[活写]いつも通りの正月を 石川県能登町餅づくり大詰め
工場は元日の地震で、壁の一部が崩れたり、雨漏りしたりなどの被害があった。一方、餅つき機などの機械はほぼ無事だった。
餅に使うもち米は、すべて奥能登産の「カグラモチ」と「ハクサンモチ」。地震で米の倉庫が崩れた上、9月の豪雨で農家が被災し、もち米が例年の半分しか集まらなかった。従業員も被災、これまでの9人から5人に減った。12月早々に餅の注文量が生産能力を上回り、やむなく受注を打ち切ったという。
同社の福池凡恵さん(46)は「働き手がいなくなったのが一番大変で心配。食べて能登を感じてほしい」と話す。
(鴻田寛之)