登録日:2024/06/15 Sat 22:43:31
更新日:2024/12/02 Mon 20:30:30
所要時間:約 32 分で読めると思うのだけれど……
プロフィール
CV. |
花宮初奈 |
メンバーアイコン |
蓄音機 |
メンバーカラー |
マーメイドグリーン |
誕生日 |
6月15日 |
趣味 |
天体観測、音楽鑑賞、お茶菓子作り |
特技 |
クラシックバレエ、筋トレ |
好きな食べ物 |
紅茶、湯豆腐 |
好きな言葉 |
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花 |
好きな教科 |
美術、世界史 |
好きな動物 |
猫 |
人物像
102期生で、初登場時点で2年生。103〜104期にかけてはクラブの部長を務めている。
紫色の髪とエメラルドグリーンの瞳を持つ。髪型は椿の花を模した髪飾りでお団子を作り、残りをサイドテールのように流したもの。
南ことりから「とさか」を取った感じが近いか?
一人称は
「私」で、
「〜なのだけれど」「〜だわ」といった物腰の柔らかい女性口調が印象的。
音楽一家の育ちで、大体の楽器は弾けるとのこと。
その経験から作曲も担当しているが、作曲には主にギターかキーボードを使っているという。実際に学院にアコースティックギターを持ち込んでおり、「活動記録」ではその演奏を披露する場面も。
またその家柄から推察できる通りお嬢様でもあり、夏合宿の際には
宿泊場所として家の別荘を提供した。
所作のひとつひとつに気品を感じさせる、「頼れるお姉さん」。
その落ち着いた振る舞いは周囲に安らぎを与えてくれる一方、夢に一筋でストイックな一面もあり、理想のためならばいかなる苦労も苦とも思わず実行する。
幼い頃に
その活躍で廃校の危機を救ったスクールアイドルを目にしており、その時から彼女の夢は「ラブライブ!に出場して優勝する」ことに変わった。
蓮ノ空に入ったのも少しでもその夢に近づくべく大会優勝経験のある学校を選んだためで、昨年の入部時には
「目標は━━ラブライブ!優勝です」と開口一番盛大なビッグマウスを叩いてみせたほどにその気持ちは強い。
一方の綴理がスクールアイドルに関する知識をまったく持っていなかったため、
ラブライブ!のことなどを教えたのも梢とのこと。時には夜通し他のスクールアイドルの動画を見せたこともあったのだとか。
クラブきっての常識人で、一癖も二癖もあるメンバー達を頼もしく纏めあげている。
苦労を苦とも思わない性格で、練習はもちろんステージや衣装の制作といったライブへの準備活動も誰より率先して行っている。
それも全ては上記の夢のためであり、活動にかける熱意はメンバーの誰よりも強いと言えるだろう。
とはいえ、あまりに頼りがいがあるので忘れがちだが彼女とて2年生。
後輩を持つのは花帆が初めてで、それゆえ指導方針を見極めきれず悩んだり花帆についつい甘く接してしまうこともしばしば。
それでも、花帆達には秘められた力があると大きな期待をかけている。
でも、梢センパイだって最初はあたしに甘々でしたよね?
えっ?そ、そんなことないわ。
私は最初から……そう、ちゃんと鬼のようだったわ。
センパイが鬼になったのは、あたしに朝練させようとしてからですよ!
そう……。ということは花帆さんの中で、
今の私は鬼なのね。
どうせ鬼なら、もっと練習メニューを増やしても構わないかしら。
ひどい!今のは罠ですよ!?罠ぁ!
お淑やかな雰囲気のある彼女だが、上記の通り趣味はなんと筋トレ。かなり詳しいアドバイスやプロテインの話もできるあたりガチである。
もちろん(?)その筋力を発揮する場面も多々あり、
- 初登場シーンで
お姫様が抱っこ花帆を軽々と抱えあげてる。
- 練習から逃げようとした花帆を腕づくで引きずっていきえびしいトリオを震え上がらせる。
- 桟橋で湖に落ちかけている仲間2人を咄嗟に抱き止めて2人まとめて止める
とエピソードには事欠かない。
とある先輩のように有り余る筋力で何かを壊したエピソードこそ
少なくとも今のところはないものの、力自慢の描写の多さから彼女に倣い
山ゴリラというあんまりな異名を頂戴している…。偶然にも天体観測という同じ趣味を持つ者同士でもあるので、彼女と息は合いそうでもある。
地獄のトライアスロンがまた進化しそう
こうした趣味からも窺えるように非常にストイックな努力家であり、必要と感じたことであればいかなる苦労も厭わない。……というより、
苦労を「苦」とすら思っていない節すらあり、
風邪を引いて39度もの熱を出していても「40度は超えていないからセーフ」と言い出して活動復帰しようとしては周囲に止められる一幕もあったあたり筋金入りである。
ただ、夢に対して向ける熱量が高いあまりに「優勝を目指すならこれくらいできて当然」と無理を抱え込んでしまうこともしばしばあり、そのために重大な悩み事も打ち明けられずにトラブルに発展してしまうことも。
その結果、綴理からも一時期
「こずの『大丈夫』は信用できない」と言われてしまったこともあったものの、そうした欠点を受け入れたことや「仲間に頼る」ことを覚えたことで、こうした一面は改善しつつある。
もちろん淑女らしい趣味も持っており、特に紅茶を好み休憩時間によく淹れている。
その知識は中々のもので、物語中や配信においても度々紅茶愛を覗かせているほか、部室や自室にも茶葉やお茶菓子が並べられている。
他にも天体観測は自宅の望遠鏡を寮に送ってもらうほどには嗜んでおり、悩んでいた花帆を天体観測に連れ出したことも。
ストーリー中でも配信でも落ち着いた振る舞いを見せ、腰の据わった様子は「頼れるお姉さん」としての雰囲気を漂わせており、事実彼女は頼りになるのだが……唯一明確にして最大の弱点と言えるのが機械オンチであること。
本人曰く「得意になる途中」とのことなのだが……実際にスマホなど電子機器の操作でもたつくことも多く、ストーリー内ですら花帆に配信の設定がきちんとできているか心配されてしまう始末。
その機械オンチぶりは主に配信で発揮されているが、本編中でもうっかりスマホのカメラを指で塞いでしまい後輩の初配信を台無しにしてしまう、校内放送でネット学習を宣伝するはずが醜態を晒してしまう……などなど、定期的にやらかしている。
このように筋金入りの「アナログ人間」であるゆえか「俗っぽい言い回し」が似合わないと作品内外問わず囁かれており、部長ゆえファンネームである「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」と呼びかけることも多いのだが、それだけで面白いと感じてしまうファンや慈も多いのだとか。
しまいには「ばえ(映え)」というワードを使っただけで何も間違っていないのにメンバー全員から弄られてしまうなんてことも……。
とりあえず「〜なのだけれど」と付けるだけで梢になりきれてしまうため、
配信やYouTubeの振り返り視聴会ではコメント欄に限界化した梢センパイがたびたび大量発生する。
ついでにスリーズブーケの楽曲では梢パートにやたら甘い歌詞が集中することから「浮かれポンチ」疑惑まで浮上している……。
配信では
やはり配信活動でもその落ち着いた佇まいは健在。
複数人での配信時は進行やまとめ役を務めることも多く、各方面にフリーダムなメンバー達をよくまとめ上げている。……102期生だけでの配信などでは振り回されてしまうことも多いが。
個人配信で取り扱うテーマとしては、真面目な梢らしく「現時点までの活動の振り返り」が基本で、他のメンバーがやるような企画モノは少なめ。
……そして、普段頼りになる面ばかりを見せている梢が「ポンコツ」「おもしれー女」扱いされる原因の過半はこの配信の内容にあると言っても過言ではない。
中でも機械関係のトラブルが非常に多く、梢が個人配信を開くたびに毎回のように何かしらハプニングをやらかす光景がもはやお決まりとなっており、時には配信中のトラブルでそのまま配信が強制終了なんてこともしばしば。
ちなみに、梢はしばしば自身のスマホを「機械さん」と呼んでいるが、これもトラブルの多さを「機械に嫌われているのかも?」と思ったことから。
初めての個人配信では不安げながらも問題なく配信をスタートさせ、その後もつつがなく進行……させられたのは良かったのだが、問題は配信の最後。「ぽちっ」しても配信が終わらないことに困惑し、「花帆たち1年生には先輩として頼れない」「綴理はそもそも頼れるかわからない」と困り果てた末、突然のブツ切りで配信が終了した。
その後も個人配信の度に毎回と言っていいレベルで機材関係のトラブルに見舞われているのだが、その内容も妙にバリエーション豊かであり、
- 配信の切り方がわからず終了できない(×複数回)
- 待機画面中にマイクを切り忘れて声が入る
- 配信設定を間違え異様に顔がドアップになる(しかもAFTER配信開始までになんとかしようとした結果余計ズームする)
- 機械さんと一緒にお風呂に入ったりカイロ化するような高負荷を日常的にかけた結果配信中にガチ故障させる
などなど、梢が一人で配信を始めて何事もなく終えられた時など数えるほどしかない。
……とはいえ、これらは全て梢が不慣れであるがゆえに起きているものであり、「いつも同じミスで失敗している」というわけではない。その代わり毎回新機軸で何かしらやらかしているのだが。
実際回を追うごとに配信に慣れていっている様子も描かれており、特に秋以降は「単純な操作ミスによる失敗」は目に見えて減っているなど改善傾向にはある。
もしかすると、104期には機械さんを使いこなしている梢センパイが見られる……かもしれない?
と思ったら今度は新たに後輩として入ってきた吟子が梢と全く同じミスをかましていたり、当の梢も104期1発目の配信でいきなりやらかしていたりと、まだまだ先は長そうである……。
また配信時に背景として映るホワイトボードには参加メンバー達が思い思いの落書きをするのが恒例となっているのだが、梢の描く絵は……かなり、独特……前衛的?
本人が言うまで「何の絵を描いたのか」すら視聴者含め誰もわからないことまであり、梢が何を描いたのかを当てるゲームが配信開始時のお約束にされる始末。……なのだが、本人は上手いと思っている。
活動記録
102期
本編開始前であるため断片的ではあるものの、103期ストーリーの時点で大まかにどのような1年だったのかは概ね明かされている。
幼少期に目撃したスクールアイドルに憧れた梢は、両親を説得してラブライブ!優勝経験もある蓮ノ空のスクールアイドルクラブに入部。
入部時点ではスクールアイドルへの想いの強さゆえかかなり気が立っていた様子。
入部時の自己紹介で開口一番大口を叩いたり、同期の綴理や慈がスクールアイドルやラブライブ!のことをよく知らずに入部したと見るや若干不機嫌になったりと、中々の狂犬ぶりを発揮していた。
その後しばらくは沙知とスリーズブーケとして活動していたようで、その中でスクールアイドルについての考えを改めることとなり、それに伴って徐々に仲間を見る余裕も生まれていたようだ。
しかし、そんな最中に慈の活動休止や沙知の引退が重なり、秋からは残された綴理と共にラブライブ!本戦出場を目指すこととなる。
だが、今度はその綴理に他校からスカウトの話が舞い込んでくる。
もしも綴理が話に乗って蓮ノ空を出て行ってしまったら、スクールアイドルクラブの部員は梢ひとりだけとなり、校則により活動要件を満たせなくなるため廃部。当然、「学校公認の部活動に所属していること」というラブライブ!への出場条件も満たせなくなり、出場辞退となってしまう。そして何より……代々続いてきた蓮ノ空のスクールアイドルクラブが、梢が憧れ、多くの人々の思い出が詰まった伝統あるクラブが、この代で無くなってしまう。
それは、ラブライブ!に出るために、そしてその輝かしい実績に憧れて蓮ノ空に入学した梢にとって最悪の未来だった。
しかし綴理がスカウトを断ってくれるという確信も、「行かないで」と言えるだけの信頼も、当時の2人にはなかった。ゆえに、梢は独りでその問題を抱え込むしかなかったのだ。
綴理にスカウトの話が来ているのは、彼女に「蓮ノ空のスクールアイドル」としての実績がまだないから。つまり、「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの夕霧綴理」という存在を対外的にアピールできるだけの実績があれば、他校も容易には手出しできなくなる───そう、例えば次に控えるラブライブ!地区予選を優勝すれば。
それは元々梢も目指していたもの。やることは変わらない。……違うのは、「失敗したら二度目はない」というプレッシャー。
……でもそれじゃあキミは、
今日の話をひとりで背負っていくことになるんだよ。
この先、ずっと。
……私なら、"大丈夫"です。
お話ししていただき、ありがとうございました。
しかし、梢は綴理とのパフォーマンスを仕上げることができなかった。
そもそも、梢が綴理と組むようになったのは11月以降のこと。いくら同期で全体曲などの機会もあったといっても、それまでメインでは組んでいなかった相手と1ヶ月前後で大会レベルまで合わせろというのも酷な話である。
ともあれ、もう後もなければ時間もない。追い詰められた梢は、綴理の考えた振り付けを、土壇場で勝手に変更するという最終手段に出てしまう。
それも、2人が対等に並び立つものから、綴理一人だけを立てるものへ。その変更は、「2人で頑張る」ために新曲まで用意してくれた綴理の想いを踏みにじるものだった。
結果的には策が功を奏し、地区予選は見事優勝。綴理の引き抜きを阻止することもできた。
……が、そもそも一連の計画は「綴理がスカウトを断る確証が持てない」からこそ、沙知の提案に乗ったもの。つまり、綴理には「スカウトの話が来ている」ことすら隠していた。それはすなわち、本来は綴理が決めるべきだった未来の選択肢を、梢の都合で一方的に握り潰したことになる。
その上で、綴理の「2人で一緒に頑張りたい」という想いすらも、振り付けの変更によって裏切ってしまった。
その負い目を抱えたまま綴理と活動を続けることなどできるはずもなく、2人は話し合った結果ラブライブ!決勝大会の出場辞退と、もう二度と同じステージには立たないことを決める。
かくして、梢の1年目は大切な仲間を次々と失い、最後に残った綴理との関係にも亀裂を入れてしまう結末となってしまったのだった。
103期
部活動説明会で披露するライブを準備していた梢は、学校を脱走し───ようとしたものの、結局逃げ戻ってきてしまった花帆と出逢う。
蓮ノ空が花帆の期待していたような学校とは違うことで悩んでいた彼女に一計を案じ、 「あなたの知らない世界を見せてあげる」とスクールアイドルクラブを紹介。
彼女にまずはマネージャーとして自分達の活動をお手伝いしてもらう中で、梢は花帆の中に「強い気持ち」が眠っていることを感じ取り、彼女にステージに立ってみないかと手を差し伸べる。
花帆を新入部員として迎え入れてからは、ユニットメンバーとして彼女の指導を担当するようになる。
しかしパッション型の花帆とは性格の違いから振り回されてしまうことも多く、花帆のしたいようにやらせるべきか、それとも自分のやり方を学んでもらうべきか思い悩む。
そんなある日、自らの実力不足を目の当たりにした花帆の相談を受けたことで、彼女の向上心を認め「梢のやり方」で花帆を導くことを決める。
そして、頑張るための当面の目標として、1週間後に開催される市内のライブイベントをセッティングする。
それからというもの、花帆にはハードなスケジュールを組んでみっちりとしごく日々が続く。しかしそれはあくまでも「花帆に出来る範囲でのギリギリ」であり、ハードではありつつもオーバーワークにはならないラインを見極めてのものだった。
しかし……練習の日々の中で梢のスクールアイドルにかける想いと、梢が花帆に大きな期待をかけていること、そしてスクールアイドルコネクトでも花帆の活動が評価されていること。
そうした期待の大きさと自らの実力不足を比べてしまった花帆は、梢の定めたメニュー以上の自主練をしていた。
その無理が祟って、肝心のライブ前日に足を痛めてしまう。それでもなお、梢の期待に応えたいと怪我を隠して出場しようとする花帆だったが、振り付けの確認中に足の怪我が響いて転倒しかけ───咄嗟にそれを庇った梢が、花帆の身代わりとなって怪我を負ってしまう。
事ここに至り、梢は自らの期待が花帆に負担をかけてしまっていたことを悟る。
一方の花帆も、梢が時折読んでいた「スクールアイドルノート」……代々の部員達がつけてきた、そして梢も書いている部活ノートから、梢が本心から花帆の未来を願っていることを知った。
あなたが誤ってしまったように、
私も完璧な先輩ではなかった。
どうかしら。だから、お互いにこれから……
手を取り合って、一緒に歩いて行くというのは。
かくして、「この二人でユニットを組む理由」を再確認した二人は、改めてスリーズブーケとして頑張っていくことを誓う。
そして、当初の予定よりは小さい規模ではあるものの、学内のライブで『Reflection in the mirror』を披露するのだった。
6月の学園祭である「撫子祭」に向けて、新聞部に提出する部活動紹介の記事を書くため昨年度の活動実績を調べていた花帆とさやか。
梢と綴理は1年生の頃からスクールアイドルとして大活躍だったようで、先輩達の話からは様々な逸話を窺うことができ、また数々の写真からもそのことが見て取れた。
……だが、同時に花帆はある違和感にも気がつく。
秋頃から、梢と綴理の写真はソロ活動している様子ばかりになり、以降2人が一緒に活動している写真が見られないのだ。
花帆は思い切ってその謎を直接梢に訊ねる。
だが梢は「もう二度と綴理とふたりでステージに立つことはない」とは答えたものの、その理由についてははぐらかされてしまう。
さやかも同じように綴理に去年の話を持ちかけたところ、やはりはぐらかされてしまったようだ。
その話は、2人にとって「触れられたくない話」であることがその様子から感じられると同時に……2人はどこか、寂しそうでもあった。
綴理に憧れを持つことと、一緒にステージに立つことは、
両立しなかったのよ。これまでも、これからも。
102期に起こった、ラブライブ!をめぐる事件。
それは、梢にとって「戒め」となる出来事であった。
そしてそれ以降、二人は二度と同じステージには出ないと決めた。
しかし、その過去を知ってなお、「先輩達に悲しい顔をしてほしくない」その想いで前に進むことを決めた花帆とさやかは、梢たちでは思いつかなかった提案をする。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは、
梢センパイと綴理センパイのふたりじゃありません!
さやかちゃんとあたしを入れて四人です!だから!
撫子祭のライブは四人で!!
四人でやりましょう!!
その提案を聞いた梢は悩んだ末、綴理と相談して決断を下す。
……あの時の、曲。
”あの時の曲”を、もう一度私が頑張れたら……
あなたにも、顔向けできるかしら。
かつて二人が完成させられなかった、そして二人の関係に亀裂が入ってしまったきっかけでもある……「二度と一緒にやらないと決めた」因縁の曲。
それを今度こそ、ちゃんとした振りで。
そうだね。もしそれができたら、今度こそボクはキミとも、
スクールアイドルになれるのかもしれない。
ええ、やってみましょう。
そうして二人のリベンジのため、後輩達の協力も得ながら曲を仕上げていく4人。花帆たちの奇策……もとい「足並みを合わせるための試練」の甲斐もあって順調に振り付けが洗練されていくが……そんな折、梢に他校からのスカウトの話が舞い込んでくる。
梢はその話に乗るつもりは毛頭なかったのだが、その話を聞いた綴理の様子がおかしい。
ボクは今、こずの気持ちがわかんない。
こずはいつだって、我慢してても言ってくれない。
大丈夫、ってだけ言い張って自分だけ無理するようなこずの
何を信じれば良いのか分かんない。
ボクだって……信じたいけど。
でも信用できないよ。こずの、"大丈夫"は。
少なくともそれじゃあ、ボクは大丈夫じゃない。
梢の目標は、ラブライブ!優勝。
活動実績は、蓮ノ空よりスカウト先の方が上。
なのにそのスカウトを断るというのは、夢に近づく可能性を自ら捨てるということのはず。
綴理の不満は、「梢は悩み事があっても、一人で抱え込んでばかりで打ち明けてくれない」ことにあった。
前年のラブライブ!の時もそう。
綴理には、梢が何かを隠してラブライブ!に臨んでいたことはわかっていた。しかしその理由は、最後まで明かしてはくれなかった。
綴理が去った後、梢は改めて花帆に過去のことを明かした。……クラブを守るため、自ら背負うことを選んだ「罪」のことも。
その罪と向き合い、過去と今、二つの選択をした「本当の理由」に気付いた梢は、その想いを初めて綴理に打ち明けた。
ねえ綴理。私ね。
───あなたと離れたくなかったのよ。
なんの取り繕いもできない、これが私のほんとう。
私自身も気付いていなかった、本当の気持ち。
そして今、スカウトに乗らないことを選ぶ理由も同じだった。
私はただ……あなたたちと離れたくない。
あのとき、綴理と……離れたくなかった。
だから、どこにも行きたくない。
───私の夢はもう、私だけの夢じゃない。
あなたたちと一緒に叶えたい夢。
それが、こずの、本当……?
今までずっと、何も言わなくてごめんなさい。
何も言えなくてごめんなさい。
……あなたに言いたいこと、言わなきゃいけないこと……
今の今まで、気付いてもいなかった。
きっと私の気持ちに、もう嘘はないはず。
……だと、思うけれど。
……ん。
こずの気持ち、ようやく聞こえた。
過去のすれ違いを乗り越え、ついに迎えた撫子祭。
完成した「DEEPNESS」を演じ切り、ステージ裏で梢はある提案をする……。
初出場となった決勝大会は、あまりにもあっという間に過ぎていった。
去年は結局、辞退してしまったから。
みんな、初めての経験なのよ。
ラブライブ!の大会で、敗退するのは。
大会から帰って最初の活動は、初めての敗北を経験した仲間達の様子を花帆と一緒に見て回ることだった。
各々が受け止めきれない想いを抱えながらも、2人が相談に乗ったこともあってそれぞれが調子を取り戻してゆく。
そうして、最後にここまで一緒にいてくれた花帆の話も聞こうとするが……一見すると、花帆はいつも通りだった。
そんな彼女に、梢はいつかのようにギターを弾いてみせる。
初心に振り返った花帆は、ふとこれまでも度々抱いていた疑問を梢に投げかける。
……。
センパイ、どうして。
どうしてあたしだったんですか?
梢センパイだったら、他にもっといい人が……。
この子となら、きっと、ラブライブ!を目指せると思ったの。
あるいは……
この子と一緒に、ラブライブ!を目指したいと思ったのよ。
花帆さん、あなたは私の期待以上に頑張ってくれたわ。
最初はずっと朝練も嫌がっていたのにね。
楽しそうにライブをするあなたの笑顔が、好きよ。
一緒だから、私もこんなに毎日がんばれているの。
あなたがいてくれて、よかった。
花帆はいつも通りに装っていた裏で、梢の期待に結果で応えられなかったことを悔やんでいた。
しかしその本音を引き出したことで、今日最後の相談は完了───するはずだった。
……ラブライブ!にかける気持ちが誰より強いのは梢である。
当然、今回の結果を受けた彼女が、平気であるはずがなかった。
しかし、その涙は隠すつもりでいた。
彼女の悩みは……ラブライブ!で優勝するまで決して叶うことのない、夢という名の「呪い」は、誰に相談したところで解けるものではないから。
あと、もう少しだったのに。
ラブライブ!優勝に、手が届いたのに!
幼い頃から、ずっと目指していたの!夢だった!
ようやく叶えられるって、思ったのに!私はまた、ダメだった……!
ダメだったの……!私は、いつもそう……!
本当に欲しいものだけ、手に入らないっ……!
他の仲間達にとって、ラブライブ!への出場はあくまで「手段」。
もちろんそこで優勝することは重要だが、それだけが夢ではない。
……しかし、梢は違う。
ずっと、「ラブライブ!で優勝する」それだけを胸に抱いて、すべてを懸けて努力してきた梢は、優勝しない限り決して夢が叶わないのだ。
梢、センパイ……。
───優勝しましょう!
だったら、優勝しましょう!
来年こそぜったい、梢センパイの夢を叶えましょう!
センパイがどんな決意でラブライブ!に挑んでいるのか、
あたし、ぜんぜんわかりませんでした。
わかった気になっていただけだったんです。
ユニット失格です。だから───
今度こそ、あたしたちでセンパイの夢を叶えましょう!
どうして……。
花咲きたいっていうあたしの夢を、最初に助けてくれたのは、
梢センパイなんです。
あたしはこれからもずっと、
梢センパイに笑っていてほしいんです。
スクールアイドルとして過ごした日々が、悲しい思い出になっちゃうなんて、
そんなの、ぜったいにだめです!
梢センパイのことだって、あたしが、花咲かせてみせます!
一緒に、夢を信じてくれる……?
もちろんです!
あたしたちで───夢を叶えましょう!
花帆というかけがえのない存在を得たことで、梢も立ち直ることができたのだった。
人間関係
人間関係の進展にあわせて呼び名を変えるタイプで、花帆を例に挙げるなら「日野下さん」→「花帆さん」→「花帆」といったように時系列に応じて変遷している。
なお名前付けにするのにもちょっとしたイベントが必要だったのに、さん付け→呼び捨てはいつの間にかしれっと行っていたので視聴者や慈などをざわつかせた。
元より少々「お堅い」性格なのもあってか自ら積極的に交友を広げようとするタイプではなく、どちらかと言えば一歩後ろでどっしり構えるタイプのリーダーと言うべきか。
とはいえ仲間を想い心配する気持ちは人並み以上であり、特に怪我などの仲間を失うようなリスクに対しては人一倍敏感。これは102期の経験によるものが大きい。
また音楽と向き合ってきた期間が誰よりも長いからか、彼女の言葉には経験に裏打ちされた説得力があり、必要な場面で的確なアドバイスをかける描写が多い。その穏やかな佇まいもあって、クラブの精神的支柱と言える人物である。
……といったように周囲から見れば非常に頼りになる先輩である反面、自分自身のこととなると奥手になりがち。
特に自らの悩みを周囲に打ち明けることが苦手で、しばしば問題を一人で抱え込んでしまった結果事態を悪化させてしまう傾向が見られる。
これは元来の努力家気質の裏返しとも言え、向上心や目的意識が高いあまり「これくらいは自分でやらないと」と無理を無理と思わず重ねてしまうことが根本にあるようだ。打ち明けようにも他の同期2人があまりアテにできなかったせいでもある
とはいえ、周囲の変化に敏い花帆を相方に得たことでこの欠点も補えるようにはなっている。
もしかしたら、本当になれるかもしれないわね、花帆さんなら。
ラブライブ!、優勝だって───。
主人公にして中の人公認「運命の人」もといユニットの後輩。
色々なものを失ってしまった前年の反動なのか、彼女との出逢いは梢にとってはまさしく「救い」として映った模様。
学校そのものに乗り気になれていなかった彼女にスクールアイドルという道を指し示し、丁寧かつ着実に外堀を埋めていった末にユニットの相方として引き込むことに成功した。
それもこれも、ひと目見た時に「この子となら、ラブライブ!を目指せるかもしれない」と直感したためでもあり、そのため彼女には特別甘……目をかけている。
その関係性はというとお互いがお互いを全肯定しているといっていいくらいベッタベタで、普段の「頼れる先輩」としての側面はもちろん、あの独特な画風の絵すら花帆は全面的に肯定している。……唯一機械オンチなところだけはさすがの花帆も擁護できなかったが。
梢も彼女の持っている元気さ、中でも「歌うことが心から大好きで、そのことを全身で表現できる」という点はかけがえのない長所だと捉えている。
そんな2人だが、ユニット結成当初はお互いの性格の違いから花帆に合った指導ができているのか思い悩んだり、一方の花帆も梢を信頼しきれずに独断専行に走ってしまったりといったこともあった。
それらのすれ違いを経て今の「隠し事をしない関係」に至っているのだが、それでも元々の抱え込みがちな性格から今なお大切な気持ちを隠してしまうこともある模様。
そんな時でも必ず傍に寄り添い、その想いに共感してくれる花帆の存在は、間違いなく梢の大きな助けとなっている。
……やっぱりあなたは、
スクールアイドルを続ける理由……見つけているわ。
花帆と同時期に、綴理の誘いでクラブに入部した後輩。
基礎からコツコツと積み上げていく真面目な気質は梢に近いものを感じさせ、当の梢も「花帆ではなくさやかの方が自分のやり方に合っているのでは」と考えたことすらあった。
事実、シャッフルユニット編で彼女と結成した臨時ユニット「蓮ノ休日」としての活動では、曲作りも振り付けも拍子抜けするほどトントン拍子で仕上がってゆき、ライブパフォーマンスでもまるで姉妹かのような一体感を見せた。
梢が風邪で倒れた際に部長業務を肩代わりして以降、事務的な作業を任せる(……というよりさやかが『期待に応える』べく率先してやっている)ことも増えてきた様子。
それ以外にも梢が席を外す際は専らさやかにまとめ役を任せるようになっており、次期部長として期待していることが窺える。
103期終了時点では接点が少なく、配信でも初のコラボ配信が12月とかなり遅かった。
しかしそのお淑やかな振る舞いには瑠璃乃も憧れているようで、件の初コラボ配信ではその「気品」を学ぶ企画を瑠璃乃の持ち込みで実施した。
一方で瑠璃乃にはもうひとつ梢にやって欲しいことがあったそうで、同配信のAFTERでは……?
そうねぇ。綴理の演技は、魔性だわ……。
努力だけでは到達できないと思わせる、見る者すべてを魅了するような……。
最も長く時間を共にしている仲間。
入部当初はスクールアイドルが何なのかもよく知らないまま、ただ「始めたい」という一心で入部してきた彼女に思うところもあったようだが、そんな感情は彼女の天才的なダンスパフォーマンスを一目見た瞬間に吹き飛んだのだとか。
その才能に対する憧れや、それだけの才能を持つ仲間を同期として持てた誇りは今なお強く感じているようで、梢をしてそのパフォーマンスを「魔性」と評している。
一方でかつて部を守るためとはいえ「みんなで頑張りたい」という綴理の想いを踏み躙るような行動に出てしまったために、一時期は2人の関係に暗い影が落ちていた。
しかし後輩たちの助けもあって「本当の気持ち」を打ち明けたことで和解し、そのすれ違いを乗り越えたことで半年越しの完成を見た『DEEPNESS』を披露して以降は、綴理も梢にそれまで以上の信頼を寄せている。
……なお、さやかが入部してくる前は梢が綴理の面倒を主に見ていたらしいことが示唆されている。
今の梢は部長かもしれないけど、私たちにとってはあの頃の梢も今の梢も、
ただ周りの人より少しだけしっかりしてるだけの同級生だよ。
もうひとりの同期。
かつてはかなり「水と油」な組み合わせだったようで、その性格や方向性の違いから対立することも多かったようだ(綴理曰く「ビッグボイス選手権」)。
今でも時折喧嘩をすることもあるようだが、それはどちらかというとからかい好きな慈が梢の反応を面白がっているというべきか。
彼女が活動を休止することになった顛末については梢も当事者の一人であり、一連の出来事は102期生3人にとって一種の
トラウマと言える。
花帆が事故に遭いかけた時に梢が反射的に彼女を庇ったことや、その結果梢が怪我を負うことになった際に慈が見舞いにきたことにも、この一件が背景にあると思われる。
あ、もしかして、
ずっと怪我には気を付けるようにって言ってくれてたのって……。
……ええ、そうよ。
もう仲間を失うのは。懲り懲りだもの。
あの頃の先輩と一緒です。
私たちにも、守るべき後輩ができましたから。
「本当の音楽」をストイックに追い求めるあまりに周囲を見る余裕がなかった入部時点の梢が持っていた価値観を変え、今の「頼れる部長」としての梢を形作ったともいえる人物。
実際、梢が度々発するジョークの言い回しなど沙知の影響が窺える一面は多く、それゆえに梢が沙知に感じている恩は計り知れない。
そんな一方で、その身長差ゆえに困っていた沙知に良かれと思って「高い高い」の要領で抱き上げたなんて一幕もあったり、結構率先して沙知を身長ネタで弄り倒していたりと尊敬する先輩のわりには容赦のない言動もちらほら……。
「自身の都合よりも『客観的な正しさ』を優先する」その合理性を重視した行動原理は梢にも通じるものがあると感じているようで、それもあって彼女が部活を去ることとなった顛末には思うところがありつつも納得して受け入れている。
スクールアイドルステージでは
梢のカードプールは全体的に「ムードメーカー」に属するものが多く、中でも取り回しの良い軽量バッファーと言えるカードを多く取り揃えている。
103期では特性「APレデュース:梢」を持つカードも多かったため、それらとの組み合わせでデッキの潤滑剤として貢献していた。
効果量こそコスト相応で特筆に値するほどではないものの、「軽いカードほど使いやすい」スクステのシステムや上記のAPレデュースのように梢を参照するカードが多いことが強みというタイプ。
中でも強力な1枚として名を馳せたのが、103期6月末に夏限カードとして実装された[DEEPNESS]乙宗梢。
スキル効果としては「コスト1のステージアトラクト」でバフ量も最低コスト相応ではあるのだが、問題は特性の「ドロー:APゲイン」。
この特性により、手札に引くとAPが1回復する……すなわち、このカードは事実上0コストで使用できるのだ。もちろん、引いたことで回復した1コストを他のスキルに回してもいい。
これだけでも非常に汎用性の高い一枚として強力なのだが、その真価は「梢のスキルを参照するカード」と組み合わせることで発揮される。
特に猛威を振るったのが同じ衣装シリーズであり、手札に抱えた状態で梢のスキルを発動する度に最大10→1コストまで踏み倒しができる[DEEPNESS]夕霧綴理との組み合わせ。
そこに体力面の不安をカバーしてくれる[夏めきペイン]藤島慈を合わせた3枚をひたすら回すことだけに特化した9枚編成デッキ・通称蓮ノ大三角ループがランキングを荒らし回った結果、AP周りの仕様変更によるナーフを招く事態にまでなった程。
それでも元々の汎用性の高さからループデッキのキーパーツとしても、それ以外のデッキでも未だにお呼びがかかる一枚である。
そのほかの強力なカードとしては、『アイカツ!』とのコラボカードにして102期生3人がそれぞれ得意とする効果を合体させつつコスト踏み倒し効果も備えた[ダイヤモンドハッピー]や、比較的緩い条件で自動発動する特性が強力な[桃節銘記]などが有名。
関連楽曲
言ってしまえば在籍時点で「スリーズブーケ」として披露した楽曲は全て該当する。
しかしそれではキリがないため、「活動記録」および「Fes × LIVE」で披露された曲かつ、披露に至るエピソードが本編中で描かれた曲のみ抜粋。
デビューミニアルバム『Dream Believers』収録。
「活動記録」103期第1話『花咲きたい!』挿入歌。
物語中で一番最初に披露される曲ということもあり、「物語のはじまり」を強く意識させる一曲。
花帆と出逢った時点で梢が制作途中だった曲であり、歌詞には彼女を仲間に引き入れることを決めた梢の心境や当時の花帆の境遇が強く反映されている。
そうした事情もあって、この曲は2人の「初心」を象徴する曲として位置づけられており、物語が進んだ後のとあるシーンではそれを示すかのような演出が取られている。
ちなみに、2番のAメロではそれぞれの四季を象徴する色が綴られているが、この4色が花帆と梢を抜いた103期メンバー4人のメンバーカラーに当てはまるという小ネタは有名。
もっとも、作曲時点では梢は瑠璃乃とは出逢っていなかったため(メタ的な視点はともかく)偶然の一致ではあるが。
スリーズブーケ1stシングル表題期。
「活動記録」103期第3話『雨と、風と、太陽と』挿入歌。
些細なすれ違いに端を発する事故を乗り越え、改めてユニットを組む決意を固めた2人を象徴するかのような伝統曲。
スリーズブーケの「リスタート」と言える曲であり、『水彩世界』共々節目となるタイミングで披露されている。
当初は他の伝統曲と同じくこの楽曲の詳細な出自は明かされていなかったが、104期になり新入生として部室を訪ねてきた吟子が愛した曲である「さかさまの歌」を探し続けた末、この曲こそが吟子の祖母が愛し、今に至るまで形を変えながら歌い継がれてきた「さかさまの歌」の現在の姿であることが判明。
60年以上もの時の中で小さな改変が積み重なった結果、『Reflection in the mirror』は吟子の知る「さかさまの歌」とはかけ離れたものになっていたものの、その変化を受け入れた彼女の提案で、さらなる姿に生まれ変わることとなる。
この曲が生まれたのは、昨年のことです。
私と2人でステージに上がるために、綴理が作ってくれました。
きちんと披露するのに、だいぶ時間がかかってしまいましたが……。
……こずは、応えてくれた。
すこし、遅くなっただけ。
ありがとう。あなたたちが、信じてくれたからよ。
……4人で作り上げたこの曲、「DEEPNESS」。
皆さんの心の奥にも届いていれば、嬉しいです。
スリーズブーケ2ndシングル『眩燿夜行』およびDOLLCHESTRA 2ndシングル『Mirage Voyage』に収録。
103期6月度Fes × LIVEにて初披露。
前年のラブライブ!を梢と勝ち抜くため、綴理が制作した楽曲。
しかし当時は2人にとって満足のいく形で仕上げることができず、コンビの解消とともに半ば封印状態にあった。
それから半年の時を経て、花帆の提案を受けた梢は、過去の過ちを清算するためもう一度この曲に挑戦することを決める。
作中の時間軸においては、蓮ノ空が4人体制となって初めて披露した全体曲。
その理由も5〜6月度のストーリーで語られた通りであり、物語と楽曲のリンクを重要視する蓮ノ空らしい展開となった。
慈の提案により、卒業してゆくあのちっこいの沙知への恩返しも込めた曲を蓮華祭で披露するべく102期生3人の合作で作り上げた一曲。梢は作曲を担当。
あまりにも「沙知先輩に送る曲」としての趣が強くなってしまったため一度は没になりかけるも、後輩達の後押しもあってそのまま披露されることとなった。
余談
もはや「ラブライブメンバーで機械オンチといえば乙宗梢」と言ってしまっていいほどに「梢=機械オンチ」というイメージが定着してしまった節もある彼女。
一方の「中の人」である花宮氏はというと、梢とは正反対にキャスト中随一のリンクラガチ勢として知られており、スクステについてはむしろ他のキャストに教える側という役柄からは想像できない一面がある。
それ以外にも彼女は役柄に負けず劣らずの個性をたびたびリアル展開で見せている。詳しくは「せーはす」や「リンクラ生配信」などを参照されたし。
おかしいわね……。
追記・修正が……反映、されない……?
ここを押せば終わるはず、なのだけれど……。
あの、皆さん、機械が壊れました
皆さ───
最終更新:2024年12月02日 20:30