タリバン高官が訪日へ 副大臣ら、復権後初か

2025年02月16日 05時14分
【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の高官らが日本を訪問することが15日、分かった。暫定政権のナザリ経済副大臣が同日、X(旧ツイッター)に「私たちは日本に行く。高官による代表団が今日出発する」と投稿した。2021年8月のタリバン復権以来、暫定政権高官の来日は初めてとみられる。
女性抑圧政策などを巡り、日本も含めて国際社会はタリバン暫定政権を承認しておらず、批判が出る可能性がある。
暫定政権当局者らによると、昨年7月に民間の笹川平和財団や山本忠通・国連アフガン支援団(UNAMA)元代表らがアフガンを訪問した際に訪日を呼びかけ、暫定政権が人選を進めていた。
日本での日程の詳細は不明。タリバンは戦後の日本の経済成長に関心を持っており、日本側には国造りへの理解を深めてもらいたいとの思惑がありそうだ。
暫定政権は中学生以上の女子教育を禁止し、女性の服装や就労を制限。国際社会はこうした女性抑圧政策を非難している。