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ブリムオン

登録日:2019/12/29 Sun 20:24:55
更新日:2024/12/01 Sun 14:53:41
所要時間:約 7 分で読めます





別名は森の魔女。騒ぎたてると触手のツメで引き裂かれるかもしれないぞ。


出典:ポケットモンスター、113話『ラストミッション!レジエレキ・レジドラゴをゲットせよ!!』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

ブリムオンとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。


■データ


全国図鑑No.0858
ガラル図鑑No.243
分類:せいじゃくポケモン
英語名:Hatterene
高さ:2.1m
重さ:5.1kg
タマゴグループ:妖精
タイプ:エスパーフェアリー
性別:♀のみ存在する

種族値
HP:57
攻撃:90
防御:95
特攻:136
特防:103
素早さ:29
合計:510

特性:
 いやしのこころ(自分以外の味方の状態異常が、毎ターン1/3の確率で治る)
 きけんよち(戦闘に出た時、相手が「自分に効果は抜群の技」or「一撃必殺技」を持っていると身震いする)
隠れ特性:
 マジックミラー(状態異常にしたり能力を下げるような変化技を跳ね返す)


進化:ミブリム→テブリム(Lv32)→ブリムオン(Lv42)

■テブリム


全国図鑑No.0857
ガラル図鑑No.242
分類:せいしゅくポケモン
英語名:Hattrem
高さ:0.6m
重さ:4.8kg
タイプ:エスパー

■ミブリム


全国図鑑No.0856
ガラル図鑑No.241
分類:おだやかポケモン
英語名:Hatenna
高さ:0.4m
重さ:3.4kg
タイプ:エスパー

■概要


水色とピンクの髪で全身を覆った、魔女の様な姿のポケモン。別名は「森の魔女」。
人間の女性に近い容姿をしており、サーナイトゴチルゼルの系統といったところ。ただし♂♀が存在するあちらと違い、こちらは完全に♀しか存在しない。
魔女のとんがり帽子のような頭部の先端から、ホウキのような形状の触手が生えており、これを攻撃や感情表現に用いる。
キャンプで遊ぶと、触手を手のように口元へ持っていき「クスクス」と笑うようなしぐさをする。可愛い。

全体的な容姿は大人の女性に見えるが、よく見ると顔から下に小さな手足の付いた身体が存在している。
下半身の中身はスカートのようなものがあるだけであり、倒れるときのモーションで確認することが出来る。
身長は2.1mもあるのに対して、体重はわずか5.1kgしかない。テブリムから進化して身長は1.5mも増えたが、体重は0.3kg(300g)だけの増加である。
小さな実体と身体を構成するような髪だけとはいえ、どんな質感なのだろうか…。本体以外はほとんど質量がないのかもしれない。

進化前のミブリムの時点では「穏やかな感情の持ち主にしか心を開かない」「強い感情を感じ取ると逃げ出してしまう」と臆病な性質、
テブリムの時点では「強い感情をもつものはそれが誰であれ黙らせる。その手段はじつに乱暴」
「頭の房で相手を殴り黙らせる。 プロボクサーさえ一発KOの破壊力。」というおよそエスパーともフェアリーとも思えぬ無駄に武闘派な性質を持っていたが、進化した事でそれが更に顕著になっている。
頭痛になる程のサイコパワーを周囲に放ち、他の生物を遠ざける性質を持つようになった。下手に騒ぎ立てると、触手の先端のツメで引き裂かれてしまうという。

■ゲームでのブリムオン


ガラル地方では進化前のミブリムがエンジンシティはずれに出現するが、図鑑説明を反映してか出現確率は低め。
中間進化のテブリムはルミナスメイズの森に「!」エンカウントで出現。こちらも低確率。
最終進化のブリムオンは野生のものはワイルドエリアのげきりんの湖に、天候が「霧」の時に出現。
元々霧になる確率自体低い為か、天候が霧であればこちらは割と多く出現する。
また、殿堂入り後には同じくげきりんの湖に固定シンボルエンカウントでブリムオンが出現するようになる。

トレーナーでは、『ソード・シールド』でライバルビートが切り札で使用する。
進化してフェアリータイプが追加されることもあって、唯一初戦から終盤までずっと手持ちにおり、ファイナルトーナメントではキョダイマックスも披露する。
テブリム時代にはバトル中攻撃する時に彼から相棒と呼ばれたこともある。


■対戦でのブリムオン


種族値は特攻・特防が高く、次いで攻撃・防御も意外と高め。
一方で素早さは非常に低く、進化前のテブリムから下がってしまった。
上述の通り防御は意外とあるものの、HPは高いとは言えず耐性も少ないため、耐久面で過信は禁物。

通常の撃ち合いでは素早さ種族値29という遅さがネックとなる。
ただし「トリックルーム」においてはカビゴンデスカーンランクルスなどがひしめく激戦区30族をギリギリ「下回る」非常に優秀な数字。
もっぱらトリックルームの始動やアタッカーとして運用されることが多い。

また隠れ特性「マジックミラー」に加えて「ギガドレイン」も使えるため、
じめんタイプみずタイプの多い受けループには滅法強い。

ダブルバトルではサイコメイカーによる先制わざ封じやエスパーわざの威力の底上げ、
「このゆびとまれ」「てだすけ」などのサポートが可能であるイエッサンと組むことで、「トリックルーム」を確実に展開し、自身や後続の鈍足エースで蹂躙する戦法が強力。

特殊技では「サイコキネシス」「マジカルシャイン」、わざマシン・わざレコードで「マジカルフレイム」「シャドーボール」「ギガドレイン」あたりが主力となる。
物理面も悪くないため、「つるぎのまい」「じゃれつく」「サイコカッター」「パワーウィップ」を駆使した物理型や両刀型を狙ってみるのも面白いかもしれない。

何故かタマゴ技で「ほっぺすりすり」を覚える。起点作りもできるのでネタでも実用面でも使い勝手は良い。

専用技「まほうのこな」は、相手のタイプをエスパーに変える変化技。
相手のタイプ一致技の火力を削ぐことができるほか、ダブルでは例えば相手のフェアリータイプをエスパーに変えて相方のあくタイプで弱点を突くというような運用も考えられ、採用の余地は中々ある。
ただし粉系の技なのでくさタイプには効かない上、特性「ぼうじん」のポケモンにも防がれてしまうのがネック。

剣盾のエキスパンションパス『鎧の孤島』では教え技にて「ミストバースト」を習得。トリックルーム発動からの自主退場が可能になった。

キョダイマックスのすがた



50キロ先にいる生物の気持ちを読み取る。敵意を感じ次第攻撃を始める。

キョダイマックスすると、頭部の髪が大きくなり、通常形態では隠れていた小さな身体がよく見える様になった。
50キロ先にいる生物の気持ちを感じ取り、敵意を感じ次第攻撃を始める。
触手から稲妻のようなビームを降り注がせる事から、荒ぶる女神と呼ばれ恐れられている。

この状態で放つフェアリー技は「キョダイテンバツ」*1になり、相手全体をこんらん状態にする追加効果がある。
「ダイフェアリー」と違ってミストフィールドを発生させず、「ダイサイコ」のサイコフィールドを維持して使えるため、
ブリムオンがエースとなるバトルをしたい時にはこちらに軍配が上がるだろう。


■アニポケでのブリムオン系


シゲルのブリムオン

技:サイコカッター、マジカルシャイン
第7シリーズで登場したシゲル新たな手持ち

シゲルがドラゴンタイプと予測されるレジドラゴ対策として用意したフェアリータイプのポケモン。
しかしレジドラゴは相性が悪いと見るや、レジエレキにブリムオンへの攻撃役を任せたため大ダメージを受け戦闘不能に。

リコのミブリム→テブリム

第8シリーズ主人公のリコが初めて野生でゲットしたポケモン。性別は♀(♀固定種なので)。
第21話で野生ポケモンとして初登場した。ガラル地方の小屋でリコ、ロイ、フリードに発見され、リコと心を通わせてリコにゲットされた。リコの服のフードを気に入っており、基本的にボールではなく服のフードの中にいることが多い。

一般的なミブリムと同様に他の人間やポケモンの感情を感受してしまうことから、他者の強い感情を受けて驚いたり疲れたりしてしまうことが少なくない。ときにはその場から逃げだしてしまったり、その場で激しく回転した後失神したりすることもある。他者を恐れる内向的な性格をしているが、リコと同行するようになってからは他者と交流を図るようになるなど、その性格に少しずつ変化が見られる。

第53話でテブリムに進化した。


■余談


その女性的で美しいデザインからすぐさま国内外問わず人気を集め、多くのファンアートが制作されるなど、第8世代でもとくに人気の高いポケモン。

モチーフは見ての通り魔法使いだが、塔に囚われた、あるいは籠ったような風体をもち♀限定であることから「マーリン」「ラプンツェル」「泉の乙女」「モルガン」あたりの逸話が色々ミックスされたようなポケモンである。

サーナイト系のポケモンとは、エスパー・フェアリーの複合タイプかつ他者の感情に関連する生態を持つ点で共通しているが、
サーナイト系は「明るい感情を持つ人間に近寄ってきて、その感情をエネルギーにし、育ててくれたトレーナーを全力で守る」という生態に対し、
ブリムオン系は「穏やかな感情を持つ者にしか心を開かず、激しい感情を持つ者がいれば力業で黙らせ、強力なサイコパワーで他者を遠ざける」という差異がある。

同じく剣盾で初登場したオーロンゲとは、髪の毛で身体のボリュームを大きく見せている点で共通し、♂しかいないこと・他者の負の感情を好む点で反対になっており、正に対の関係になっている。
ビートと同じくライバルポジションであるマリィの切り札という意味でも対比になっていると言えるかもしれない。
キョダイマックスの期間限定ピックアップも剣→オーロンゲ、盾→ブリムオンとこちらでも対となっている。

進化系統全てが帽子をモチーフにしたデザインとなっており、名前もハットのツバを意味するブリム(brim)にちなんでミブリムは身振り+ブリム、テブリムは手振り+ブリム、ブリムオンはブリム+無音と推察される。
また、「Brim on」なら「ツバ付きの帽子」と言う意味になる。

名前がややこしいのか、「デブリム」「ミブリオン」などプレイヤーに名前を間違えられることが多い。


追記・修正はブリムオンが心を開いた方にお願いします。

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最終更新:2024年12月01日 14:53

*1 エフェクトは水色の雷