【9月27日 AFP】スイスのチューリヒ映画祭は26日、「安全上の理由」から、物議を醸しているドキュメンタリー映画『Russians at War(原題)』の公開上映をプログラムから外したと発表した。

『Russians at War』は今月、ベネチア国際映画祭で初めて上映された際、ロシア政府の路線に沿い、同国の侵攻を支持していると非難され、激しい反発を招いた。

ウクライナは9月中旬、ロシアの侵攻をめぐり「ロシアのプロパガンダ」を広めたとして、同作の監督でロシア系カナダ人のアナスタシア・トロフィモワ氏を国家安全保障のブラックリストに追加した。

チューリヒ映画祭はSNSで「安全上の理由から、『Russians at War』を公開上映しないことを決定した」と発表。「映画祭にとって、観客、ゲスト、パートナー、スタッフの安全が最優先事項だ」と付け加えた。

ただ、同作はコンペティションには残るという。

カナダのトロント国際映画祭も安全上の問題を理由に、同作をプログラムから削除している。⒞AFP