ジョージア首都の抗議デモ、数万人規模に 首相は議会選やり直し拒否
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【12月2日 AFP】ジョージアで1日、欧州連合(EU)加盟交渉の中断決定に対する抗議デモが4日目に突入した。首都トビリシの議会前でのデモ参加者は数万人規模に膨れ上がった。
10月に行われた議会選で、ロシア寄りとされる与党「ジョージアの夢」が勝利したが、親欧米派の野党は選挙の不正を主張。以来、混乱が深まっていたところに先月末、イラクリ・コバヒゼ首相がEU加盟交渉を2028年まで停止すると発表したのを契機に、トビリシなど都市部で抗議の波が広がった。
野党は開会した新議会をボイコットしており、親欧米派のサロメ・ズラビシビリ大統領は今回の選挙を「違憲」と主張。憲法裁判所を通じて選挙無効を訴えている。
内務省は抗議デモでこれまでに約150人が逮捕されたと発表しているが、弁護士団体は200人としている。
AFPの取材班によると1日夕には、親欧米派の数万人が議会前に集結。機動隊が催涙ガスや放水砲を使用し解散させようとしたが、抗議集会は深夜まで続いた。付近では一部の参加者に避難場所を提供する教会もあった。
民衆は、コバヒゼ首相が議会選のやり直しを拒否し、「10月26日の議会選に基づく組閣は完了した」と宣言したことで、怒りを一段と募らせている。
与党は今週、主に儀礼的な役割とされる大統領職に、同国の元サッカー代表選手で極右のミハイル・カベラシビリ氏を指名した。
しかし、ズラビシビリ大統領は11月30日のAFPとの独占インタビューで、議会選のやり直しが実施されるまで辞任しないと明言した。
欧州議会は議会選の結果を認めておらず、「重大な不正行為」の調査と選挙のやり直し、さらにコバヒゼ首相を含むジョージア高官への制裁を求めている。(c)AFP