【5月10日 Relaxnews】上等のスコッチウイスキーを醸造するには、雨降りばかりと揶揄(やゆ)される英ロンドン(London)の気候でさえ不十分らしい。英スコットランド(Scotland)北西部沿岸に浮かぶスカイ島(Isle of Skye)にあるタリスカー(Talisker)蒸留所はこのほど、新たに立ち上げたブランド・ウイスキー「タリスカー・ストーム(Talisker Storm)」の「荒々しい」風味を育てた天候を「体感」してもらおうと、暴風雨を思いどおりに演出できる「双方向気象装置」を開発した。

 ロンドン・テムズ川南岸サウスバンク(South Bank)のデザイン・ミュージアム(esign Museum)そばに設置された高さ約8メートルもあるこの装置では、スカイ島の荒れた天候を手動で再現できる。操作を担当するのは、英国でテレビの気象予報キャスターとして長く人気を博したマイケル・フィッシュ(Michael Fish)氏だ。

 体験参加は希望制。霧や雨、雷雨や暴風雨をこの装置で体験すると、無料でグラス1杯のタリスカー・ストームを試飲できる。さらに、果敢にもスコットランド北部最大級の嵐に耐え抜いた参加者には、タリスカー・ストームのボトル1本が贈呈される。

 気になるタリスカー・ストームの風味はというと、香りはスパイシーで、まろやかなスモーキーさの中にコショウの刺激がある。口に含むと甘い熟成香に続いて、ピリッとしたコショウの風味が舌の上で爆発するという。甘味とスモーキーなフレーバー、塩気のバランスが良く、すっきりとして気持ちの落ち着く後味が特徴だそうだ。

「双方向気象装置」は、5月中に独ミュンヘン(Munich)や伊ミラノ(Milan)にもお目見えする予定だ。装置の詳細は動画(http://bit.ly/12KwNaE)でも見ることができる。(c)Relaxnews/AFPBB News