登録日:2011/08/22 Mon 08:50:42
更新日:2025/01/19 Sun 13:03:28
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『
バトルフィーバーJ』とは、1979年から1980年にかけて放映された、東映製作の特撮テレビドラマである。
スーパー戦隊シリーズの第3作目だが、かつては本作が1作目という扱いだった(詳細後述)。
◇概要
当初はマーベルコミックスのキャラの使用を視野に入れた『キャプテンジャパン』という企画だったが、『
超電磁ロボ コン・バトラーV』で確保していた放送枠を『
闘将ダイモス』の
打ち切りにより、予定されていた時間枠の変更の影響でスケジュールが圧迫され、製作もプロデューサーも平山亨から吉川進に引き継がれた。
それからは平山案を残しつつも、アメコミヒーローを日本的にアレンジすることの難しさや、キャプテンアメリカの使用が不可能になったこともあって内容が修正されてアメコミ色が薄れた結果、『
秘密戦隊ゴレンジャー』や『
ジャッカー電撃隊』のようなカラフルヒーロー路線に生まれ変わったのである。
だが、ミスアメリカについてはマーベル社の生み出した同名のヒロインがモチーフという事もあり(ただし外見は大幅に異なる)、『スーパー戦隊 レジェンドウォーズ』などの外部出演ではクレジットにマーベルの名が残っている。
本作は、打ち切りに遭った『ジャッカー』以来1年2ヶ月ぶりに再開した戦隊シリーズ作品だが、当初『ゴレンジャー』と『ジャッカー』はシリーズから除外されており、本作が第1作扱いだった。
その後、『
五星戦隊ダイレンジャー』辺りから扱いが変わり、『
超力戦隊オーレンジャー』の時に正式に『ゴレンジャー』と『ジャッカー』がスーパー戦隊シリーズにカウントされたため、現在では本作が第3作となった。
本作最大の特徴として、
スーパー戦隊史上初の巨大ロボット戦が導入されたことが挙げられる。
このあたりの事情は
バトルフィーバーロボの項目が詳しい。
さて、スーパー戦隊シリーズの土台を築いた本作であるが、その内容は『ゴレンジャー』の初期エピソードや『スパイダーマン』のようにスパイアクションを重視したもの(初期は特に顕著)であり、中盤までBF隊の正体はエゴスに顔が割れておらず、中盤以降はBF隊を攻撃する作戦が増えたためにメンバーを二度も交代する事態に陥った(本当はキャストの都合だが)。
なおかつメンバーが『色別ではなく国別』という、シリーズ内でも異色の戦士名である。
しかしスーパー戦隊を復活・シリーズ化した本作の功績は大きく、シリーズでも重要な位置であることは間違いないだろう。
二つの目を持つマスクは現在本作のみであるが、『
光戦隊マスクマン』は当初、本作を踏襲したマスクにするという案もあった(最終的にはX1マスクにその名残を残すのみとなったが)。
ナレーションはゴレンジャー・ジャッカーも担当した
大平透で、ここから『
科学戦隊ダイナマン』まで担当する。
予告ナレーションには第43話の予告まで基本的に「みんなで見よう!」の
決め台詞があったが、それ以降は「みんなで○○(その回の中心人物)を応援しよう!」が使われる事が多かった。
余談ながら、OP・EDのテロップの書体は当時の東映特撮で使用された石井太ゴシックではなく、モリサワのゴシック体が使われている。
サブタイの書体は文字のパーツが浮かび上がったように見える独特なものが使われた。18話からは写研のゴナ体を同様に加工した物が使われた。
「47戦隊47都道府県」では
徳島県を担当。
日本の伝統、阿波踊りからかと思われる。
◇あらすじ
世界各地で異変が起こり、国防省の高官が次々と赤いこうもり傘の女に暗殺される事件が起こった。
倉間鉄山将軍はバトルフィーバー(BF)隊に調査を命じ、こうもり傘の女を包囲・確保するが、それはFBI秘密捜査官のダイアン・マーチンの囮捜査だった。
ダイアンの父ボスナーと合流し、事件の黒幕は「秘密結社エゴス」の仕業であることを知らされる。
ダイアンをBF隊に迎えた矢先、父のボスナーも暗殺されてしまった。
事態を重く見た鉄山将軍は、5人にエゴスと戦うために完成したばかりのバトルスーツを与えた。
一方エゴスの首領・サタンエゴスは新たな敵の誕生を感知、コウモリ怪人を刺客に差し向けた。
BF隊はこうもり傘の女を追い詰めるが、途端にコウモリ怪人と戦闘員カットマンの襲撃を受け、激しい戦いの末にこれを倒す。
かくしてバトルフィーバー隊とエゴスとの戦いの火蓋が切って落とされたのだった!
◇登場人物
国防省とFBIから世界のエリアごとに精鋭を集めて結成された特殊部隊。
詳細は項目を参照。
ちなみに「バトルフィーバーJ」を名乗ったのは本編1回と、『
高速戦隊ターボレンジャー』の第1話だけだったりする。
首領サタンエゴスを神と崇める邪教・エゴス教を母体とする秘密結社。現代科学を越えた原始科学を用いて様々な悪事を働く。
詳細は項目を参照。
◇アイテム
◇その他の作品でのバトルフィーバーJ
ピンクターボ「知ってる?初代スーパー戦隊・バトルフィーバーJの活躍を!」
平成スーパー戦隊の幕開け兼本編開始前の特別編でもある「10大戦隊集合!!」にて、
秘密結社エゴスから
武装頭脳軍ボルトまでの怨念に引き寄せられた
暴魔百族の前に立ちはだかるターボレンジャーの元に駆け付けた。
1989年当時、項目冒頭でも述べたように『
秘密戦隊ゴレンジャー』と『
ジャッカー電撃隊』はカウントされていなかったため、ピンクターボの言葉通りにバトルフィーバーJが初代戦隊として扱われている。
このほか、2023年時点では以下の作品にゲスト出演している。
また追記・修正しやがった!
- 隊員も書いて欲しいな -- 名無しさん (2013-11-13 20:21:09)
- 項目参照って……その項目が無いんですが -- 名無しさん (2014-03-04 21:50:35)
- エゴスから大事な情報やペンダントを守るためにコサックとケニアが助走したことがあるのだが大葉さん意外と可愛い。 -- 名無しさん (2014-03-05 11:01:51)
- ↑打ちミス「女装」ね! -- 名無しさん (2014-03-05 11:02:25)
- 珍しいのは幹部よりも怪人のほうが立場が上な事(怪人はサタンエゴスの子供のため。ロボは弟)だからヘッダーが「御子」といってひざまずくシーンはいまでは新鮮。 -- 名無しさん (2014-04-26 22:14:17)
- 鶏のエゴス怪人が出たことがあるのだがゴーバスターズのヒロムはKOされちゃうだろうな・・・・。 -- 名無しさん (2014-05-17 22:20:58)
- 当時「サロメ」という敵幹部をビューティーペアのマキ上田(この人を知っていたならかなりのプロレスマニアかかなりの歳だ!)が演じていたので聖書で名前を聞いても「ああ、バトルフィーバーJか」といって聖書を道端で配っているオッサンを驚かせた。 -- 名無しさん (2014-05-19 11:56:58)
- しばらくアニメが続いた土曜6時で突然実写になったけど、長浜ロボシリーズの後番組だったせいか違和感がなかった。コンバトラーやボルテス、ダイモスってキャラから設定から丸々戦隊シリーズのアニメ版ですね。ちなみにこの要素が後に「女の子版」としてセラムンやプリキュアに継がれる -- 名無しさん (2014-05-28 12:54:20)
- ダンスを取り入れたという点では、あのブレイブな戦隊の先輩的なポジションにあるかも。 -- 名無しさん (2014-09-17 15:41:42)
- マーベルと提携していて東映もかかわっていたらDWAに出てもおかしくなさそう。 -- 名無しさん (2014-11-20 15:16:55)
- ↑って言うか出して欲しいな(願望) -- 名無しさん (2014-11-20 15:21:29)
- ↑あの世界に出てきたらインパクト大きそう。 -- 名無しさん (2014-11-22 20:01:27)
- ファーストガンダム世代ならマーベルで5人組だったらアベンジャーズじゃなくてこっちかもね。 -- 名無しさん (2014-11-24 19:49:57)
- マーベルマルチバースの一つとしてちゃんと組み込まれてるってことはゴーカイジャーを踏まえるとスーパー戦隊の世界はマルチバースの一つなのか…? -- 名無しさん (2016-05-07 12:04:40)
- まだバトルコサックの強化服を「クリーニングに出した」と勘違いしてる人いるんだな……さっきやってた怒り心頭でも基地に置き忘れてる強化服を見つけるシーン端折られてるし -- 名無しさん (2016-09-15 00:11:49)
- ↑親父に事情を説明したら「それだけの理由でこんな事が同情されると思ったら大間違いだ。同じような事を実際にやったらこのように言われても仕方ないよ」との事。 -- 名無しさん (2016-09-15 00:40:53)
- ↑知らんがな。というか論点が違う。あれはスタッフがわざわざ変な改悪編集して間抜けでお馬鹿な死に方したのが酷いと言われてるんだよ。まぁ、確かに現実で被害者の家族にその子が拳銃嫌がるので会うのに嘘ついて拳銃置いてきたのが理由で殉職したら「アホか」と言いたくなる気持ちもわからなくはないが -- 名無しさん (2016-09-15 11:48:22)
- でもちゃんと少女について触れてたからまだただの笑い話にしてたUSOよりはマシだな -- 名無しさん (2016-09-15 11:56:02)
- 兄や姉より大きな弟と妹達 -- 名無しさん (2016-12-15 21:39:29)
- 確か怪人製造カプセルも意思があったよな -- 名無しさん (2017-01-02 00:24:40)
- アベンジャーズやファンタスティック4よりも最初のマーベルチーム -- 名無しさん (2017-05-12 10:30:07)
- 鉄山将軍とかいうチート -- 名無しさん (2018-01-28 14:51:49)
- 今の時代だったら更に色んな国のヒーローが増えそうだな。バトルイラクとか -- 名無しさん (2018-06-09 14:10:55)
- バトルメキシコ -- 名無しさん (2019-01-13 00:02:14)
- カタツムリ怪人の時のサタンエゴスは「また料理作戦ですか」と言ったヘッダーに失敗を恐れてはならんと言ったり、最近の子供地は食べ物の大切さを知らんと言ったり悪の首領としてはかなり正論を -- 名無しさん (2020-02-11 08:10:11)
- バトルフィーバーJ以前の東映の巨大特撮ってどれも予算不足で打ち切りか新造の敵が出なくなるか、巨大化しなくなる(キョーダイン)か、バンクだらけになることが多かったけど、この頃から予算増えたのかな? -- 名無しさん (2020-05-31 20:56:10)
- 節分の日に第1話が放送してたな -- 名無しさん (2022-02-03 22:32:50)
- 今の時代だったら春麗、らんまのシャンプー銀魂の神楽ちゃん(2年後神楽さん、5年後神楽さん)がモチーフのミスチャイナとか登場してそう -- 名無しさん (2022-07-12 18:02:42)
- ↑あるいはラーメンマンみたいに辮髪ついたマスクのバトルチャイナかも -- 名無しさん (2023-09-13 05:04:05)
- 初期にアメリカだけ単独行動多い気がしたのはやっぱり女優さんの都合かな…マリアに変わったときは潜入したりとかなり活動的になったし -- 名無しさん (2024-06-19 18:39:53)
- ↑忙しかったり日本語が放せなかったりで疎外感を感じていたみたいですね。当時は半年契約だったので延長しなかったようです。 -- 名無しさん (2024-06-19 22:28:10)
最終更新:2025年01月19日 13:03