【青春の『ザ・ベストテン』 南野陽子 #1】「多感な頃の成長見える」 自ら衣装をデザイン

1980年代にトップアイドルとして活躍し、幅広いジャンルで才能を発揮してきた南野陽子。デビュー40周年を来年に控え、今年6月にはTBSの人気音楽番組「ザ・ベストテン」出演時の映像集も発売された。ベストテンの思い出を聞く連載の第1回です。
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〈ベストテン初出演は1986年2月。18歳で「さよならのめまい」を歌唱しました〉
初めては「テレビってこういう世界なんだ」と驚きの連続でした。自分の声がモニターから返ってくるのも違和感があるし、どこを見て歌ったらいいか分からない。横を見れば有名な歌手がいて、私は本当にここにいていいのかな、と居心地の悪さがありました。

〈そんな内心を感じさせない、初々しくも堂々としたステージです〉
本当は誰より緊張しいだと思うんですが、いつも「全然緊張してないでしょ」と言われますね。
〈出演回数は特番を含め60回以上に及び、映像集はディスク3枚組みに〉
ディスク3(に収録された回)ぐらいになるとなんとなく「ああ、ここにいてもいいんだな」という感じになりました。
こうやって見ると、くすぐったい青春時代ですね。10代から20代の一番多感な頃の成長や「変わり目」みたいなものが見えると思います。最初は髪の毛をブラシでといただけで出ていたのがメークをするようになっていきますし、衣装も私服に近いものからだんだん本格的になっていきます。

〈衣装は自分でデザインしていたそうですね〉
最初にデザインしたのが「楽園のDoor」(87年)の衣装でした。紫、赤、黒、白の4色を作ってもらいました。(中森)明菜さんに「この衣装いいよね」と言ってもらってすごくうれしかったことを覚えています。
※次回は1週間後にUPします
【みなみの・ようこ】1967年生まれ、兵庫県出身。85年に「恥ずかしすぎて」でデビュー。ヒット曲に「吐息でネット」「はいからさんが通る」など。主な出演作はドラマ「スケバン刑事Ⅱ」、映画「私を抱いてそしてキスして」。「ナンノ」の愛称で知られる。
























