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ほぼ日刊イトイ新聞

2025-02-23

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・人は、その日その日になにか思う。
 少し思う日もあれば、
 たくさん思う日もある。
 思いすぎてつらいような日さえある。

 まったくなにも思わない日というのは、
 たぶん、ない。 
 まったく思わなかった日もある、
 と思った人は、いま、なにを思ったのだろう。
  
 好き、というのは思いだ。
 いやだなぁというのも思いだ。
 うれしいなというのも思いだ。
 悲しいはもちろん思いだ。

 赤ん坊が、すこしずつ大きくなるとき、
 思いの数や量がずいぶんと
 増えているなぁと気づくことがある。
 そうか、そんなに思っていたのか。
 その思いをわかってあげたいなと思う。
 わかってもらえなかった思いも思い出す。

 ありがとうという思いがあって
 ありがとうと言うときがある。
 ありがとうという思いがなくても
 ありがとうは言えてしまう。

 犬にも猫にも、思いはある。
 そういうふうに、ぼくは思っている。
 人でいう悲しみに似た思いもありそうだし、
 人のことばでいううれしいもあると思う。
 この人が好きだとか、そういう思いもある。

 いっそ、思いなんかがないほうが、
 生きるのがらくになるんじゃないか。
 そんなことを思うこともある。
 人工の知能には思いはないから、
 なんだかすっきりしているように思う。
 人工知能は、思いがほしいなぁとかも、
 思うことはないのだろうと、ぼくは思う。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
あなたの今日は少し思う日かな、いっぱい思う日になるかな。


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