【第7話】恋も後継者争いもとんでもない強敵登場!一難去って今度は二難!
恋愛・婚活コラムニストのやまとなでし子さんが、『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ)を毎週考察&展開予想するコラムです。本作は、恋愛偏差値0の超わがまま御曹司が庶民派女子に恋してしまうオリジナルストーリーのラブロマンティックコメディー。ルックスと金だけで生きてきた性格欠落だらけの御曹司の恋の結末はいかに――。
このコラムは『御曹司に恋はムズすぎる』7話までのネタバレを含んでいます。
キスしたけど付き合ってはいない!? 微妙な距離感の2人
とうとうキスをした昴(永瀬廉)とまどか(山下美月)。「付き合ってもないのにキスとかありえませんから」という以前の言葉から、昴の中ではまどかとの交際が始まっているものとジャッジ。部署や天堂家など、あらゆる場所で「まどかは俺の女」ムーブをかまし始めます。
一方でまどかは大慌てでこれを全否定。昴と自分とでは、価値観や育ってきた環境が違いすぎることから、もし付き合ってもうまくいく気がしないと思い悩みます。
煮え切らないまどかに、昴はバックハグをし、「好きって言うまで話さない。いい加減お前の気持ちを聞かせてほしい」と、肉食っぷりを見せ、伝えるのですが、「すいません、誤魔化してばっかりで。展示会が終わったらちゃんと答えを出します。だからもう少し考える時間をもらえませんか」と、まどかはまだはっきりと答えを出せない様子。
まどかとの恋の前にはだかる2つのハードル
元々、愛や恋に懐疑的だったまどか。その理由に彼女の家庭環境がありました。両親の離婚により、母親がまどかを置いて出て行ったことや、寂しそうな父の姿を見て育ったまどかは、恋や愛が綺麗事に見えてしまい、信用できなくなってしまったのでした。
「そもそも恋が信用できない」「生活環境の違いから昴との交際はうまくいく気がしない」という2つのハードル。昴のまっすぐな気持ちによって、恋をしつつあるまどかですが、まどかの中でしっかりと答えを出し、これらのハードルを超えることはできるのでしょうか。
1人だけレベルの違う極悪サイコ野郎に震えが止まらない
まどかを襲った犯人は、なんと以前服天に勤めていたまどかの元同期。まどかは直接彼女のもとに理由を確認するため足を運びます。
元々まどかの寮の隣人で、今は昴が住む部屋に住んでいたことや、お互い両親の離婚によって恋愛を信じられなくなったという共通点もあり、とても仲のいい友人関係にあったのでした。
しかし、同期は母親の介護で会社を辞めざるをえなくなり、その後母も亡くなり、勤めていた工場もクビになり……と全てを失うことに。そんな時、服天で活躍するまどかのネット記事を目にし、さらには服天の御曹司である昴とも恋仲にある(と、勘違いし)全ての逆恨みから、放火とナイフでの通り魔を働いたのでした。
住建造物の放火は殺人と同等の罪。さらにはナイフでの殺人未遂ともなると、かなりの罪の重さになることは間違いなし。まどかとの面会でも、反省した様子は一切なく、さらには「あんたみたいな貧乏人、さっさと捨てられればいい! お母さんがあんたを捨てたみたいにね!」と笑いながら煽りまくる始末。
とんでもないサイコ野郎です。完全なる逆恨みから、大好きだったはずの友人を殺めようという発想まで飛躍し、捕まったことへの後悔の念も一切ないこのイかれっぷり、出るドラマが違えば完全にこの世を支配しようと悪の帝国を築くラスボス級の人材です。出演するドラマ合ってる……?
もし出所の際に、昴とまどかが結ばれていたら、またも犯行を犯しそうなので、一生刑務所にぶち込まれてほしいところ。または服天の財力にてしっかりとしたSPをまどかにつけてほしいものです。
成田に隠された出生の秘密
一方で、前回意味深な発言をしていた成田(小関裕太)の生い立ちが明らかになった今回。日系カナダ人と母が駆け落ち同然で結婚して生まれたのが成田。駆け落ちの際に捨てた家、というのが天堂家。なんと、成田の母は服天会長の娘であり、成田は会長の孫だったのです。
つまり昴と成田は従兄弟同士。さらにはそれぞれが服天の後継者となりえるポジション。コネ入社の昴とは違い、わざわざその出生の秘密を隠しながら服天に正面突破で入社し、海外事業部でも活躍、服天での実績をしっかりと残しながらこのタイミングで正体を明かしてくる回りくどさに、とんでもない計画性を感じます。
一般人なら採用時にその事実を明かして、最初から優遇されたルートで出世を企みそうなものですから。服天での仕事にやりがいを感じ始め、会社を継ぐことも考え始めていた昴にとって、実力も実績もある成田がライバルとなると、これは由々しき事態です!
そして、昴が会社を継ぐ意思を見せた時、昴の親友である、草壁(西畑大吾)が少し浮かない表情をしていたことも気になります。これは彼が成田のことを知っていたからなのか、はたまた他にもまだ明かされていない問題が隠れているのか……。
恋も後継者もとんでもない強敵登場
さらには正攻法でまどかに告白をした成田。「(お互い)苦労した共通点があるから花倉のことが気になったのかも。辛くても誰かのせいにすることなく頑張っている花倉にとって頼れる上司であることが一番いいと思ってた。でもそれも今日で辞める。僕は花倉が好きだ」と、シゴデキイケメンから直球で告白されるとか、普通の女子なら即落ちです。
これが一般人なら成田にも行きたいし、昴にも行きたい。細胞分裂して二人と交際したいくらい羨ましすぎる状況。まどかの同期がまた発狂してしまいそうです。
しかし、昴にとっては恋においても、服天の後継者争いにおいても強敵となるライバルの登場に戦々恐々です。通り魔逮捕で一難去ってまた一難、どころか二難。恋だけでなく、後継者はどのように決めていくのかも見ものです!
(やまとなでし子)
※この記事は2025年02月25日に公開されたものです