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ひとり ショートバージョン
須釜俊一のウェブページ
『北の国から』〜麓郷 −  北海道富良野市
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1981年(昭和56年)の第1回『廃屋』に始まり、翌年の第24回『丸太小屋』で終わったフジテレビの連続ドラマ『北の国から』。連続ドラマ終了後も、2002年(平成14年)まで不定期で12回の特別編が放映され、富良野の美しい景色とともに、家族3人の21年間にわたる歴史が描かれてきました。原作・脚本の倉本聰さんは、『生まれたときから文明の中にどっぷりつかった今の子供たちが、自然の中で生きるということの原点に触れたとき、どのように考え、どのように育つか、そのことを見極める一つの実験をこの作品で試みたい』(観光案内板から引用)と述べています。『北の国から』のロケ地は、北海道観光の定番の一つになっていて、お馴染みの景色ですが、『北の国から』のメモリアルとして本サイトにも麓郷(ろくごう)のロケ地の写真をいくつかアップロードしました。                                            (旅した日2004年07月)
布部駅
『北の国から』のロケは、黒板五郎(田中邦衛)と純(吉岡秀隆)、蛍(中嶋朋子)がJR根室本線の布部(ぬのべ)駅に降り立つところから始まりました。布部駅前には、倉本聰直筆の「北の国から処に始まる」の標柱があります。・・・両親が別れることになり、純と蛍の二人は父親の五郎に連れられ、昔五郎が住んでいたという北海道・富良野へ行くことになった。3人が降りたのは、布部という駅であった。−連続ドラマ第一回『廃屋』より−
拾って来た家〜やがて町
「物がこんなに捨てられて行くならオイラ、拾ってきて生き返らせてやる!」といって、五郎が義妹の雪子おばさん(竹下景子)のために、拾ってきた廃棄物を利用して建てた家が写真下右の家。『2002遺言』のロケに使われました。ある日、中畑のおじさん・和夫(地井武男)の娘・すみえちゃん(中島ひろ子)が、結婚を決めて富良野に帰ってきました。お腹にはすでに子供がいるという。結婚相手の清水(柳葉敏郎)は、廃棄物で造られた雪子おばさんの家を見て感動し、自分たちの住む家も五郎に廃棄物で建てて欲しいと頼む。そうして五郎がすみえちゃんたちの新居として建てたのが写真下左の家です。
石の家
『’95 秘密』から『2002遺言』まで五郎が住んでいたこの石の家は、五郎がこの界隈の畠からあふれ出て始末に困っている石の山にふと気が付き、その石を拾っては一個づつ積みあげて3年がかりで建てあげた家で、黒板家の5番目の家です


五郎は、『'89 帰郷』で、新しく丸太小屋を建てようと計画し、丸太を買い求める。しかし、『’92 巣立ち』で、純がタマコ(裕木奈江)を妊娠させ中絶させてしまった。父の五郎は急遽上京し、純とともにタマコの叔父(菅原文太)を訪ね、土下座して詫びるが追い返されてしまう。麓郷へ帰った五郎は、タマコの叔父の「誠意とは一体何だね。」と言った言葉に応えるため、2年以上かけて皮剥きをしていた丸太を全部売って300万円の金を工面する。棟梁の金次(大地康雄)に、そんな大金を何に使うのかと尋ねられた五郎は、「誠意だ」と答える。そして、五郎は石で家を建てることにしたと和夫に話す。井戸も自分で掘るのだと言い出して、準備を始めた。−『2002遺言』より−


『2002遺言』で、ある日、シュウ(宮沢りえ)が五郎を訪ねてきました。シュウは結婚して神戸へ行くのだと話し、純への手紙を五郎に託します。その日、シュウは五郎のために風呂を焚いてやって去って行きます。石の風呂に足を伸ばして入っている五郎に、シュウが窓越しに話しかけるシーンがよみがえってくるようです。宮沢りえがとても綺麗でした。
麓郷の森
丸太小屋
連続ドラマ最終話(第24回)『丸太小屋』で完成した黒板家2番目の家。『’94夏』で、純の火の不始末が原因で焼失してしまいましたが、実際はこの麓郷の森に保存されています(写真左)。


東京を発つ前の晩、蛍が本に挟まれた母・令子(石田あゆみ)の書いた手紙を見つけてきた。それは、純と蛍に宛てた手紙だった。今年の夏、令子が富良野に行ったときの思い出が書かれていて、「あんなに雲が綺麗だったこと」のところで筆は止まっていた。・・・五郎は、純と蛍を迎えに富良野駅に来た。麓郷に戻ると、完成した丸太小屋が純と蛍を迎えた。ドラマ最終話・『丸太小屋』より−

風力発電の家
丸太小屋が焼失した後、移り住んだ黒板家3番目の家。『'87 初恋』で、五郎への誕生日プレゼントとして純が作った風力発電の装置が屋根に設置されています(写真右)。


純は、麓郷中学校に通っていた。純は、風力発電を作って五郎の誕生日にプレゼントしようと考えていた。・・・家へ帰ると中は真っ暗で、純や蛍たちが歌を唄って迎えてくれた。純は自慢げに電灯に灯をつけた。・・・約束の納屋へ向かったが納屋の中には誰もいなかった。純は、手紙と紙包みを見つけた。それは、れいちゃん(横山めぐみ)からのクリスマスカードとプレゼントだった。カードには、「急に遠くへ行くことになりました。黙って行っちゃってごめんなさい。純君のことが大好きです。一杯いっぱい良いことあるように。れい」と書いてあった。プレゼントは、尾崎豊のテープとカセットだった。−『'87 初恋』より−

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