ハマスは「殺人者」と糾弾 ネタニヤフ氏、遺体返還で

2025年02月21日 08時39分
【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は20日、声明でイスラム組織ハマスを「殺人者」と糾弾し「壊滅する」と改めて主張した。パレスチナ自治区ガザの停戦合意を巡り、ハマスから人質4人が遺体で返還されたことに強く反発した。一方のハマスは、恒久停戦につながる停戦第2段階の交渉をネタニヤフ氏が阻んでいると批判した。
イスラエルメディアは、ネタニヤフ氏の腹心で、停戦第2段階の交渉団を率いるデルメル戦略問題相が米国入りし、トランプ政権のウィットコフ中東担当特使と会談すると報じた。第2段階は恒久停戦実現のほか、イスラエル軍のガザ完全撤収を含む。イスラエルはハマスの武装解除などを求めており、協議は難航が予想されている。
イスラエル首相府は、返還された4人の遺体のうち男性1人の身元を確認したと発表した。男性は拘束中に殺害されたとみられるとしている。当時83歳で、2023年10月7日のハマスによる奇襲時に拉致されていた。
残る3人は母親とその子どもと乳児だとされている。