バロテッリがバスティアのサポーターを非難、試合中の人種差別を主張
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【1月22日 AFP】フランス・リーグ1、ニース(OGC Nice)のマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)が21日、アウェーのコルシカ(Corsica)島で行われた前日の試合で人種差別的な言動があったとして、SCバスティア(SC Bastia)のファンを非難した。試合は1-1の引き分けに終わっている。
バロテッリは自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに、真っ黒の画像とともに「昨日(20日)のバスティア戦の結果は妥当なものだった。俺たちは目標を達成するためにもっと頑張るつもりだ。審判も良かったよ」とメッセージを投稿している。
「だがフランスの人たちに質問がある。バスティアのサポーターは試合中ずっと猿の鳴き声のようなノイズを発し、『ウー、ウー』と叫んでいたが、『規律委員会』の誰一人として何も言わないのは普通のことなのか?」
「フランスでは人種差別は合法なのか? それともバスティアに限ったことなのか? フットボールは素晴らしいスポーツだが…バスティアのサポーターのようなやつらがそれを下品なものにするんだ! 本当に恥ずべきことだ」
これに対しバスティア側は同日、バロテッリの批判は「驚くべきこと」として反論している。
バスティアは声明で、「金曜日の夜にそのような出来事が確認された、またはそういった連絡があったとは聞いていない。試合の関係者、チームスタッフ、ニースのメンバーからもそういった声は上がっていない」と発表している。
「バスティアのイメージを著しく傷つけるような批判があったと知らせがあり驚いている」
なお、リーグの規律委員会は、スタッド・アルマン・チェザーリ(Stade Armand Cesari)で行われた試合での出来事を調査すると発表している。
2015年4月、サッカー界の差別撲滅を目指す英国の団体「Kick It Out」は、当時リバプール(Liverpool FC)に所属していたバロテッリが、2012-15シーズンにソーシャルメディアを通じて4000通以上の人種差別的なメッセージを受け取っていたと発表している。(c)AFP