【1月26日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区での停戦合意に基づき、イスラム組織ハマスは25日、人質にしていたイスラエル人4人を解放した。イスラエルも、拘束していたパレスチナ人200人を釈放した。今回の停戦合意に基づく身柄交換は2度目。

19~20歳のイスラエルの女性兵士4人は、ガザ市で覆面のハマス戦闘員に囲まれながらステージに上がって手を振り、笑顔を見せ、親指を立てた。4人は赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡された後、イスラエルに移送され、「両親と再会した」と軍が発表した。

4人は1年3か月以上に及ぶガザでの拘束を経て、同国の商業中心地テルアビブ郊外の病院に到着。「人質広場」とも呼ばれる広場に設置された大型スクリーンで人々が解放の様子を見守る中、歓喜の涙や拍手、大歓声が上がった。

一方、イスラエルの刑務所当局は、パレスチナ人200人を釈放し、その一部は国外に退去させたと発表した。

ヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府の拠点ラマラでは、釈放されたパレスチナ人がバスで到着すると、群衆が歓喜に沸いた。

釈放された一人、アザム・シャラルタさんは「私の状況は本当に悲惨だった。残してきた兄弟たち全員が解放されるよう神に祈る」と、囚人服姿で語った。(c)AFP