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ザシアン

登録日:2019/12/30 Mon 20:50:00
更新日:2024/12/01 Sun 14:48:57
所要時間:約 8 分で読めます






伝説の英雄と呼ばれるポケモン。金属を取り込み武具に変化させ戦う。






出典:ポケットモンスター、45話『ソード&シールドⅣ 「最強の剣と盾」』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon




この先ネタバレを含みます。未プレイの方は注意してください。















■データ


全国図鑑No:888
分類:つわものポケモン
英語名:Zacian
高さ:2.8m
重さ:110.0㎏
タマゴグループ:タマゴ未発見
性別比率:性別不明

タイプ:フェアリー

特性:ふとうのけん(登場したときに攻撃が上がる)

種族値(れきせんのゆうしゃ)

HP:92
攻撃:130→120(第9世代)
防御:115
特攻:80
特防:115
素早さ:138

合計:670→660(第9世代)

獲得努力値:素早さ+3


■概要


ポケットモンスター ソード・シールド』で登場した伝説のポケモン
『ソード』のパッケージを飾ったいわばパッケージ伝説。
ガラル地方に伝わる伝説の英雄として伝わるオオカミのような姿をしたポケモン。
普段の姿はおさげの様な赤い毛が頭部から生えており、
傷だらけで左耳が切れているのが特徴とパッケージとは明らかに姿が異なっている。
これには事情があり…(後述)






■ゲーム本編におけるザシアン


その出番があるのはなんとソード版の最序盤。
主人公とホップが言いつけを破ってまどろみの森へ入ってしまった際に謎のポケモンとして登場する。
しかしこの時点では幻影のような存在なのかあらゆる攻撃が通用せず、3ターン経過した時点で霧の中へ姿を消す。
ポケモンシリーズでも極めて珍しい「絶対に勝てないバトル」である。

その後は出番は暫くないものの、中盤辺りでビートが破壊しようとした遺跡が
崩れる形でさらに奥から出てきた祠らしきものに英雄の像が祀られてあったり、
ナックルシティの宝物庫にあるタペストリーに二人の英雄と共に描かれているのが確認されている。

本格的に登場するのは終盤のムゲンダイナ戦。
ファイナルトーナメント決勝直前に発生した大厄災・ブラックナイトを鎮めるためにはザシアンとザマゼンタの力が必要ということになり、
再びまどろみのもりへ行き、その奥地で主人公はくちたけんを、ホップはくちたたてを入手する。
(シールド版では主人公がくちたたて、ホップがくちたけん)

そして、通常形態のムゲンダイナを倒すも暴走してムゲンダイマックスの姿となったムゲンダイナを相手に、
ホップと主人公が戦うもこちらの技が全く繰り出せず絶体絶命に陥った時、ザマゼンタと共に颯爽と駆け付ける。
その時にザシアンがくちたけんを咥えると…





ウルォーード!!






けんのおう



かつての得物で武装した。

キョダイマックスポケモンも一刀のもとに切り捨てる。

重さ:355.0kg

タイプ:フェアリー/はがね

種族値
HP:92
攻撃:170→150(第9世代)
防御:115
特攻:80
特防:115
素早さ:148

合計:720→700(第9世代)


口には剣を咥え、頭部には冠の様な装備を、背中には翼の様な装備を付けた姿…
そう、パッケージにも描かれているおなじみの姿へと変身するのである。
大きさは変わらないものの、装備の関係で重さが増している。
にも拘らず素早さはれきせんのゆうしゃの時よりも10も速くなっている。
その上攻撃は40も上がり、なんとはがねタイプどころかフェアリータイプでもトップの170と凄まじいことに。

バトルでは最初に「とおぼえ」を使って全員の攻撃を上げ、「きょじゅうざん」で大ダメージを与えてくれる、非常に頼もしい活躍を見せる。
共闘の末にムゲンダイナを弱らせて主人公が捕獲し騒動が収束すると
ザマゼンタと共にその場を去っていき、ここで出番は一旦終了。


■殿堂入り後


そんなザシアンが再登場するのが、殿堂入り後のシーソーコンビことソッドとシルディによる騒動イベントである。
ソード版で主人公とホップがまどろみの森へくちたけん、くちたたてを元に戻しに訪れた際に
ガラルの王族の末裔を自称する二人が現れ、主人公はソッドとのバトルに勝ち、くちたけんを守り切るも
ホップはシルディに負けてしまった上、くちたたては持ち去られてしまう。

騒動イベントの終盤、ナックルシティの屋上にて主人公たちの前にエネルギーを注入されて暴走したザマゼンタが現れ、
これを撃退すると今度はザシアンが出現、話しかけることでバトルとなる。

ムゲンダイナと違ってHPを0にすると倒れるのだが、
捕まえなければイベントを進められず、仕様こそ違えど強制捕獲イベントであることに変わりはない。
道場にもできるが、正直な話本作の仕様を考える*1とさっさと捕まえてクリア後のストーリーを進めた方がよいだろう。
しかし、ムゲンダイナ同様にシンクロは効かず、そのうえ捕獲率がかなり低い上に
つるぎのまいでただでさえ高い攻撃力を上げ、その上で「せいなるつるぎ」まで持ち出してくるので短期で決着をつけないと捕まえるどころか全滅すらありえる。
ボールにこだわりがなく、尚且つマスターボールを残しているのであればここで使うのも手。
ここで厳選してもいいが、ミントと王冠で後から理想個体へと仕上げることができるため、こだわりがなければさっさと捕まえてしまって構わない。

主人公が捕獲に成功するとイベントが進み、まどろみの森でホップがザマゼンタを捕獲するイベントとなる。
直後に勝負を挑まれるがゲームのストーリーに合わせてここでザシアンをザマゼンタと戦わせるかはプレイヤー次第。
そして二度目のエンディングを迎えるのであった。



シールド版ではソッドとシルディ、ザシアンとザマゼンタの役割が入れ替わり、ザシアンがソッドによって暴走させられ、ホップがなだめて捕獲する。
この直後にザシアンを仲間に加えたホップとライバル戦を行うことになるが、
捕獲したばかりにもかかわらず技構成がガチになっているため、捕獲したばかりのザマゼンタをそのまま戦わせると速攻で落とされる。

なお、暴走時は「れきせんのゆうしゃ」の姿で、ホップの手持ちに入ったときは「けんのおう」の姿となるため、姿だけは両方登録できる。
このため、ソード版から一旦送ってもらって即返すだけで「れきせんのゆうしゃ」と「けんのおう」の図鑑説明を埋められる。

今までパッケージを飾る2匹の伝説のポケモンは、レシラムゼクロムを除いて、ストーリーにおいて片方しか存在しないかのような扱いを受けてきたが、
ソード・シールドでは捕まえられない方のポケモンもストーリー中で姿を見せて活躍しており、捕まえられないことについても明確な理由付けがなされている。
図鑑の説明文はゆうしゃの姿が同じバージョンで対になっており、おうの姿が違うバージョンで対になっている。
「妖精王の剣」という異名の説明は違うバージョンのプレイヤーと交換して姿を登録した人だけが読めるという仕組みである。


■対戦におけるザシアン


専用技として「きょじゅうざん」という技を覚える。
この技はれきせんのゆうしゃ時に覚えている「アイアンヘッド」が変化する技で、PPは5と少ない代わりに
威力は100とアイアンテール並に高く、命中も100と安定している。
そしてダイマックス、キョダイマックスの相手に対して威力が2倍になる効果があり、
通常での対戦ではもちろんのこと、マックスレイドバトルでも有効にはたらく。
素早さが非常に高く、無補正無振りでも最速101族、無補正全振りなら最速130族と同速。
大半の禁止伝説級の素早さ種族値が90~100に集中していることを考えると異常なほどに素早いと言える。
特性はどちらの形態でも「ふとうのけん」。登場時に攻撃を1段階上げる。
シンプルながら打点強化手段として非常に優秀で、けんのおう状態の実質的な攻撃種族値は無補正無振りで265相当、無補正全振りで281相当と凄まじいことになる。実質的な「いかく」耐性を持つのも嬉しい。

なら速攻アタッカーと言う事は耐久が……
と、言いたいところだが、H92BD115なのでぜんぜん脆くない。一応物理・特殊耐久共に禁止伝説級では中の下程の数値だが、鋼タイプの耐久ポケモンとしてメジャーなテッカグヤを上回っている。
しかもクチートクレッフィ(及びマギアナ)でお馴染み、はがね・フェアリータイプであるため弱点2に対して耐性・無効11と優れた耐性を持つ。

なので耐久に関しても超高水準と言って過言ではない。
おまけに上述の通り素早さが非常に高いおかげで努力値を耐久に回しやすく、意地っ張りHA振りならば(攻撃力は勿論)耐久力・素早さともに禁止伝説級ポケモンの中でもトップクラスの数値となる。
不一致弱点技はもちろん、HPに努力値を振るだけでガブリアスのタイプ一致「じしん」も素で耐える


わかりやすく言えば「硬くて速くて強い」。
なんなんだこいつ……。


けんのおう状態だと持ち物が専用アイテム「くちたけん」で固定されてしまうという欠点があり、「でんじは」や「おにび」などの状態異常技に非常に弱くなってしまう。
通常形態である「れきせんのゆうしゃ」時は単フェアリーで専用技がない状態だが、
この時点でも攻撃が130、素早さが138と高水準で、合計種族値も670と一般的な禁止伝説並に高い。
くちたけんの代わりに他の道具を持たせて、れきせんのゆうしゃのまま使うのもありといえばありである。

メインウェポンはけんのおう時は先述した「きょじゅうざん」(れきせん時はアイアンヘッド)に加えて、
伝説のポケモンにしては珍しくわざレコードで「じゃれつく」を覚えられる。犬だからだろうか
サブウェポンには相手の能力上昇を無視してダメージを与える「せいなるつるぎ」やより、
高威力のかくとう技の「インファイト」、ゴーストやエスパーに通る「かみくだく」、カイオーガホウオウ等への対抗手段になる「ワイルドボルト」等々、かなり揃っている。
アルセウスの「しんそく」を半減で受けつつ高火力格闘技で弱点を突けるのも大きい。
おまけに先制技の「でんこうせっか」も覚えられる。見てくれの威力こそ40しかない上にタイプ不一致であるにもかかわらず、攻撃種族値と特性のおかげでルカリオの「しんそく」以上の火力が出るのでタイマン性能も完璧である。


有用な変化技は状態異常技対策の「みがわり」や先制技を防げる「ファストガード」、
ただでさえ高い攻撃をさらに上げる「つるぎのまい」、「とおぼえ」位と少ないが積みとサポートの両方を最低限こなせる。

けんのおう時はタイプの関係上フェアリーでありながら同じフェアリーに対して強く出たり、
きょじゅうざんの技の効果の関係でダイマックスやキョダイマックスの相手に強く出ることが可能である。
ザマゼンタやムゲンダイナとは互いのわざを等倍からいまひとつに抑えるタイプの強弱関係がある。習得技や種族値の関係で実際はザシアンの一人勝ち状態なのは内緒

なお、耐久は十分に高いが、マックスレイドバトルが長期戦になって運悪く被弾回数が増えるとさすがにザマゼンタよりは落ちやすい。
マックスレイドバトルでどうしても被弾回数が増えそうなときは最初につるぎのまいを積んでから攻めて行くと良いだろう。

ちなみにストーリーの設定上ダイマックスとは相反する存在であるため、ダイマックスには対応していない。
専用技で斬り捨てるか、他のポケモンで相手のダイマックスを時間切れにさせたりするべし。

他の禁止伝説とは専用技と高い素早さのおかげでダイマックス無しでも殆どの場合互角以上に渡り合える。
ゲンシグラードン相手には有効打が何一つないので不利だが、剣盾にはゲンシカイキが存在しないので心配する必要はない。
ただし、ゲンシカイキが無くてもグラードン相手は基本的に不利。相手にいたら警戒しよう。

全禁止伝説ポケモンの中でもトップクラスの強さを誇り、禁止伝説解禁戦での最注意警戒ポケモンの座をカイオーガから奪い取り、禁止級伝説が1匹だけ使用できた剣盾ランクバトルのシリーズ8では禁止級の中だと使用率1位を記録。
ダイマックス不可と実質的な持ち物固定により総合的は打たれ弱いことが数少ない欠点に挙げられる。
ただ前述の通り大抵の弱点技すら耐えるので、どちらかと言うと「インファイト」が主力になりやすいがための弊害と言える。
またヌオーメタモンには非常に弱い。前者には能力変化を無効にされる上に溜め技の「ソーラーブレード」しか有効打がなく、
後者にはかわりもので能力変化をコピーされた上でさらに「ふとうのけん」で攻撃を上げられるので一気に崩壊する危険がある。
一方でそのメタモン対策やミラーを意識してザシアン側がヌオーを採用するという例もあり組ませる分には結構相性が良かったりする。
また高威力の範囲攻撃は一切覚えられず、この足の速さもあって対「トリックルーム」は非常に不得手でありモロバレルイエッサンに攻撃を誘導された挙句あっさり素早さを返されてしまうことも。
このためかJCSやWCSではパーティに「トリックルーム」を挿すことで、ザシアンに対して優位を取ろうとするような採用も目立っていた。
……範囲攻撃無しや対「トリックルーム」といった欠点がシングルバトルにおいては無きに等しいことが、よりザシアンを目立たせてしまっていたのは否めないところである。

禁止伝説級が2体使えるレギュレーションではカイオーガとの同時採用、所謂「ザシオーガ」がシングル・ダブル問わず最もメジャーな並びとなり、特にダブルバトルでは明確なメタがほとんど存在しないことからJCS2022予選直前には環境が「ザシオーガ」一色となった。
圧倒的な攻撃力と素早さに「きょじゅうざん」+「じゃれつく」+「せいなるつるぎ」の攻撃範囲は他のポケモンで代替出来ず、伝説枠で組む相方をあまり選ばないのも大きな強み。
自身が単体攻撃しか出来ないこともあってカイオーガのほかにもグラードン&リザードンバドレックスなど範囲攻撃持ちとの相性が良いが、概ね誰と組んでも仕事をするポケモンである。


そして、第9世代。

また超火力でパルデアを蹂躙しに来るのか……と思いきや、さすがにこれ程暴れ回って何もないわけがなく……

伝説のポケモンとしては初の種族値ナーフが行われた

致し方ない

具体的にはれきせんのゆうしゃが攻撃-10、けんのおうは更に攻撃-10(合わせて-20)。
更に、特性自体も1戦に付き1回しか発動しないように下方修正された。へんげんじざいやリベロと違い、交代しても発動しない。
そのため、一度交代してしまうと他の伝説のポケモンとさほど変わらない火力しか出せなくなり大幅に弱体化する事になった。

なお、対であるザマゼンタも似たような弱体化が施されたものの、あちらは技によるフォローが行われておりこちらほど致命的な弱体化はしていない。

ちなみにザシアンも「くさわけ」を新規習得しており、ややピンポイント気味だがヌオーへの打点を獲得している。
しかし、第9世代ではそのヌオーの数が少ないため活かしどころが難しい。寧ろ前述の弱体化と「てんねん」持ちのラウドボーンヘイラッシャが増えた事で、以前よりも全抜き性能がガタ落ちしている。

禁止伝説が解禁されたレギュレーションGでは同じく単体打点特化かつ、こちら以上の超火力を叩き込めるコライドンに当初は押されていた。
が、環境の考察が進みミライドンの採用率が伸び始めるとそちらの対策ポケモンとして脚光を浴びる。
結果的にはシーズン18ではシングル23位と禁止伝説では準トップメタクラスの採用率を記録した。
ダブルバトルでは弱体化の前評判に加え伝説枠であるにも関わらず単体打点しか持たない点、物理系伝説が「いかく」対策に「クリアチャーム」を常備している環境で剣しか持てない点などが響き順位は下降。
両バドレックス、ミライドン、テラパゴス、カイオーガ、そしてザマゼンタといった猛者に押されそれらの後塵を押す形に留まっている。
とはいえ先述の通り代替の効かない攻撃範囲の広さが強みなので、伝説枠2匹のGSルールからが本番だろうと目下予測されてはいる。
というか前作の暴れ方に比べれば10位だろうが30位だろうが落ちている印象が出てくるのは仕方ないだろう
なお、いくら素早かろうとパワー不足が目立ってしまったれきせんのゆうしゃは完全にいなくなった。

また、マックスレイドとは打って変わってテラレイドバトルへの適正もあまり高くない。テラレイドは基本的に長期戦が前提であり、高耐久・回復能力を持つポケモンが重視されがち。
そのため、耐久は「てっぺき」で上げられるが持ち物固定で「かいがらのすず」が使えず、回復手段が「ねむる」かおうえんしかないけんのおうとは相性が悪い。
一応火力自体はお墨付きなので、低耐久ポケモン相手なら「つるぎのまい」ガン積みで押し切れなくもない。また、意思疎通できるマルチであれば自分以外を「はがねのせいしん」ニャイキングで固めることで鬼神のごとき強さを発揮できる。
れきせんのゆうしゃは持ち物自由なので「かいがらのすず」を活かせるが、「つるぎのまい」で補えるとはいえけんのおうより火力が劣る上にはがねタイプも失い、フェアリー物理は命中不安の「じゃれつく」かフェアリーテラスからの「テラバースト」くらい。
「せいなるつるぎ」なら安定はするが、それなら素直に耐久を上げられる上に「ボディプレス」まであるザマゼンタを使った方がよいという状況のためこちらも立場は微妙である。
そして対人戦と同じく「ふとうのけん」も1度しか発動しない為、早い段階で倒されてしまうと★6以上はジリ貧になりやすいのも要因である。


ポケモンユナイトにおけるザシアン


2023年2月27日にプレイアブル参戦した。
イベントミッション「ザシアンの遺跡の森大冒険」で様々なミッションをこなし、600ポイント貯まればユナイトライセンスと交換できる。
このイベントがサイコロを振って進んでいく形式なのだが無課金だと1日3回しか振れないため、追加でサイコロを使いたい場合はジェムを消費する必要がある。

バトルでの性能でいえば近接戦に特化されたバランス型。
プレイアブル版では常時「けんのおう」のすがたで登場しており、とくせい「ふとうのけん」により所持しているエオスエナジーを消費してわざを強化させられるのが特徴。
強化されたわざの火力は全ポケモン隋一であり相手チームのポケモンを瞬時にKOさせられるのは勿論大型野生ポケモンの体力も一瞬にして削り切れるほど。「こうそくいどう」等のムーブわざのお陰で機動力も十分。
通常攻撃においても回転速度及び火力いずれも優秀なため攻撃面においては隙の無い性能に仕上がっているといえる。

数少ない欠点としては通常3つ装備させられる持ち物を実質的に2つしか装備させられない点。1つは「けんのおう」になるための必須アイテム「くちたけん」で固定化されているためれっきとした原作再現ではある。逆に言えば装備させられる持ち物を2つは選べるため「くちたけん」しか持たせられなかった原作よりは自由度が高いと言える。
また、「ふとうのけん」による強化具合は所持しているエオスエナジーに依存するためエオスエナジーが少ないと圧力が幾分か低下してしまう。エオスエナジーを減らされる「はたきおとす」の使い手であるヤミラミは天敵といえるか。

ユナイトわざは前方180°の敵を斬りつける「王者の剣」。ボタン長押しで溜めた時間に応じて威力が上がる。溜めている間にわざをキャンセルさせることも可能だが、ユナイトゲージが70%になってしまう点には注意。

ボスラッシュイベントでは3番手のボスとして登場。プレイアブル・ボスいずれも務めている初のケースとなる。
はじめは「れきせんのゆうしゃ」の姿で登場し、HPが一定以下になると「けんのおう」の姿に変化する。
「けんのおう」の時に使用する「きょじゅうざん」は全画面判定かつ高威力の危険な技だが、マップ中央で拾えるエオスシールドをバトルアイテムと同じ要領でタイミング良くボタンをタップして使用することで無傷で過ごせる。




■余談


  • 英語名の綴りこそ違うが名前の由来は読んで字のごとく「the・cyan(ザ・シアン)」からと思われる。色違いはその名に違わず体色がシアンカラーになり、髪のような部分は青くなる。

  • 多くの伝説ポケモンに共通してシステム上は性別不明なのだがシールドの図鑑によればなんと「ザマゼンタの姉とも言われる」とあり、
    メスであることが示唆されているポケモンである。

  • モチーフはアーサー王が飼っていた二匹の猟犬であると言われている。
    また、前述した通りシールドでメスであることが示唆される点については、フェアリー複合であることも併せてファンの間ではアーサー王の姉である魔女であり妖精とされるモルガン・ル・フェイ、あるいはエクスカリバーを授けた湖の貴婦人ヴィヴィアンのイメージが入っているのではないかという推測がされている。
    イギリスモチーフの地方で「剣」なので、エクスカリバーも多分混ざっている。

  • 今作がイギリスをモチーフとしたガラル地方であり、尚且つ剣使いであることやカラーリング、
    シールドでの図鑑でメスであることが示唆されていることから某作品このキャラを思い浮かべた人もいるとかいないとか…

  • 外見のモチーフこそオオカミであるが実はガラル地方のモチーフとなったイギリスにもかつてオオカミは生息していた。しかし16世紀頃に絶滅に追いやられてしまい、現在は生息していない。
    なお、口に剣を咥えている青い狼ではあるが満月に近ければ近いほど専用技の威力が上がることはない。

  • ザシアンにへんしんしたメタモンが「きょじゅうざん」を使うとザシアン本人とモーションが異なるという仕様がある*2

  • 一瞬なので分かりづらいが、『ポケモンマスターズ』『SV』以外の作品での「きょじゅうざん」は背中の鎧の翼のような部品が刃となる演出が取られている。*3


追記・修正はキョダイマックスポケモンを切り捨ててからお願いします。

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最終更新:2024年12月01日 14:48
添付ファイル

*1 経験値が目当てなら高個体値や隠れ特性のポケモン捕獲が狙え、わざレコードや換金アイテムなどももらえるマックスレイドバトルでけいけんアメを稼ぐ方が速い。

*2 「きょじゅうだん」や「かえんボール」などの一部の専用技もこの特性を持つ。「ゆびをふる」でこれらの技を出しても同じことが起こる。

*3 ポケマスもバディーズ技ではちゃんと変形する