同級生に階段から落とされ骨折 熊本の小5、いじめ重大事態認定
2025年03月11日 20時44分
熊本市の市立小校舎内で1月、複数の児童からいじめを受けていた可能性がある小学5年の男子児童(10)が同級生に押されて階段から落ち、左足を骨折するなど全治1カ月半のけがを負っていたことが11日、関係者への取材で分かった。学校は、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と認定した。今後大西一史市長に報告する。
関係者によると、男子児童は1月10日、同級生から押されて階段から落ち、骨折した。直後は鬼ごっこ中だったと説明したが、数日後、実際は同級生に追いかけられ、押されたため落下したと訴えた。
児童は通院しており、2月21日付の診断書では、昨年5月ごろから「死ね」「出しゃばるな」といった暴言を複数の児童から受けたと指摘。
押し倒されるなど暴力も振るわれたため、学校側に相談したが、いじめが悪化したとしている。保護者は、いじめの有無などの調査を市教育委員会に求めた。
市教委は取材に対し、男子児童への行為を重大事態に認定したと明らかにしつつ、「個別の事案なので詳細は答えられない」と回答した。