そんなSmartNewsは広告媒体としての進化も著しく、近年は新たな広告プロダクトを次々とリリースしている。
*Nielsen Mobile NetView 2024年6月時点(YouTube、Facebook、Instagram、Yahoo! JAPAN、X: 旧Twitter、スマートニュースの各Androidアプリにおける、月21回以上利用した人数の割合)
莫大なデータと機械学習が可能にするSmartNews広告
SmartNewsの広告メニューは大きく「運用型広告(Standard Ads)」と「予約型広告(Premium Ads)」の2種類に分けられる。予算やマーケティング目標に合わせて、最適な広告ソリューションを使い分けることができる。
運用型広告は、トップチャンネル含めた各チャンネルのニュースフィード面や記事面に配信されるインフィード広告形式を採用。通常のニュースコンテンツになじむ自然なUIで、ユーザーにストレスを与えることなく広告メッセージを届けることができる。サイトへの誘導、アプリインストール数の増加などのビジネスゴールに合わせながら、低単価かつ短期間で広告接触リーチを最大化する配信が可能だ。
一方の予約型広告は、アプリを開いた際に最初に表示される「ファーストビュー」と呼ばれる、視認性の高い場所に掲載される広告だ。ユーザーに強く印象づけることができるため、新商品やサービスのリリース時など、短期間で多くのユーザーにリーチしたい場合に有効な手段といえる。
また、予約型広告は最上位のファーストビューで掲載しつつ、「性別」「年齢」「地域」「チャンネル」などの特定の条件でターゲティングして広告を配信。指定期間で良質な広告露出を約束する予約型広告の特長を生かしつつ、ターゲティングによってさらに効率的な広告配信が可能という。
山田大輔氏は、「当社はサービス提供開始当初から機械学習に力を入れており、莫大なデータと高度な分析力で、ユーザー一人ひとりに最適な情報を届けることに注力してきました。広告においても同様で、ユーザーの属性や行動履歴に基づいた高精度なターゲティングと、配信面における最適化を自動で行うことで、効率的かつ効果の高い広告配信を実現しています」と語る。
スマートニュース 広告事業部 事業本部長 兼 広告代理店 第一事業部 事業本部長 山田大輔氏
縦型動画広告・位置情報広告を提供開始
ユーザーニーズや市場の動向をいち早く捉え、常に進化を続けているSmartNews広告。2024年3月には、ユーザーの目に留まりやすい縦型動画広告「Top News Video Ads」と、GPSを用いた位置情報ターゲティング広告「SmartNews Hyper Local Ads」をリリースした。
「Top News Video Ads」は、SmartNewsのトップ画面や主要なチャンネルに、全面広告として配信される。動画広告は従来から提供されていたが、TikTokをはじめとしたショート動画サービスの台頭により、ユーザーの情報接触や動画視聴の様式も変化。「動画広告をより印象的でインパクトのあるフォーマットで配信したい」という広告主からのニーズも高まっていた。
「『Top News Video Ads』は、ユーザーの目に留まりやすいだけでなく、視聴完了率やクリック率においても、従来の動画広告と比べて高いパフォーマンスが期待できます。ブランド認知の拡大や商品・サービスの魅力をより印象的に訴求したいという広告主にご活用いただきたい広告メニューです」(山田氏)
「Hyper Local Ads」は、GPSで取得した位置情報をもとに、指定したエリアを訪問したことのあるユーザー、または生活の拠点を置いていると推定されるユーザーに、ピンポイントで広告を配信できる。従来の地域ターゲティングよりも、より精度の高いセグメント設定が可能になったことが大きな特徴だ。
NTTドコモとの提携で広告リーチを大幅に拡大
2023年11月にはNTTドコモとの業務提携を発表した。その一環として、2024年2月からdアカウントとSmartNewsの連携を開始している。SmartNewsアプリ内にdポイント専用チャンネルを開設するほか、コンビニのスイーツやdポイントが当たる期間限定の抽選企画や、記事を読むとdポイントが貯まるプログラムを実施。dポイント活用の利便性向上や特典の付与を通じて、SmartNewsアプリの利用体験の向上を進めている。連携開始3カ月後の5月には、SmartNewsのdアカウント連携は200万人を突破した。
また、2024年4月からは、ドコモが運営するニュースアプリ「マイマガジン」 が「SmartNews for docomo」へとアップデートしたことに加えて、ドコモのAndroid端末へのプリインストールを開始。SmartNews AdsからSmartNewsとSmartNews for docomo両アプリへの広告配信が可能となり、ユーザーリーチは大幅に拡大している。
「SmartNews for docomo」への広告配信開始に際して、広告配信システムも刷新。新しい広告管理システム「SmartNews Ads広告マネージャー v2」に利用によって、「SmartNews for docomo」への広告配信も可能になった。
「『SmartNews Ads広告マネージャー v2』による運用型広告・予約型広告の配信が始まっており、実際に11%のコンバージョン改善を実現するなどパフォーマンスも良好な結果が出てきています」(山田氏)
ドコモとの連携によるメリットは、ユーザー数の増加だけではない。ドコモが保有する約1億という莫大なdポイント会員データと、SmartNewsが長年培ってきた機械学習の技術を組み合わせることで、より精度の高い広告配信を図るほか、これまでにない新しいマーケティングソリューションの創出も視野に入れている。
「将来的には、SmartNewsとdアカウントの連携を活用したセールスプロモーション領域のソリューションを開発し、ユーザーごとに最適なインセンティブのオファーができるようになればと考えています。また初回購入以降のリピート購入やロイヤリティの向上によってファン化につなげていくような、両社のデータ連携とソリューション進化にぜひ期待していただきたいです。
SmartNewsは、他の広告媒体とは異なる独自の価値を持つニュースアプリだと考えています。従来の枠にとらわれず、常に新しい広告商品やソリューションを開発し、広告主の皆様の課題解決に貢献していくことで、広告代理店にとっても、新たな収益源を獲得していただけると考えています」(山田氏)