【12月18日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は17日、カタール・ドーハで年間表彰を行い、スペイン1部リーグのレアル・マドリードでプレーするブラジル代表FWビニシウス・ジュニオールが男子最優秀選手に選出された。女子最優秀選手には、FCバルセロナのスペイン代表MFアイタナ・ボンマティが2年連続で輝いた。

2か月前に発表された仏サッカー専門誌「フランス・フットボール」が選出する世界最優秀選手賞「バロンドール」では、ビニシウスは2位だった。その際にレアルはマンチェスター・シティのロドリが受賞することを事前に知り、式典を欠席。しかし今回、チームとビニシウスはインターコンチネンタルカップ決勝のためカタールに滞在しており、賞を直接受け取ることができた。

登壇したビニシウスは、「本当にありがとう。どこから始めればいいのかわからない。ここまで来られるとは思わなかった。私は貧困と組織犯罪の世界で育った。この賞をその世界で暮らすすべての子どもにささげる」とコメント。投票者と家族、クラブ、チームメート、レアルのカルロ・アンチェロッティ監督らに感謝し、「世界最高のクラブ」だというレアルに「長くいたい」と語った。

ビニシウスは昨季、レアルのスペイン1部リーグと欧州チャンピオンズリーグの2冠に貢献し、公式戦39試合に出場して24ゴール、11アシストを記録した。

国内リーグではチームメートのジュード・ベリンガムに次ぐ存在だったときもあったが、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントでは間違いなくチームの主役で、チーム最多の大会6ゴールをマーク。ボルシア・ドルトムントとの決勝では勝利を決定づける2点目を決め、準決勝のバイエルン・ミュンヘン戦でも2ゴールを挙げた。

一方のボンマティは、バロンドールに続く2年連続の受賞となった。昨季はバルセロナを歴史的な4冠に導き、スペイン代表でもネーションズリーグを制した。

年間最優秀ゴール賞であるプスカシュ賞は、マンチェスター・ユナイテッドのアレハンドロ・ガルナチョがプレミアリーグのエバートン戦で決めた派手なバイシクルキックが選ばれた。(c)AFP