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Jason Parham head shot - WIRED.jp

Jason Parham

SENIOR WRITER

『WIRED』のシニアライターとして、人種問題、ソーシャルメディア、ビジュアル・ポリティクスを中心にポップカルチャーを担当。2017年に同誌に加わる前は、『The Fader』や『Gawker』で編集者を務めていた。ロサンゼルス出身のパーラムは、新進気鋭の作家たちの声を集めた文芸誌「Spook」の創刊者でもある。

トランプ不在のインターネットで、いま起きていること

米国の前大統領であるドナルド・トランプがソーシャルメディアから姿を消した。予測のつかない大げさな言動で多くのトラブルも巻き起こしていたトランプとの接点がなくなったことで、人々にはどんな影響がもたらされるのだろうか。

“あなた自身”も定額制コンテンツになる? 加速するインフルエンサー経済と、インターネットの近未来

誰もが「自分のコンテンツ」を有料でアップロードし、受け取った料金でほかの人のコンテンツへの料金を支払う──。人々の交流さえも商品に変えたインターネットの成長と進化したインフルエンサー経済によって、あらゆる人が「スポンサーシップ」を受けながらつながり合う。そんな新たなインターネット世界が近く誕生するかもしれない。

「アップロード」が描く“死後の格差社会”は、コロナ禍で現実味を帯びてきた:ドラマレヴュー

アマゾン制作のドラマ「アップロード ~デジタルなあの世へようこそ~」は、2033年を舞台にしたSFコメディドラマだ。死を目前に自分の意識をデジタル世界にアップロードすることが一般化した世界を描いたこの作品は野心的とは言い難いものの、パンデミックの最中に配信されたことで“普通”では得られなかった深い共鳴を呼んでいる。

ジョージ・フロイドの暴行死が浮き彫りにした、「黒人の地位向上」という幻想

彼は自分を押さえつけた警察官に、何度も「プリーズ」と繰り返しながら死んでいった──。黒人のジョージ・フロイド(46歳)が白人の警察官から暴行を受けて死亡した事件を受けて、全米に抗議活動が広がっている。その様子をとらえた1枚の写真は、「黒人の地位向上」が幻想にすぎなかったという明白で恐ろしい事実を浮き彫りにしている。

ジョギング中の黒人男性が射殺された事件の真相と、「最期の瞬間」の動画がネットで拡散したことの意味

ジョギング中の黒人男性が白人の親子にいきなり射殺される事件が、米南部のジョージア州で2月に起きた。事件後に親子は釈放されていたが、5月に入って動画がネットで拡散したことで一気に社会問題化している。

エロティックな“ささやき”が親密な感覚をもたらす? 性的な「ASMR」コンテンツの奥深い世界

聴覚への刺激によって得られるゾクゾクするような反応を得られる「ASMR」動画の人気が高まるなか、エロティックなコンテンツも支持を広げている。男性の欲望に応える白人女性、女性とゲイの男性の両方に人気の男性ASMRアーティスト、妄想をかきたてるような音をミックスするサウンドアーティストまで──。性的な「ASMR」コンテンツの奥深い世界を紹介しよう。

追悼、コービー・ブライアント:物理法則をわがものにし、NBAに“革新”をもたらした男

プロバスケットボールのNBAで伝説的なプレイヤーとして知られるコービー・ブライアントが、ヘリコプターの墜落事故で亡くなった。まるで物理法則をわがものにし、空気を操るかのようなプレイで世界を驚かせたコービーの存在は、まさにイノヴェイターそのものだった。

この10年で決して忘れられない、見逃せない24本の映画:『WIRED』が振り返る2010年代(映画編)

この10年を振り返ると、数多くの忘れられない作品がある。観客を仰天させ、強い印象を残した映画だ。悲しくてたまらない気分にしたり、興奮の渦に巻き込んだりした映画もある。そんな2010年代を代表する「忘れられない映画」24本を『WIRED』US版が選んだ。

この1枚の写真が、環境活動家のグレタ・トゥーンベリが巻き起こす“変化”を象徴している

16歳の環境活動家であるグレタ・トゥーンベリが、このほどスペインで開催された第25回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP25)に参加した。その会場で撮影された1枚の写真は、一人ひとりの力が集まって大きなうねりになるという彼女の“闘い”を象徴している。

「ラディカルさ」から「内面」へと向かう、Z世代のミュージシャンたち

ミレニアル世代のアーティストたちは実験とマキシマリズムを音楽に取り入れてきた。その一方でZ世代のアーティストは、サウンドを構成するパラメーターのなかに美しさを見出している。その音楽からは「いまいる場所への満足」が感じられるのだ。

香港の抗議活動に関する発言で“偽善者”とされたレブロン・ジェームズと、沈黙したNBA

香港で反政府デモが続くなか、その発言を巡ってNBAのスター選手であるレブロン・ジェームズが批判に晒されている。ときに政治的な発言もいとわないことで支持されてきた男が、一転して“偽善者”扱いされるはめになったのだ。こうしたなかある写真家が撮影した1枚の写真が、渦巻く対立感情を象徴している。

「正義」という明日のために:香港で抗議活動する人々が、その腕でつかみ取ろうとしているもの

香港で大規模な反政府デモが断続的に続いている。こうしたなか、数百人が集まった抗議活動としてのフラッシュモブの様子を捉えた1枚の写真には、「正義」という明日を自らの腕でつかみ取ろうとしている人々の思いが写し出されていた。

【ネタバレあり】『アス』は闇から這い上がる“影”によって、米国社会の亀裂をあぶり出す:映画レヴュー

地下から現れたドッペルゲンガーに命を狙われる人々を描いた映画『アス』は、単なるホラー作品にとどまらない。深刻な場面にユーモアを散りばめながらも、闇の世界から這い上がってきた“影”の存在を通して、米国社会における分断や誰もが内面にもつ陰惨な部分をあぶり出している。

新鋭ラッパーのリル・ナズ・Xが放つボーダレスな曲は、いまという「時代の精神」を捉えている

新鋭ラッパーのLil Nas Xの「Old Town Road」は、カントリーとヒップホップの要素をもち合わせた、ジャンルに収まりきらない作品だ。突如として「Billboard Hot 100」チャートで1位に躍り出た理由は、現代に芽生えた「あるムード」を的確に捉え、表現しているからにほかならない。

ティーンの王国を描いたNetflix「ザ・ソサエティ」は、ジェンダーと階級に根ざす力学を示している:ドラマレヴュー

Netflixのドラマ「ザ・ソサエティ」は、大人が突然消えたアナーキーな社会で、ティーンたちがどう秩序を取り戻していくかを描いている。やや使い古された表現に陥りがちではあるものの、高校生の力学がジェンダーと階級に根差していることに鋭く切り込んだ野心作だ。『WIRED』US版によるレヴュー。

マイケル・ジャクソンの“闇”に踏み込んだドキュメンタリーは、ある「真実」を否応なしに突きつける

マイケル・ジャクソンの少年性犯罪疑惑に迫ったドキュメンタリー番組「ネバーランドにさよならを」が米国で放送され、その衝撃的な内容が波紋を呼んでいる。語られた「被害」と、それを観たファンたちの反応から見えてきたのは、「キング・オブ・ポップ」のカリスマ性に幻惑された人々の姿だった。『WIRED』US版によるレヴュー。

「ゲーム・オブ・スローンズ」も逃れられなかった、“残念な結末”という宿命

人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」が最終回を迎えた。最終シーズンは以前ほど面白くなかったという声が少なくない視聴者からあり、つくり直しを求める声すら熱心なファンからは上がっている。だが、こうした“残念な結末”は宿命であり、必然だったのかもしれない。『WIRED』US版の(番組を観ていない)記者による考察。

映画『Captive State』が描くエイリアンの侵略は、「起こり得る未来」への“警告”だ:映画レヴュー

映画『Captive State(キャプティヴ・ステイト)』が描くエイリアンによる米国の侵略は、市民の自由権をコントロールしようとするトランプ政権を彷彿させる。抑えの利いたトーンで“警告”するのは、どんな未来か──。『WIRED』US版によるレヴュー。

映画『ハイ・フライング・バード』は、資本主義に踊らされたスポーツビジネスの現実をあぶり出す

Netflixで配信が始まった映画『ハイ・フライング・バード―目指せバスケの頂点』は、バスケットボールリーグの労使交渉を巡り、オーナー側から不遇な目に遭わされたNBAチームの物語だ。スティーヴン・ソダーバーグ監督によってすべてiPhoneで撮影されたこの作品は、資本主義に踊らされたスポーツビジネスの現実を生々しく切り取り、現代的な表現手法でテンポよく描いている。『WIRED』US版によるレヴュー。

2019年の音楽シーンは女性アーティストが支配し、そして“解体”する

今年の音楽シーンを女性アーティストが支配するであろうことは、グラミー賞を受賞した顔ぶれを見れば一目瞭然だろう。だが、それだけには終わらない。彼女たちは既存の音楽業界にはびこってきた権威や時代遅れな構造を破壊し、新たな領域に導こうとしている。