登録日:2023/07/15 (Sat) 09:19:25
更新日:2024/10/26 Sat 04:03:55
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フロアに怪しい気配がした。
何かが現れそうだ。
――――!#$&%@*¥!
デーレレレレン♪ テーレン♪
「ひとくいデビル」とは、風来のシレンシリーズに登場するモンスターの一種。
概要
『
不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』から初登場したモンスター。
見た目は黒く丸い体に、大きな口と牙、角が生えた恐ろしい鬼か悪魔の顔と、両腕が生えている異形の風貌。
サブタイトルの「悪魔」にピッタリと言える。
額には第三の目もついている。
ボスモンスターかと見間違うほどのサイズで、攻撃する時は飛びついて嚙みつくように襲いかかる。
「ひとくいデビル」はレベル1のモンスターであり、体色が赤い。
そこからレベルの上昇につれて黄色の「むらくいデビル」、緑色の「やまぐいデビル」、そして青色の「しまぐいデビル」に強化され、名前の物騒さがどんどん増していく。
夜バージョンは全体的にそれぞれ暗く補正して目が赤く光り、名前の頭に「闇~」と付く。
通常のモンスター達とは一線を画す
ペナルティ枠のモンスターという扱いであり、出現条件が特殊。
それはシレンが長くフロアに滞在していると、
「怪しい気配」という警告を挟んだのち他のモンスターと同じように現れる、というもの。
出現時は
BGMが無音になると同時に化け物のような声が響き、不穏な専用
BGM「ひとくいデビル出現」が流れる。
怪しい気配はいわゆる「クロンの風」の予兆となる突風よりも早く起き、前触れもなく突然表示される。
そこから実際の出現までは一定ターンの猶予が設けられ、早く次のフロアに行けと暗に促してくる。
もちろん階層が深ければ深いほど、デビルも相応の上位種が出てくる。
基本的によほど長く滞在しなければ会わずに済むが、中にはデビル発生(とクロンの風)までがやたら早い「警告の谷」などの例外もある。
極め付けに『シレン5』の「迷いの井戸」(
あかずの間などに相当する持ち込み可最難ダンジョン)では51Fから、
Switch&
Steam版追加
ダンジョンである「運命神の裏庭」では76Fから、普通に出現し、開幕からフロア内をうろついている。
能力
すごく強い。
そのフロアに通常現れるモンスターと比較して、全てが一回りかそれ以上の高ステータス。
雑魚を一撃で倒せるぐらいシレンが強くても、武器次第ではたかが一発や二発殴っただけじゃ決して倒れない。
一目で危険だとわかるビジュアル通りに攻撃力も非常に高く、遭遇時のプレイ状況にもよるが
一撃で体力の半分以上を持っていかれる可能性は覚悟した方がいい。
レベル1でこんなフィジカルの持ち主なので、むらくい、やまぐいとレベルアップするにつれて正面からの殴り合いが無謀な強さに化ける。
しまぐいデビルはその強さ故に『シレン4』のモンスター図鑑では
とある最強の隠しボスたちを意識した説明文となっており、パロディーとはいえ公式でもそれぐらいの位置付けではある模様。
移動速度が特殊で、普段は等速、しかしシレンを認識しているあいだは倍速にスピードアップ。
さすがに倍速でも1回攻撃のタイプなだけ温情ではあるものの、この性質のせいで部屋に乗り込まれたり通路で出会ったりすると逃げづらくなる。
この時点でもまさに強敵だが、デビルをデビルたらしめる最大の特技がマイナス効果を与える雄叫び。
通路では隣接時、部屋ではどこにいても発動し、『シレン4』ではゾワゾワ状態に、『シレン5』ではなんとかなしばり状態にして行動を阻害する。
特にかなしばりをやられると抵抗もできぬまま嬲り殺しの憂き目に遭いかねず、同部屋になるだけで死の危険が高まる。
夜バージョンの闇デビルはもっと危険で、夜モンスター共通規格の「技と同士討ち以外を1ダメージ化」により、技しかこちらの可能な撃破手段が無くなる。
加えて夜間は「あかりの巻物」を使わない限り、部屋を見渡すこともできないので、昼以上に突然の襲撃が起こり得る。
以上の特徴を兼ね備えたモンスターが、雑魚敵と同じ感覚でどんどん湧いてくるのだから心底恐ろしい存在である。
そして『シレン5』では高いステータスがもっと上昇し、種全体に新たな特徴が追加され防御面も強化。
聖域の巻物を無視して攻撃し、ギタン投げを固定10ダメージに変換、しまいにはねだやしの巻物でも出現を防げなくなった。
倒そうと思ったら自分の力で倒さねばならない。
総じて「風来人狩り」とも評せる、ペナルティキャラに相応しい強敵であり、普通ならフロアの長期滞在は避けて進みたいところである。普通なら。
見返り
デビルは確かに強敵だが、そのぶん
倒した時の見返りも相応に大きい。
シレンに入る
経験値と武器・盾に入る装備熟練度がとても多く、特に装備品を育てる上では時間さえかければ湧いてくるため、ちまちまと雑魚狩りに励むより効率的。
更にアイテムドロップ率も高く、おおよそ
3割は超えているとのこと。
さらに落とすアイテムは
店で売られているアイテムと同等のもの(所謂店売りテーブル)であり、基本的に床落ちしているアイテムより希少と至れり尽くせり。
「マタギの腕輪」や「サトリの盾」等のレアアイテムの複数入手にもってこいと言える。
このため、ある程度の強さと対策アイテムを準備しておけばデビル出現はむしろ絶好の稼ぎチャンス。
状態異常を防いで自分が殴られなければいいので、「予防の巻物」や「土塊の杖&妖刀かまいたち」など、こっちに有利な状況さえ整えればただ硬いだけのオイシイ雑魚に成り下がる。
特に『シレン4』では、前述の防御面について裏を返すとこの頃は聖域の巻物もギタン投げも有効だったわけで、ゾワゾワ状態の「攻撃しようとすると強制的に後ろを向く」という効果も、要は最初からデビルに背を向けて攻撃すればいいだけ。
素の実力も強いは強いものの極端と言えるほどでもなく、慣れた風来人からはペナルティキャラというより明らかにボーナスキャラとみなされている向きが強く、「デビル狩り」と称して狩られる側へと蹂躙されるハメに陥った。
……故にこそ不名誉を晴らすかの如く、『シレン5』では大幅に強化されたわけだが。
また狩れればオイシイのは事実である一方、重ねて言うが素のステータスが十分すぎるほど高い。なので中途半端な下準備は身を滅ぼすことにつながる。
よしんば準備を整えても、デビル出現後は他のモンスターが一緒に現れることから、万全だと思った作戦がそいつらのせいで破綻して丸かじり……は目も当てられない。
余計なモンスターを部屋に一切入れないような対策も必須。
なお前述の「警告の谷」はデビル狩りなんてしてる暇あったら階段を探せというダンジョンの性質上、むしろ即降りを目指す風来人の邪魔者でしかない。
しかも最初からやまぐいデビルでスタートと、一度出て来られたら力押しで突破も難しい。
余談
- 『シレン5』のモンスター図鑑によると、ひとくいデビルは人を食うと言われてはいるが別に人を食ったりしないらしい。名前詐欺では?
本人もちょっとイジけてるとか……
- 腹這いでピョンピョン移動する姿に可愛さを見いだす風来人もいるとかいないとか -- 名無しさん (2023-07-15 15:49:39)
- シレン界の新たなるマスコット枠 -- 名無しさん (2023-07-15 22:24:00)
- >ひとくいデビルは人を食うと言われてはいるが別に人を食ったりしないらしい。 実に人を食った話だ -- 名無しさん (2023-07-16 07:36:06)
- 足がなくてピョンピョン移動で攻撃手段が体当たり、みたいな要素だけ抜き出してくとマムルとおんなじになるし…… -- 名無しさん (2023-07-16 09:50:05)
最終更新:2024年10月26日 04:03