この国では命令などに対して手で目を覆いつつ「ナムジャララタック」と応答する。

  • グラルバード
ジルクスタンの首都。
海に面した都市で、1000m級の断崖に建てられた神殿、その正面海上の王城を中心とする人口密集地。
警備には12000人以上の兵力が割かれている。
王城周辺の海辺は近代的な施設が立ち並んでいるが、そこを離れると古風な民家やスラム街が入り混じっている。

  • 嘆きの大監獄
グラルバードからやや離れたギムスーラ平原に存在する思想犯やテロリスト用の巨大監獄。
地上の入り口から地下に向けた階層構造になっている。
元は神殿だった物を流用しており、放置されている最下層にはアラムの門が存在する。
ジルクスタンの厳密な位置は設定されていないが、劇中でC.C.が見ていた地図によると、パキスタン沿岸部に相当する辺りにある模様。


ギアス関連

  • ギアス
コード保持者と契約を交わすことで得ることが出来る特殊能力。王の力。
発現する能力は個人の潜在的な願望などに左右され多種多様だが、主に人間の精神に作用する力となる。
発現後は片目の瞳に「ひ」のようなギアスマークが出現。使用するたびに能力が高まり、能力のON/OFFが利かなくなるなど暴走、両目にギアスマークが現れるようになったりする。
なおギアスを完全にコントロール出来るようになると、下記にあるコードを奪う(コード所持者から継承するのではなく、ギアス能力者側から奪う)ことが可能になる。

  • コード
Cの世界に干渉する能力。
保持者は他者にギアスを与えられる他、他者のギアスの無効化、そして不老不死の存在となる。
なお、不死の仕組みについて今作では現実世界での欠損部位をCの世界に構築された自身の肉体と入れ替えていることが語られた(ミラーバックアップみたいなものらしい)。
一定以上まで強まったギアス保持者はコードを継承し代替わりが可能となるが、同時にギアスは使えなくなる。
しかし、コードが不完全に継承されている場合はこの限りではなく…?
詳しくは本作を鑑賞しよう。

  • アラムの門
Cの世界にアクセス出来る装置。シャルルやV.V.が管理していた「黄昏の扉」などと同質の物。
C.C.はブリタニアによる侵略を逃れた物を探していたが、その大半は既に朽ちるか破壊されるかしており、最後の希望としてジルクスタンの門を探していた。
また、シャムナはある目的のために新たな門を開発している。

  • Cの世界
人類の集合無意識。
かつてルルーシュがかけたギアスによってバラバラになったが、残った人々の思いの残滓が寄り集まり、法則が乱れた状態となっている。
これによりコード保持者との繋がりが不安定化するなどしており、それがC.C.とルルーシュの旅の原因となっている。


登場人物


主人公、ヒロイン&主要キャラ

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
CV.福山潤
悪逆皇帝と呼ばれたブリタニア帝国最後の皇帝。
自身が計画したゼロレクイエムでゼロに討たれ、世界の平和と引き替えに命を落とした……筈だった。
実はシャルルからコードを継承していたため、ゼロレクイエムの後シャーリーとジェレミアが*3運び出した遺体からC.C.の助けで蘇生を果たす。
だが、元々コードの継承自体が不確実だった*4うえにCの世界の乱れによって蘇生後も魂がほとんど戻らず、
記憶も言葉も持たない肉体だけの虚な存在と化し、常に怯えており狂乱してしまうなどC.C.に身の周りの世話をしてもらわなければ日常生活すら送れない状態となっていた。
なお、コード保持者の証であるギアスマークはシャルルに掴まれた首元に現れているほか、左の首筋に傷痕のようなものも見てとれる。

C.C.に連れられた旅の末ジルクスタンを訪れ、大監獄地下のアラムの門からCの世界に渡る。
一時は思いの残滓に呑み込まれかけるが、かつて自分に寄り添ってくれた人々の魂に助けられ、自身の魂と共に「絶対遵守のギアス」(ON/OFF可能)を取り戻し復活。
最愛の妹であるナナリーを助けるべく、「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」としてではなく「ルルーシュ・ランペルージ」として再びゼロの仮面を被り、因縁を超えた仲間たちと共に戦いに臨む。

復活後は完全に尊大で自信家な「いつものルルーシュ」へと戻る。
策略のえげつなさも相変わらずだが、一度は人々のために命を捨てようとしたこともあってか過剰な冷酷さはなりを潜め、
敵兵にギアスをかけて操る時に「この作戦の間だけ」と条件付けし、作戦終了後はそのまま解放したり、仲間に対しても仮面を外して素顔で向き合うようになるなど、心境の変化が見受けられる。
まあ復活した直後の初ギアスは無慈悲な「死ね」だったけど、これはもはやお約束・ファンサービスの一環であろう。

対ナイトメア戦では新たなゼロ専用機に搭乗するが、後方で作戦指揮に徹してることもあって活躍らしい活躍はまるでなし。
が、計算外の不意打ちで撃墜されるという恒例行事はしっかり押さえており、今回は大量の兵士に包囲されて集中砲火を喰らうという新パターンを披露。
蜃気楼だったら普通に耐えきれただろうに
物量で圧された結果とはいえ、とうとう名無しのモブにまで敗北してしまった。

タイトル通りの復活だが、TV版のラストシーンの存在もあって登場自体が今作の目玉であった。
そのため放映開始日直前まで映画のピンナップもゼロのバージョンのみ、福山氏の出演もギリギリまで伏せられるなどしており、放映開始までどのような形で登場するのかと様々な議論がされた。


◇ゼロ
ルルーシュが反逆のために作り上げた仮面のテロリスト。
現在はスザクがその役を担っていたが、ナナリー救出に際し再びルルーシュがその仮面を被ることとなる。
スザクが使っていたスーツは捕縛時に破損してしまったため、今作では新たに用意された仮面とスーツを着用する。


C.C.
CV.ゆかな
コード保持者であり、ルルーシュにギアスを与えた不老不死の魔女。
今作のメインヒロイン。あと相変わらずいいお尻。
ルルーシュとの約束を果たすため、ゼロレクイエム後に彼の蘇生を試み、肉体を再生させるが魂は取り戻せなかった。
そこでCの世界に囚われたルルーシュの魂を取り戻すべく、虚と化したルルーシュを連れて世界各地に残った門を探す旅を続けていた。
二人旅ということもあり、一人ではまともに生活出来ないルルーシュを介護同然に世話し続けるなど、これまでは描かれなかった母性的かつ献身的な一面を見せる。これならマオが堕ちるのも頷ける。

ジルクスタンを訪れた矢先偶然カレンたちと出会い、彼女たちの力を借りて大監獄のアラムの門に触れルルーシュと共にCの世界へ侵入。
思いの残滓によってルルーシュと離れ離れとなったまま現実世界へと戻り、敵の攻撃で窮地に立つが、復活したルルーシュによって助けられ、以降は彼と共に戦いに参加する。

ルルーシュを元に戻すための行動を続けていたが、絶望と隣り合わせの僅かな希望に縋り続けることに強い不安を覚えていた。
また、死を受け入れたルルーシュを自分のわがままで生き返らせることにも罪に意識を感じているなど、これまで以上に感情の動きを見せる。


なお、これまでピザハットとがっつりコラボしていたが、先方が同時期に他作品とコラボしていたため、今作では相棒のチーズ君とも離れ離れに……。


枢木スザク
CV.櫻井孝宏
かつては悪逆皇帝の騎士ナイトオブゼロとして戦い、そしてゼロとして悪逆皇帝を討った男。
現在はゼロとして黒の騎士団の首席顧問を務め、世界の平和を支えている。
仮面の下の素顔を知るのは超合集国・黒の騎士団の一部のみ。
とはいえ政治や計略には長けていないため、ゼロとしてシュナイゼルらに助けられることも多いようで、当人もあくまで「象徴」、悪く言えば「お飾り」と自覚している。
むしろゼロ自身が力を持つべきという意見には強く反発しているので、そこは本人的にも譲れない部分らしい。

ハシュベスでナナリーに付き添っていた際ジルクスタンの部隊に襲われ、抵抗するものの捕まり、嘆きの大監獄に囚われシャリオからの拷問を受ける。
その後復活したルルーシュたちによって救出。自らの手で討って未来を託された友との予期せぬ再会にはひときわ驚愕することとなる。
ゼロの仮面を一旦ルルーシュに返し、ナナリーを助け平和を取り戻すため再び手を取り合い、「枢木スザク」として決戦を迎える。

再会当初は復活に至る事情を知らなかったせいもあって様々な感情が入り混じって激昂しルルーシュをタコ殴りにしてしまうが、事情を知って落ち着いてからは純粋に再会を喜ぶなど、友情に変わりは無い。
超人的な身体能力とKMF操縦技術も健在であり、今作ではいくつかの機体を乗り継ぐ。


紅月カレン
CV.小清水亜美
黒の騎士団エースパイロット
現在は予備役中で、アッシュフォードを卒業し大学に通っていたが、シュナイゼルの依頼でジルクスタンに潜入。
そこでC.C.と虚となったルルーシュに再会し、彼女らに協力し嘆きの大監獄への侵入を試みる。
決戦ではスザクとの初めての共同戦線を張ることに。

死に別れたルルーシュとの再会には戸惑い二度も号泣するなど、やはり彼への想いは消えていない模様。
また、自分の思いを後回しにしようとするC.C.を気にかける一面を見せる。
監獄潜入時にはその魅惑の谷間を惜しげも無く披露。


ナナリー・ヴィ・ブリタニア
CV.名塚佳織
ルルーシュの妹。足は不自由だが視力は取り戻した。
兄がその身を犠牲して作った平和を守るべく、現在はブリタニア公国から超合集国に参加し、WHAの名誉顧問として人道支援活動のため世界中を飛び回っている。
そんな折、新たな門を作り出そうとするシャムナにシャルルの縁者であることに目を付けられ、ハシュベスでジルクスタンの部隊によってさらわれ、門のシステムに組み込まれてしまう。


ジルクスタン潜入部隊

篠崎咲世子
CV.新井里美
かつてルルーシュに仕えたメイドくノ一
カレンと共にグラルバードに潜入した際C.C.たちと再会し、ルルーシュを元に戻すべく協力する。
今作では新しいくノ一スーツを着用しており、戦闘から変装までその技能を存分に発揮する。


ロイド・アスプルンド
CV.白鳥哲
元特別派遣嚮導技術部の研究者の面白眼鏡。
超合集国の中枢からは離れているようだが、シュナイゼルの依頼でカレン、咲世子と共に潜入しC.C.たちに協力する。
戦闘能力は無いものの、ハッキングなどの技術面では相変わらずのハイスペック。
今作では眼鏡にマルチデバイス機能、ワイパー、ブレイズルミナス発生機能などを付加している。なんてもの作ってんだ。


コーネリア・リ・ブリタニア
CV.皆川純子
元ブリタニア帝国第二皇女。現在は超合集国中将。
「ブリタニアの魔女」と恐れられたその強さは健在。
事件を受け、少数の部下と共にジルクスタンへ潜入していたが、そこで復活したルルーシュと再会。
ユフィやダールトンをはじめ多くの人々を犠牲にしてきたルルーシュに銃を向けるが、素顔を見せ本心から協力を求めるルルーシュの言葉を受け、ナナリーを助けるため協力を約束する。
なんだかんだで姉としてルルーシュの能力を買っている様子。


ギルバート・G・P・ギルフォード
CV.幸野善之
コーネリアの騎士。
やや堅い性格は変わらないが、コーネリアへの忠義と共に戦場を駆ける。
今回は酒に酔った玉城に絡まれる場面も。


扇要
CV.真殿光昭
元黒の騎士団副リーダー。
ゼロレクイエム後は日本の首相となるが、早々に自ら退任した。
私生活ではヴィレッタとの間に子供が生まれ、親友だったカレンの兄から名を貰い「ナオト」と名付けた。
かつてシュナイゼルの策謀からゼロと決別してしまったこと(新3部作ではゼロ追放を扇動したのはディートハルトであり、扇や玉城は最後までゼロを信じようとしていた)に強い後悔の念を残しており、ジルクスタンで再会したゼロ=ルルーシュを今度こそ信じることを決め協力する。


◆玉城真一郎
CV.檜山修之
元黒の騎士団"自称"幹部。
ゼロレクイエム後は騎士団を離れカフェの経営を始め、成功。冒頭で「Café Zero二号店」を開店させていた。
その後、事件を聞き扇と共にジルクスタンに潜入しゼロ=ルルーシュと再会。
扇と共に今度こそゼロを信じようと率先して協力を決める。
元々のお調子者でガサツなところは変わらないが、終盤にはそれ故の無謀な行動がルルーシュに逆転のヒントを与えることになる。

なお、TV版の担当声優だった田中一成氏の死去に伴い劇場版シリーズでは檜山氏が役を引き継いでいるが、公式Twitterでは頭に鉢巻を着けた男と肩を組む玉城の後ろ姿という田中氏の存在を意識させるイラストが公開されている。


セシル・クルーミー
CV.井上喜久子
元特別派遣嚮導技術部のスタッフ。
中盤に合流し、相変わらずの独創的な料理をロイドに炸裂させる。
決戦ではロイドたちとともにグラルバードに潜入するが……。


ニーナ・アインシュタイン
CV.千葉紗子
元研究チーム・インヴォーグのリーダー。
今回はセシルと共に中盤から登場し、ロイドの補佐役としてルルーシュの作戦に参加する。
眼鏡はロイドと同じくブレイズルミナス付き。


ジェレミア・ゴットバルト
CV.成田剣
我らがオレンジ。
復活したルルーシュに協力すべく、民間の協力者という建前でオレンジ農園を一時休業しオレンジを土産に駆け付けた。
ルルーシュへの忠誠心は全く衰えておらず、彼の力となるべく戦いに参加する。
特報の予告カットでは何やらフラミンゴの群れの中でスパークしていたりスザクがオレンジ農園の業務用モノレールで爆走しカーブに突っ込ませて爆破したりしていたが、
作中ではオレンジ農園共々至って平穏無事であった。
というか特報の映像は本編には一ミリも出て来なかった。


アーニャ・アールストレイム
CV.後藤邑子
ジェレミアの相棒として駆け付けた元ナイトオブシックス。
以前とぺったんこぶりも同じ物静かな少女だが、ジェレミアとは「ジェリー」「アーちゃん」と愛称で呼び合うなどすっかり仲良しになっている模様。

超合集国・黒の騎士団

シュナイゼル・エル・ブリタニア
CV.井上倫宏
元ブリタニア帝国第二皇子。現在は黒の騎士団でゼロの首席補佐官を務める。
穏やかな物腰とは裏腹な狡猾な手腕は変わらないが、ルルーシュの掛けた「ゼロに仕えよ」のギアスにより、ゼロ=スザクに助けとなるべく働いている。
しかしいささか独断専行のきらいもあり、新たなゼロ専用機の開発に当のゼロ自身が消極的であることを知りながら、彼に黙ってアルビオンゼロの開発を手配していたりした。
ハシュベスの一件以降ゼロとナナリーを捜索すべく部隊を送り込み、続報が入ると即座に支援物資を手配するなど以前と変わらない有能っぷりを発揮。
敵だと恐ろしかったが、味方になるとこれほど心強い存在もいない。黒の騎士団の頭脳そのものであったルルーシュの抜けた穴を補うに足る人物として、ルルーシュと渡り合ったシュナイゼルは打って付けの人材と言える。


◆カノン・マルディーニ
CV.三戸耕三
黒の騎士団所属となったが、以前と同じくシュナイゼルの側近を務めている。
シュナイゼルやラクシャータと共に今回の事件の対応にあたる。


◆ラクシャータ・チャウラー
CV.倉田雅世
黒の騎士団の研究者。
今回は技術顧問としてカノンと共にシュナイゼルの下で事件への対応にあたる。
ロイドには依然対抗意識はあるようだが、扇の結婚式では二人揃って酔っ払って仲良くダンスしていた。


◆シャンティ
CV.黒沢ともよ
ラクシャータの実妹であり、彼女が集めた天才児たちの一人。金髪褐色ジト目なダウナーロリ。
幼さの残る少女だがフレームコートの開発を行うなどその能力は確か。
ラクシャータのことは「お姉ちゃん」と呼ぶが、ロイドのことは「プリン」呼ばわり。


◆藤堂鏡志朗
CV.高田裕司
黒の騎士団幹部。
今回は戦闘には出ず、ジルクスタンとの交渉に徹する。
玉城の開店祝いや扇の結婚式に参加するなど仲間との付き合いもちゃんとしているようだが、「身を固めるのは良いことだ、大人の男なら」とか言って横にいる千葉に睨まれたりする場面も。


ジノ・ヴァインベルグ
CV.保志総一朗
元ナイトオブスリーで、現黒の騎士団幹部。
カレンたちと共に玉城の開店祝いに参加するなど今ある平和を喜んでいた。
一方ジルクスタンとの交渉では状況を打開出来ず、歯がゆさを滲ませる場面も。


皇神楽耶
CV.かないみか
かつてゼロの婚約者を名乗った初代超合集国最高評議会議長。
本編の出番は冒頭の玉城の開店祝いだけだが、ルルーシュの復活後ジルクスタンの情報と共に扇とヴィレッタの結婚式の映像を送り、彼が命がけで作った平和の日々を見せる。


蒋麗華
合衆国中華の象徴たる天子様。登場シーンはあるが台詞は無し。
神楽耶やナナリーなど、同年代の友人と交流し明るく元気な少女へと成長している。
漫画版ではゼロ専用機の開発について戦略的な見地から意見を述べており、政治家としても成長していることをうかがわせる。
なお、永続調和の契りを交わしたあの男は在りし日の映像で登場する。


◆南佳高
黒の騎士団幹部。
特報では天子の側近を務めている姿が映ったが、上述の通りこれはなかったことに。
実際の本編における登場シーンは、扇の結婚式場でパールパーティーの子供たちに壁際から熱い視線を送る1カットのみ。
またエンディングイラストでは天子とナナリーを物陰からこっそりと眺めている姿が。
公式ロリコンは伊達ではなく、登場する際は必ずロリキャラの傍にいる。大丈夫かこいつ。


ジルクスタン王国

◆シャムナ
CV.戸田恵子
ジルクスタンの国教を与る聖神官でありシャリオの姉。
長い金髪と成熟した肉体を持つ美女で、主に神事を担当。
ギアスの知識に通じ、ある目的のため新たなアラムの門を作り出そうとしており、その一環としてナナリーを捕え利用する。
その身を犠牲にしてでも自分を守ろうとする弟シャリオに対してはこの上ない愛情を向けており、彼の身を案じている。
世界を敵に回すような行動も全ては最愛の弟と国民を守るため。


ランペルージ兄妹のルルーシュに対応するキャラクター。


◆シャリオ
CV.村瀬歩
ジルクスタン国王。
白い髪と肌を持つ少年。全身に傷を負い、特に足が不自由で車椅子生活を余儀なくされている。
視覚にも障害があり、額に着けたゴーグルデバイスで補っている。
腰にはフレキシブル・ソード「ウルミの剣」を巻いている。
姉であるシャムナに対しては信仰とも呼べる盲目的な愛情を向けており、不自由な体を持つ自分を支え助けてくれた彼女と国民を守ることを己の使命とする。
そのためなら自身の身体がどれほど傷付こうとも構わず、「民は僕の為に、僕は民のために」が口癖。
国王としては主に軍事を担当。指揮官というよりはパイロット気質で、最前線にて自身もKMFに乗って敵の撃退を行い、身体的なハンデはあるもののその操縦技術はシリーズでもかなり高いレベルにある。
更に薬の投与で限界以上の力を引き出す。本人も足の不自由さに関係なく存分に戦えるKMFを好んでいる。
全てを守る為いずれは絶対的な力を得て「最強の戦士」となることを望んでおり、捕縛したゼロの正体がスザクだったことを知り、戦士として彼の力を超えるべく執着を見せる。

身体面の設定から明白なように、ランペルージ兄妹のナナリーに対応するキャラクター。


◆ボルボナ・フォーグナー
CV.大塚明夫
ジルクスタンを支える大将軍。
120年ほど前にジルクスタンにやってきた傭兵家系の子孫で、既に老境を迎えつつあるが堅実な采配を行う名将であり「褐色の城壁」の異名を持つ。
予言は行えるが実際の軍略に欠けるシャムナや、指揮官としてはまだ未熟なシャリオの補佐を軍の指揮官として務めつつ、時には自身もKMFに搭乗し戦闘指揮を行うなど、その姿勢から部下の信頼も厚い。
シャムナの計画に疑問もあるようだが、国を救おうとする彼女とシャリオを信じ、軍を指揮する。


◆シェスタール・フォーグナー
CV.島﨑信長
親衛隊隊長を務める若きエリート。
ボルボナの息子であり、自身に流れる戦士の血統に強い誇りを持っている。
しかし若さ故かやや思慮に欠けるところも見受けられる。
監獄への侵入者を捕えるため自ら部隊を率いて出撃するが、ルルーシュの挑発と策略に乗ってしまい、大変呆気なく死ぬ。


◆スウェイル・クジャパット
CV.津田健次郎
暗殺部隊を率いる妖しい雰囲気の男で、サディスティックな性格の持ち主。
ギアス嚮団の残党でありギアスユーザー。
能力は「ギアス発動中の自身の眼を見た者1人の敵・味方の認識を、ギアス発動中の間だけ入れ替える」というもので、これにより同士討ちを引き起こす。
しかしタネが割れていれば対処可能なこともあり、C.C.からは「慎ましい力」と揶揄された。が、とっさの判断が必要な戦場ではそれでも厄介。


◆ベルク・バトゥム・ビトゥル
CV.高木渉
嘆きの大監獄の獄長を任されている猫背気味の大男。
元は山賊であり、言動は粗暴かつ下品で好戦的。部下もヒャッハーな世紀末野郎ばかり。
その性格上、シェスタールなどとは折り合いが悪い。
だが凄まじい小物臭に反してその戦闘力や危機察知能力は高く、白兵戦でもカレンを圧倒するなどかなりの実力者。
監獄では割と好き勝手しているようで、自身の資産として宝石やサクラダイトを溜め込んでいる。
作中では部下と共に自ら囚人に扮して侵入してきたC.C.たちを誘い込む狡猾さを見せ、KMFの戦闘でもカレンとも渡り合うなど、曲者として立ちはだかる。


その他

シャーリー・フェネット
CV.折笠富美子
ルルーシュの学友であり、彼に恋心を抱いていた(抱いている)少女。劇場版時空なので生きている。
『皇道』の終盤、民間人でどこからもマークされていないことに目を付け接触してきたC.C.からゼロレクイエムのことを知らされ、ルルーシュの死後に彼の遺体をジェレミアの農園に運び込んでいた。
その後ルルーシュのことはC.C.に託し自身はブリタニア公国で学生として生活しており、時折C.C.と電話でやりとりをしている。
なおC.C.の事は「C.C.さん」と呼ぶ。

ED中に流れるイラストは必見。彼女のファンはEDが始まった途端帰ったり、トイレに行ったりしないようにしよう。

なお漫画版は前述の通りTVシリーズの続編として描かれているためそちらでは死亡しており、劇場版でシャーリーが登場していた場面にも彼女の姿はない。


◆ミレイ・アッシュフォード
CV.大原さやか
元アッシュフォード学園生徒会長で現在はTVアナウンサー。
ハシュベスの戸惑いを受け、ジルクスタンでシェスタールへのインタビューを行う。
シャルルのギアスもしっかり解除されているようで、扇とヴィレッタの結婚式ではナナリーと仲良くしていた。


◆リヴァル・カルデモンド
CV.杉山紀彰
ミレイ卒業後、生徒会長を務めていたルルーシュの悪友。
ミレイへの想いは衰えていないようで、彼女のサポートのため一緒にジルクスタンまで出向いている。


◆オルドリン・ジヴォン
◆レオンハルト・シュタイナー
◆ティンク・ロックハート
◆ソキア・シェルパ
◆マリーカ・ソレイシィ
◆オイアグロ・ジヴォン
ノネット・エニアグラム
超合集国、黒の騎士団、それらの監査役を請け負うグリンダ騎士団のメンバー。
双貌のオズ』からのゲストとしてワンシーンだけ登場。
レオンハルトはしっかりマリーカとイチャイチャしていた。


シャルル・ジ・ブリタニア
CV.若本規夫
第98代ブリタニア皇帝にしてルルーシュたちの父。
かつて兄V.V.や妻マリアンヌらと共に「アーカーシャの剣」によって神(Cの世界)を殺す「ラグナレクの接続」を計画してコードを手にし、実行に移そうとするが、ルルーシュのギアスによって計画は失敗。
この時、ルルーシュに不完全ながらコードが継承されていた。

シャルル自身はCの世界に呑み込まれ完全に消滅したものと思われていたが、僅かに残った心の残滓がマリアンヌをはじめとする人々の心の残滓を引き寄せ、Cの世界の動きを止める楔と化してしまっていた。
これがルルーシュの復活やシャムナの計画を阻み、今回の事件の原因の一つとなる。



メカニック


超合集国、黒の騎士団所属機

Z-01/S ランスロットsiN
嚮導兵器としての原点に立ち戻り、アルビオンゼロに続いて開発された黒の騎士団製ランスロット
悪逆皇帝の象徴だったアルビオン後継機だが、機体名に「siN」=「罪」を冠することで一応の開発許可を受けることが出来た。
アルビオンのイメージを踏襲した白と金を配したスマートなボディ、左肩に装着されたコクーンと呼ばれるバッテリーと物理防壁を兼ねた青い装甲が特徴。
刃状エネルギー弾を放つ背面エナジーウイングの他、両前腕に収納された新型MVS、手首・腰部のスラッシュハーケン、C7-anti-materiel-V.A.R.I.Sなどランスロット系統の正統進化形とも云える装備を持つ。


◆Type-02/SP1 紅蓮特式(ぐれんとくしき)
黒の騎士団のフラッグシップ機である紅蓮の新形態。
テロ活動(ゲリラ戦)を前提に開発・強化されていたこれまでの紅蓮とは違い、十分なバックアップ体制の下、補給などを前提とした機体として造られた。
前形態である聖天八極式に比べるとかなり刺々しくゴツいマッシブなシルエットとなり、装甲色もやや濃い赤色に改められた。
背面には飛翔滑走翼改に装着されたエナジーウイングを備え高い機動力を持ち、肩には複合誘導飛燕爪牙、左手に試製一號熱斬刀、そして右腕は輻射推進型自在可動有線式徹甲砲撃右腕部となり、攻撃性能も強化された。

ちなみに赤ん坊のナオトは紅蓮弐式の玩具を持っている。


◇フレームコート
シャンティが開発していたKMF用装備。
「コート」の名の通り、KMFが着込むようにして装着する巨大な増加装甲である。
作中ではランスロット用「ホワイトファング」と紅蓮用「火焔光背」という形状・装備が異なる二種類が登場するが、どちらもあまりの巨大さ故装着する機体本体は頭部しか見えないような状態となっており、見た目はKGFの類。
強固な装甲とブレイズルミナス、巨大なエナジーウイング、そして各攻撃兵装の圧倒的火力によって敵部隊を一方的に攻撃することに主眼を置いた代物だが、見た目通りKMF元来の運動性能を殺してしまうため、機動力や防御力の高い敵を相手にするとジリ貧になってしまう危険もある。
任意での強制パージも可能。


真母衣波 壱式(まほろば いちしき)
ゼロ専用機としてラクシャータたちが開発したKMF。
ゼロに相応しい機体として蜃気楼をモデルにしており、装甲がゼロスーツをイメージした紫と金であることを除けばその外観は蜃気楼に酷似している。
作中ではハシュベスでゼロ(スザク)が乗り込むが、元々儀礼用として持ち込まれた物で武装はおろかフロートすら回路が切られており、儀礼用の剣と膝のスラッシュハーケンしか使えず、そのうえサンドボード無しの砂漠戦を強いられ、善戦するものの「予言」の罠によりゼロ共々鹵獲されてしまった。


真母衣波 零式(まほろば ぜろしき)
もう一機の真母衣波。
基本は壱式と同型だが、黒と金のカラー、額にV字の装甲を持つなどの違いがある。
腕部にはブレイズルミナス発生器などを備え、壱式と違い実戦装備が施されている。
作中ではゼロ(ルルーシュ)の乗機として作戦指揮にあたるが、「予言」によって敷かれた包囲網の中で集中砲火を浴びて頭部が脱落、撃墜されてしまう。
蜃気楼のような機体全域を守る絶対守護領域などはなかった様子。


月虹影(げっこうえい)
黒の騎士団製の大型KMF。
隠密用だが未完成の機体であり、脚部も無い。
機体の全周囲にブレイズルミナスを展開出来る他、可変機構を持ち、状況に応じてモードチェンジが可能。
コクピットはかつてのガウェインに似た二人乗りの複座型となっている。
高速移動時にはその名の通り周囲にリング状の虹が発生する。

後に本作が参戦した『スーパーロボット大戦30』には完成型である月虹影帥(げっこうえいすい)が登場した。
漫画版にも登場予定。


◆クインローゼス
コーネリアとギルフォードが使用するKMF。
グロースター系統の発展型で、「鎧を纏った騎士」といったイメージの機体。機体各所にはMJ(マジカルジェット)という推進器が搭載されており、瞬間的に推進力を得ることで機動性を上げることができる。
主武装の大型ランスにはブレイズルミナス発生器を備え、シールドとしても使用可能。
コーネリア機は頭部にグロースター以来の意匠が施されたZ型、ギルフォード機はB型とそれぞれ仕様が異なる。


◆サザーランドⅡ
超合集国の次期主力機として開発された量産型KMF。
サザーランドに改良を加えた近代化改修機であり、デザインを踏襲しつつもよりマッシブな形状となっている。
複数機をコーネリア部隊がジルクスタンに持ち込んでいる。
拠点としていた村では電源代わりにされていた。


◆サザーランド・ローヤル
ジェレミアの愛機としてジルクスタンに持ち込まれたKMF。
サザーランドJの改修機ともいわれ、頭部左側には仮面のような意匠がある。
武装としては両腕にブレイズルミナスと多連装ハドロン砲(通称「オルガン砲」)を内蔵したシールドを備える。


◆モルドレッド・ビルドアップ
アーニャの乗機。
モルドレッドをベースにロイドの勝手な好みを反映した改修が施された機体。
胴体や脚部はほとんど変わっていないが武装バインダーが廃され、右腕は一体型の大型ハドロン砲、左腕には超広範囲に展開可能なブレイズルミナスを内蔵した携行大型シールドといった装備を持つ。


◆ムーサ
軍用KMF技術の民間転用を図るためプライウェンを改造した試作KMF。
腕部にブレイズルミナスを持つ他、腰回りに装備されたフロートユニットによって単独飛行が可能。
戦闘用ではないが、ロイドやセシルたちの潜入に使うためジルクスタンに持ち込まれた。


その他、黒の騎士団本隊にヴィンセント・ウォードが確認できる。



ジルクスタン王国所属機

ナギド・シュ・メイン
シャリオ専用のKMF。
頭部中央のブレードパーツと背面から肩に伸びた円盾状のパーツが特徴。
装甲色はアイボリーを主体としており、関節部には防塵用と思しき布が付けられている。
第十世代機とも噂され*5、機体各部にフロートシステムを分散装備しており、分身したかの如き高速移動を可能とするなど、その機動力はエナジーウイング機に匹敵する。
武装は曲刀とライフル、更に肩に隠し腕を備え、運動性能も高い。
シャリオの身体的なハンデを考慮し、コクピットシステムも独自の物となっている。
他国には見られない独自性の強い機体だが、開発には各国から流れてきた技術者たちが関わり独特の発展を遂げたのではないか、とされている。


ゲド・バッカ
ジルクスタンの主力量産KMF。
上部に二基のキャノン砲を備える砲撃機だが、マニピュレーターはスラッシュハーケンを兼ねた鋏型、球体センサーパーツが前後に剥き出し、脚部はローラー内蔵の四脚、極め付きに前後左右のデザインがほぼ対称と、どことなく人外感の漂う機体。
コクピットの正面モニターは横に細長い長方形という独特なもので、画面が小さい上に画質も低いが、パイロットがゴーグルを着用することでこの点を補っている。
カレンはその事に気付かないまま乗っていたため、「視認性が低い!」と酷評されていた。
後でロイドにも「醜い」と称されるなど、ブリタニアや日本のKMFに馴染んだ者からは酷い云われようだった。
しかし火力は高く、生産性にも優れるため、組織的な運用をされれば十分な脅威である。


◆ジャジャ・バッカ
シェスタールの専用機
青い装甲と頭部に生えた一本角が特徴。
ゲド・バッカの派生機で同機と同じく四脚だが、コクピットはブリタニアKMFに近い箱型&背面に背負う仕様で、内装やモニター配置等もそれらに近い。
腕部は五指マニピュレーターとなり武装も剣になるなど、ゲド・バッカとは違った趣の機体となっている。
しかしシェスタールの好みを優先した見た目重視の仕様になっており、ゲド・バッカよりも機体バランスそのものは悪化している。


◆ガン・ドゥ・グーン
ボルボナの専用機
ゲド・バッカやジャジャ・バッカとは異なり人型の二足歩行型で、やや機体サイズも大きい。
腕部に内蔵機銃やクローを有している他、両肩のアームに接続されたシールドなど、ナギド・シュ・メインへ繋がる技術的系譜が見受けられる。


◆バタララン・ドゥ
ビトゥルの愛機。実は軍や監獄の正式な装備ではなく、ビトゥルが個人的に建造した機体。つまり彼の私物という事になる。
非人型の巨大機動兵器で、カニのような通常形態とサソリ形態を使い分けられる可変機
サソリ形態の尻尾には強力なビーム砲を備え、鋏には超電磁フィールド発生器と機体各部に強力な武装を持つ。
甲殻類のような外見から多脚機の様に見えるが、6本の脚に見えるものは全て大型のスラッシュハーケンであり、
これらも射出することで多方向からの攻撃を仕掛けられる強力な武器となる。
本体装甲自体も堅牢で防御力も高い。
なおその性質上「脚部」は機体を支えておらず、全身に分散配置したフロートユニットによって常時浮遊している(大重量故に「飛行」は流石に不可能)。
大型機故監獄内などでは使えないが、その強さはフレームコート装備の紅蓮すら圧倒するほど。
コクピットはビトゥルが立ったままの状態で腕部に纏わり付くような形状のコントローラーによって操縦するという他に類を見ない独特の仕様となっている。


この他、ハシュベス襲撃時には偽装の為かデザートカラーのグロースター、(腕はヴィンセント・ウォード)、エストレア、サザーランド・アイ、紅蓮壱式、イッソス、パンツァー・フンメル、鋼髏など、複数の勢力のKMFを使用している。





ルルーシュ・ランペルージが命じる!

追記・修正せよ!!


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最終更新:2024年11月26日 15:41

*1 ルルーシュの誕生日

*2 詳細な位置は不明だが「中東からアフリカ大陸のどこか」といったイメージらしい

*3 漫画版ではシャーリーが死亡しているので、ジェレミアとアーニャのみが協力者として描かれている。

*4 継承後もギアスを使えていたのはこのため

*5 監督へのインタビュー記事では、薬物で身体強化しているシャリオ以外、通常の人間では耐えきれないほどの負荷が返ってくるため第十世代とは言い切れない未完成なものと言われている。