【2月21日 AFP】米実業家のイーロン・マスク氏は20日、自身が所有するX(旧ツイッター)でファクトチェック的な機能を果たしている「コミュニティーノート」について、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領をめぐって「悪用」されていると主張し、「修正」すると表明した。

マスク氏の発言は、盟友のドナルド・トランプ米大統領がかつて同盟者だったゼレンスキー氏を「独裁者」で、ロシアとの戦争を始めたと批判していることを受けたもの。これは長らくロシアが主張してきた内容と一致する。

トランプ氏の方針転換を受け、欧州当局者やジャーナリストを含むソーシャルメディアユーザーはXを活用し、特にウクライナとゼレンスキー氏を擁護している。

多くは「コミュニティーノート」を使い、誤解を招く可能性があるポストに背景情報を追加している。

マスク氏は20日のXへの投稿で、「残念ながら、コミュニティーノートが各国政府やレガシーメディア(オールドメディア)によって悪用される事例が増えている。これの修正に取り組んでいる」と主張。

「ゼレンスキーがコントロールする自身の支持率に関する世論調査が信用できないのは火を見るより明らかだ!!」「実際には彼はウクライナ国民に嫌悪されている。それが彼が選挙の実施を拒否している理由だ」と続けた。

2022年にロシアがウクライナに侵攻した。

ゼレンスキー氏の5年の任期は昨年満了したが、ウクライナの法律では戦時中に選挙を行う必要はない。

キーウ国際社会学研究所(KIIS)が今月実施した世論調査によると、ゼレンスキー氏の支持率は57%で、「正統性を維持」している。(c)AFP