【8月10日 AFP】米連邦取引委員会(Federal Trade CommissionFTC)は9日、米グーグル(Google)が米アップル(Apple)製ウェブブラウザー「サファリ(Safari)」利用者のプライバシーを侵害していたことについて、制裁金2250万ドル(約17億7000万円)を支払うことに同意したと発表した。

 FTCの声明によればグーグルは前年10月、サファリ利用者のパソコンにウェブサイトの閲覧情報をトラッキング(追跡)する電子ファイル「クッキー」を送ったり、サファリユーザー向けターゲット広告の送信を停止することでFTCと合意していた。

 だが2011年から12年にかけての数か月間、グーグル傘下のネット広告会社ダブルクリック(DoubleClick)の広告ネットワーク内にあるサイトを閲覧したサファリユーザーのPCに広告用トラッキングクッキーが保存される仕組みになっていたという。

 グーグルはサファリを初期設定で使用していれば、このような閲覧情報の追跡の対象からは自動的に外れると説明していた。

 FTCのジョン・レイボウィッツ(Jon Leibowitz)委員長は声明の中で、「全ての企業はその規模にかかわらずFTCの命令に従い、プライバシーに関して消費者と交わした約束を守らなければいけない。さもなければ、最初から約束を守った場合にかかる費用よりも何倍も高い額を支払うことになる」と述べた。(c)AFP