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たぬきち(どうぶつの森)

登録日:2020/03/21 Sat 06:18:29
更新日:2024/12/08 Sun 14:57:35
所要時間:約 9 分で読めるだなも





ボクは この村で お店をやってる

たぬきち っていうんだも。

これから ごひいきにしてだも!

たぬきち」とは『どうぶつの森』シリーズに登場するキャラクターである。
しずえさんリセットさん、とたけけ、みしらぬネコに並び、シリーズを代表するキャラクターの1人。
海外版での名前は「Tom Nook」。


概要だなも

CV:龍田直樹(劇場版)
シリーズ皆勤賞のタヌキ(海外版ではアライグマ)の商人(あきんど)「~だなも」「~だも」が口癖で、他には「〜してちょうだい(ね)!」と付けることも多い。
多くの作品で村で商店を営んでいるが、のちに建設業や不動産業、更に最新作『あつまれ』では無人島の開拓など、手広く手掛けるようになった。

このように多角的な事業展開をしているが、本シリーズにおけるたぬきちの一貫した役割は、村に移住してきたプレイヤーに、生活に欠かせない「家」を販売することである。
たぬきちに家のローンを返済していくことが『どうぶつの森』シリーズにおける基本的な目標にして一つのゴールと言えるだろう。
ちなみに劇場版アニメでは、家の代金が足りなかった訳でもないのに「どうぶつ村の生活に慣れるため」という名目で主人公のあいにバイトをやらせている。尺の都合上仕方ないね。


キャラクター像だなも

誕生日は5月30日、性別は男性。
一人称は「ぼく」で、二人称は名前に「さん」付け。
座右の銘は「あきんどは損していつか倉がたつ」。趣味はゴルフ。

外見はまんまタヌキで、恰幅のいいぽんぽこりんなお腹がトレードマーク。
服装は初期状態では多くの作品で青い裸エプロン前掛けだが、店が大きくなるにつれ服装が変化し、最終的には高そうなスーツに身を包む。一部の作品ではある方法で寝間着姿も見られるかも……?『あつまれ』では離島リゾートということで、緑色のアロハシャツを着ている。
基本的には大らかで気のいい人、もといタヌキ。住む場所に困っているプレイヤーに家を提供し、ローンの返済を八畳間くらいの心の広さで気長に待ってくれる。しかも返済期限や利息を設けず、おまけに返済しないままリアルタイムで何年経っても取り立てや督促も一切しない。大人になって実際にローンを組むと、これがどれだけいい意味であり得ないことなのか実感するだろう。

……しかし、同時に商売人としての抜け目なさもしっかり持ち併せており、家のローンを返済し終わると半強制的に家を増築*1し、更なる代金を請求してくる。
このため、プレイヤーは常に借金返済に追われ続け、たぬきちの店で虫を、魚を、化石を売り、しまいには「カブ」に手を出してまで借金返済に勤しむ羽目に……。誰が呼んだか「たぬきローン」。
手紙や掲示板でこまめにセールや目玉商品を広告し、迷惑客のために夜中でも店を開いてくれる(ただしこの場合料金は割増)など、商売に対する熱意は強い。
実は、『おいでよ』のあさみの話によれば、成功を見て都会へ出るも手痛い失敗をした過去があり、その経験から商売に対してシビアになったという。
金銭欲の強さは本人も自認しているようで、自身を金の亡者だと開き直ったこともある。


各作品における動向だなも

初代~『e+』において

プレイヤーが駅から村に初めて降り立ち最初に遭遇するキャラクター。到着早々話しかけてきては、家どころか住所も決めずにやって来た無計画なプレイヤーに小さな家を売ってくれる。
……が、プレイヤーに家の代金を支払える程の持ち合わせが無かったため、暫しの間はたぬきちの店「たぬき商店」でアルバイトをして稼ぐことに。
アルバイトの内容はたぬきちのパシり仕事。これがゲームのチュートリアルを兼ねており、アルバイトを終わらせてからが本格的な村の生活の始まりといってもいい。
「たぬき商店」は最初は木造の如何にもボロい質素な店だが、プレイヤーが店で買い物をして売り上げを伸ばすことで増資され「コンビニたぬき」→「スーパーたぬき」→「タヌキデパート」と改装していき、最終的には2階建ての立派な店舗に成長。更に双子まめきち・つぶきちを弟子に取るように。
ちなみに、デパートにするには他の村のプレイヤーに1回自分の村に「おでかけ」してもらい、自分の村のお店でアイテムをなんでもいいので1点以上購入してもらう必要がある。つまり友達がいない人の村はずっとスーパーのままということに……。


『おいでよ』において

基本的には前作までと同じ。本作では店に「たぬきポイントシステムズ」が実装され、お店で買い物するとポイントが貯まるようになった。また、夜の迷惑客へのサービスは無くなった。
お店を最終形態のデパートにするには、前作までと同じように他の村のプレイヤーとの通信プレイが必要。デパートにすると1階に美容室がオープンし、プレイヤーのヘアスタイルを1日1回変更できるようになる。
なお、WiiUで配信されていたVC版では通信プレイができないが、通信プレイの条件無しでお店をデパートにできる。
加えて本作では「連続ドラマ」と呼ばれる、日を跨いでストーリー性のある話を聞けるイベントがあり、そこでたぬきちの過去を垣間見ることができる。



『街へいこうよ』において

基本的には前作『おいでよ』と同じ。本作からほかのプレイヤーと通信プレイをしなくても、お店を最大のデパートにすることができるようになった。
新要素の「街」が売りの本作だが、やはり過去の苦い経験からか街に店を出すつもりは無いらしい。
また、今回の連続ドラマはエイブルシスターズが中心となるが、彼女たちの過去を知るたぬきちは、エイブルシスターズが実は「三姉妹」だったとうっかりプレイヤーに話してしまい……。


『とびだせ』において

本作では弟子のまめつぶ兄弟に店を任せ、自身は「たぬきハウジング」の社長として不動産業に専念。
前作までと同じように家の建設や増築はもちろんのこと、本作ではエクステリアの販売を行うようになり、これまで以上に自由度の高い家づくりを楽しめる。そしてプレイヤーのローン残高は増えてゆく一方……。
服装もお馴染みの前掛けを弟子たちに譲り、社長らしい姿に。心なしか恰幅も更によくなった。

本作では最初に村の好きな場所にテントを張ることになり、その後頭金を支払うとテントの張った場所にマイホームを建ててくれる。また、家を買う時にアルバイトをする必要が無くなった。曰く「モノを売って稼いだ方がアルバイトを探すよりよっぽど早い」とか。それ10年前の自分に言ってください。
また、店内にいる「ハッピホームアカデミー」からの出向社員であるホンマさんとはたまに長話をしていて、そこから村の人物の様々なこぼれ話を聞くことができる。

  • タヌキインパクト
『とびだせ』で発生する事があるテロ行為現象の通称。
住人が引っ越してくる際にランダムで村のどこかに建設予定地が作られるが、そこにアイテムや植物、マイデザインなどがある場合でも問答無用で撤去されてしまうのだ。
結果、苦労して交配した花や置いておいた貴重品、マイデザインで舗装した道が無残にも消え去る現象が発生。多くのプレイヤーが地獄を見る羽目になった。
一応対策方法もあるのだがかなり面倒臭く、やはりその被害の大きさと過去の所業から、たぬきちのあくどいイメージが形成される一因となってしまった。
おそらく建設予定地を選んでいるのは引っ越してくる住人側なので、彼にここまでの謂れは無い筈だが……。

のちに配信されたアップデート版「amiibo+」がリリースされて以降は、マイデザインのある場所には建設予定地が出現しないようになった。
ただし、家を建てられるだけの空きスペースが村に無い場合は、以前のバージョンと同じように容赦なくぶっ潰されるので注意。
さらに次作の『あつまれ』では、プレイヤー自身が住民の家の設置場所を任意で「売土地」として自由に決められるようになり、売土地が存在しない限り住人も新たに引っ越して来ないようになったため、この問題は完全に解消された。


『ハッピホームデザイナー』において

引き続き「たぬきハウジング」の社長として登場。プレイヤーは新入社員としてたぬきちの下で働くことになる。
本作では更に事業を拡大し、なんとハッピーホームアカデミーを買収した事が判明。たぬきちの野望はまさにタヌキだけに千畳敷のごとく留まることを知らない……!


『ポケットキャンプ』において

シリーズ初のスマホ向けソーシャルゲーム。ゲーム開始後のチュートリアル役はしずえさんに取られてしまった。彼女人気キャラだからね、仕方ないね。
肝心の本人(本タヌキ?)はというと、このゲームの“”こと「リーフチケット」の購入画面で札束風呂に入っている。
自身のキャラと金額のシビアさを端的に表したこの姿は多くのプレイヤーの腹筋を破壊させていった。
が、2022年6月下旬から実施したアップデートで任天堂も年々に厳しくなる表現規制やコンプライアンスの事情か札束風呂が下品な描写と判断したためか、ジュラルミンケースに差し替えられてしまった。今頃何故と思うが実質クビ

ちなみにたぬきちとは通常では会えないが、期間限定でリーフチケットを使用して作成できる家具「たぬきちのイス」を配置するとキャンプに招待することができる。といっても、基本座って寝ているだけだが。


あつまれ どうぶつの森』において

最新作では「たぬき開発」を立ち上げ、なんと無人島の開拓・移住プランに着手。
まめきち、つぶきちと共にプレイヤー達が暮らす島に渡り、島の管理人として活動する。『とびだせ』に続き今作でもお店の営業はまめきちたちに任せているため、本人はプレイヤーと協力して島の開発事業を行なっていくことに。

本作では「無人島移住パッケージ」の費用を支払うとマイホームを建てることができるようになる。マイホームの借金は案内所に設置されている専用機器「タヌポート」を介して返済する形式になっており、たぬきち自身はゲームを進めると家の増築や島のインフラ整備などの相談を聞いてくれるようになる。
また『とびだせ』ではできなかった、プレイヤーや住民の家、一部を除く施設の移設も費用を支払うことで何度でも行えるようになった。
さらに「たぬきマイレージ」や「いきもの図鑑」「マイデザイン」などの島の生活に役立つアプリを搭載した専用スマートフォンもプレイヤーに支給してくれる。これもたぬき開発謹製。果たして彼はどこまで事業を広げるつもりなのだろうか……。

ゲームの根幹を担う役割を担当するためか、ソフト発売前からゲーム内外での露出が激しく、『あつまれ どうぶつの森ダイレクト』ではたぬき開発による説明会という形で行われたほど。公式Twitterのトゥイート担当もしずえさんからたぬきちに交代し「しずえさんを返して」コールが全世界で吹き荒れた。
なおゲーム発売から一定期間後、公式Twitterはたぬきちからふたたびしずえさんへ交代となった。
ゲーム中でも、たぬきちが担っていた島のお知らせ放送もある程度まで進めてしずえさんが登場するようになれば、以降は彼女にバトンタッチする。

ちなみに、発売日付近からはTwitterで「#どうぶつの森」「#AnimalCrossing」*3などといった『どう森』関連のハッシュタグをつけたツイートをすると、自動でたぬきちの絵文字がハッシュタグに追加されていた(期間限定)。
本作のプレイ風景をSwitchの投稿機能を使ってTwitterに投稿すると、自動的に上記のハッシュタグが付くようになっているため、手動で削除しない限りはたぬきちの顔文字が表示されることになる。


スマブラ』シリーズにおいて

『スマブラ』シリーズでは、むらびとやしずえの「最後の切りふだ」に登場。
切りふだが発動すると、 まめつぶコンビも引き連れて現れ、対戦相手をマイホームやオフィス(村役場)に閉じ込めたうえで建設。 そしてその後、建てた建物は爆発するが、その爆風で吹っ飛ばされる様子が確認できる。

また『DX』以降は、収集要素のフィギュアやスピリットとして何かしら登場している。
『DX』では、コインを累計1000枚集めることで入手できるという、原作を思わせる条件が付与されていた。それなりにやり込んでいないと達成できない*4ので、入手難易度が比較的高い。
『SPECIAL』のスピリッツモードにおける擬似対戦では、小さくてしっぽを付けたガオガエンがたぬきち役として登場する。金稼ぎを厭わない原作の性格を反映してか、相手から体力を奪ったり、切りふだ発動のためのゲージを高速で貯めたりするなど、何かとハングリーな一面が見られる。


関係の深いキャラクターだなも

  • まめきち・つぶきち
たぬきちの弟子である双子の仔ダヌキ。間違われやすいが、たぬきちとは親子ではない
双子だけあって仲が良く、よく二人同時に喋ります!ますー!
ゲーム内では話しかけないと全く見分けがつかないが、見分け方は左手首にホクロがあるのが「まめきち」で、右手首にホクロがあるのが「つぶきち」。……あれ? 逆だったかも?
たぬきちの事を純粋に慕っていて、たぬきちも彼らを時に厳しく接しつつも可愛がっている。

『街へいこうよ』まではデパートの2階の営業を担当し、『とびだせ』以降は独立して店舗を任されるなど、たぬきちからは期待されていることがうかがえる。ただ買い物中に挟み撃ちを喰らって動けなくなるプレイヤーも一定数いる
『とびだせ』ではリサイクルショップ「R・パーカーズ」へ仲介する形となっており、買取価格が8割程になってしまうので、専ら買い物のみをしに行くことになる。*5

外見はたぬきちとよく似ているが、彼とは違いちっちゃくて可愛げがあるため、プレイヤーからの人気は高い。

  • あさみ
エイブルシスターズの長女で、実はたぬきちと幼馴染。
次女のことの(ケイト)は姉妹の両親の死後すぐに家を出て行ってしまい、三女のきぬよはまだ小さかったためあまり面識は無かった。
上記の通りかつては仲が良かったものの、彼の夢破れての帰郷後は疎遠になっていた二人だが、それでもなんだかんだでお互い気遣いあっている模様。いろいろな場面で微笑ましい二人の関係を聞くことが出来る。リア獣爆発しろ。

一流ファッションコーディネイター。本名は「なべのすけ」
昔からの知り合い。若い頃に無茶をやった仲間……というか、たぬきち達がグレースの無茶の後始末に追われていたらしい。
現在のデザイナーとして大成した彼の姿を見て、昔からの友人として喜んでいる。

うさんくさい狐の露天商。年齢は35歳らしい。
名前が似ていて商売人同士、と如何にもライバル然としているが、実は現在の所20年になる本シリーズにおいて絡みは殆どと言っていいほど無く、面識も対面したシーンも、更にはお互い話題にしたことさえ無い。そもそもお互いの存在を知っているのかさえ判らない。
一応、善の商人に対する悪の商人といった立ち位置なのかも。たぬきちの方がよっぽどあくどいとか言っちゃダメだなも。


最後に

欲深い商売人のイメージが強いからか、彼の立場的にヘイトを集めやすいからか、中にはたぬきちを必要以上に悪者扱いしたり心ない言葉を吐いたりする人もいる。
が、そのような物言いに胸を痛めているファンやそういった棘のある発言を好まない人も多い。
ネタにするにしても節度を守り、皆がスローライフを楽しめるよう心がけよう。
というか、架空のマネーが扱われシビアな部分がある本編や課金要素のあるアプリ版において、そういった金の絡むマイナスなイメージが作品に向かないよう肩代わりしている面も少なからずあると言える。我々は健やかにゲームが遊べる事をたぬきちに感謝しなければならないのかもしれない……だなも。


どーも、どーも アニヲタさん!

ボクの 記事 ぜーんぶ 書いてくれて ありがとうございました、だなも!

アニヲタさんなら ちゃーんと 書いてくれるって 思ってたんだなも!

ところで、今の記事って ちょっと 薄すぎない?

ここらで もう少し 追記 修正 すると いいんだなも。

ね! そうするよね?


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最終更新:2024年12月08日 14:57

*1 この仕様だったのは『街へいこうよ』まで。『とびだせ』以降はプレイヤーが改築をする選択をしない限り改築はされず、借金も発生しない。機会があるたび増築を勧めてくるのは変わらないが……。

*2 これが『街へいこうよ』に登場する街と同じかは不明。

*3 『どうぶつの森』シリーズの英語版名称。

*4 『DX』のコインの価値は『X』以降ほどインフレしておらず、999枚でカンストする程度には枚数が少ない。

*5 次作の『あつまれ』では常時買取を受け付けている施設が商店のみになったため、多くのプレイヤーが買取でもお世話になっている。