砂漠に適応した新種の肉食恐竜の化石、ブラジルで発見
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【6月27日 AFP】約9000万年前の砂漠に生息し、かぎ爪で小型の獲物を捕食していたとみられる新種の肉食恐竜の化石が、ブラジル南部で発掘された。ブラジルとアルゼンチンの古生物学者チームが26日、明らかにした。
パラナ(Parana)州のクルゼイロドオエステ(Cruzeiro do Oeste)で見つかったベスペルサウルス・パラナエンシス(Vespersaurus paranaensis)の化石は、体長1.5メートル余り。ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)やベロキラプトルなどと同じ、二足歩行の肉食恐竜である獣脚類に分類される。
現地では1970年代に恐竜の足跡の化石が発見されているが、これもベスペルサウルスのものとみられる。
クルゼイロドオエステ古生物博物館(Paleontology Museum of Cruzeiro do Oeste)のパウロ・マンジグ(Paulo Manzig)氏は、「(発見から)50年近く後になって、謎めいた足跡を残した恐竜の種類が判明したようだ。信じられない」と語った。
パラナ州北東部はかつて砂漠だったことから、ベスペルサウルスは砂漠の気候にうまく適応していたと考えられる。(c)AFP