【5月23日 AFP】21日正午ごろ、カナダ・米国国境にある観光名所、ナイアガラの滝(Niagara Falls)に男性が飛び込んだとの通報があった。男性は約2時間後に救出され病院へ運ばれたが、22日現在の当局発表によると危篤状態だという。身元は分かっていない。

 ナイアガラ公園警察(Niagara Parks Police Service)が発表した通報内容によると、男性はナイアガラの滝のひとつ、カナダ滝(Horseshoe Falls)の防護柵を乗り越えて「意図的に」滝に落ちたという。

 その後、カナダ滝を滝の裏側から見学できるコース「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ (Journey Behind the Falls)」の展望台横の滝つぼ水面に浮いている姿が目撃された。さらに公園警察当局が、岩がちの浅瀬で意識を失っていた男性を発見した。男性は「致命傷」を負い病院へ搬送された。現在、捜査が行われている。

 ナイアガラの滝では昨年8月に日本人女性が転落し、遺体が発見されている。

 ナイアガラ公園警察によれば、ナイアガラの滝に無防備で転落し生還した例はこれまで、1960年に救命胴衣だけの状態で流された7歳の少年、2003年にスタント行為を行い落下したアメリカ人男性、2009年に自殺を試みて助かったカナダ人男性の3例しか確認されていない。(c)AFP
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