【1月16日 AFP】全豪オープンテニスの男子シングルスで、大会第9シードのアンドレイ・ルブレフから金星を挙げた18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル)について、四大大会(グランドスラム)通算4勝のカルロス・アルカラス(スペイン)は「すぐに」世界のトップ選手になるだろうと話した。同24勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、フォンセカに若い頃の自身を重ねたと語った。

フォンセカは先月に21歳以下のトップ選手による大会「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」を現世界1位のヤニック・シナー(イタリア)に次ぐ史上2番目の年少記録で制すと、今大会は予選から勝ち上がってグランドスラム初出場を果たし、14日の1回戦でルブレフをストレートで撃破した。

自身もまだ21歳のアルカラスは、言葉を探しながら「驚異的」と表現し、「初めてのグランドスラムの試合で、初めてトップ10選手と対戦してこれだ。信じられない」と称賛。「試合の臨み方だけでなく、緊張感や試合全般の全体的な処理が素晴らしかった」と話した。

「まだ1年の始まりに過ぎないし、グランドスラムで1試合に勝っただけだが」としつつ、「すぐに」トップ戦線に食い込んでくるだろうとの見方を示した。

ジョコビッチはここ1年のフォンセカの戦いぶりを追ってきたと明かし、「自分は彼のテニスのファンだ」と話した。また、フォンセカは10代の頃の自身と似ている部分があると指摘し、「自分も彼くらいの年齢だったときは怖いもの知らずでショットを打ち、実力を示そうとしていた」とコメント。「この調子で行けば、彼の未来は間違いなく明るい」と付け加えた。

フォンセカは今月行われたチャレンジャー大会でも優勝しており、「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」と今大会の予選を合わせて連勝を14に伸ばしている。2回戦では世界55位のロレンツォ・ソネゴ(イタリア)と対戦する。(c)AFP