ケイト・ウォーカーの新たな冒険を描く「Syberia 3」が2016年12月にリリース

　フランスのパブリッシャMicroidsが，名作ポイント＆クリック型アドベンチャーシリーズの最新作となる「Syberia 3」（PC/Mac/PS4/Xbox One）の開発者ビデオダイアリーを公開し，2016年12月に各プラットフォーム向けにリリースすると発表した。


　「Syberia 3」は，ロシア領内のシベリア地域をファンタジー化した，氷雪と霧に包まれた謎の北方地域“サイベリア”に，ひょんなことから関わることになるアメリカ人弁護士ケイト・ウォーカーを主人公にしたアドベンチャーだ。今回は，ケイトが前作にも登場したユーコルのキャラバン隊をサポートしながら，これまでとは異なる地域を訪れ，“ユキダチョウ”が繁殖可能なサイベリアの深遠部へと足を延ばしていくことになる。


　もちろん，「Syberia 3」の開発を指揮するのは，オリジナルシリーズの作者でもあるベルギー人アーティストのBenoit Sokal（ブノア・ソーカル）氏である。今回は完全3Dグラフィックスで描かれ，モーションキャプチャによるアニメーションを採用しながらも，シリーズらしい雰囲気を残すためにトゥーンシェーダが施されているのが，トレイラーから見て取れる。ときおり1人称視点になり，引き出しの中の小物アイテムを探るといったパズル要素も含まれているようだ。

　前作「Syberia II」がリリースされたのは実に12年前の2004年のこと。「Syberia 3」は，2009年にMicroidが開発を発表していたが，ここに来てようやく形になってきたようだ。シリーズの楽曲を担当したInon Zur（イニョン・ズール）氏がプロジェクトに参加することも，ファンには堪らないところだろう。日本語版が用意されることにも期待しつつ，続報を楽しみにしたい。

「Syberia 3」公式サイト