【3月18日 AFP】本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)が、早ければ2015年シーズンからエンジンの供給元としてフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に復帰する計画をしていると報じられた。

 朝日新聞(Asahi Shimbun)が18日に報じたところによると、ホンダは英国のマクラーレン(McLaren)チームのエンジンサプライヤーになることを目指しており、実現すればF1史に残る強力タッグが復活する。

 1960年代からF1に参戦していたホンダだが、世界的な金融危機の影響で欧米への輸出が打撃を受けたこともあり、コスト削減を理由に2008年シーズン終了後に撤退。翌2009年にはチームを元代表のロス・ブラウン(Ross Brawn)氏に売却している。

 しかしながら、関係者の証言によると、ホンダは現在マクラーレンへの供給を前提に新型エンジンの開発に取り組んでいるという。

 F1では環境に配慮したターボエンジンの採用を促進するルールが改定されたばかりで、F1で培った技術を、ホンダは市販車にも安易に転用することが可能となる。こうした背景が復帰の決定を後押ししたと同紙は伝えている。

 ホンダの伊東孝紳(Takanobu Ito)社長は先月行われた記者会見でF1への復帰に対する展望を聞かれた際、「興味はあるが勉強中」と答えている。報道について同社の広報はコメントを拒否している。(c)AFP