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戦後アウトローの死に様 (双葉新書) 新書 – 2013/11/6

3.9 5つ星のうち3.9 10個の評価

生き様とはすなわち、「死に様」である。
戦後を生きる日本人に大きな影響を与えた人物の死に様を通して、「昭和とはなんだったのか?」「生きるとはどういうことか?」を考察する。
取り上げる人物は、三島由紀夫/森田必勝//
野村秋介/奥平剛士/森恒夫/斉藤和/深作欣二/笠原和夫/松田優作/梶原一騎etc.

商品の説明

著者について

(やまだいら・しげき)1953年山形県生まれ。法政大学文学部卒業。
ヤクザ、革命家、思想家の生き様を描き続ける。ノンフィクション、ルポルタージュ、小説など幅広いジャンルで活躍中。
実在するヤクザの交渉術を記した『ヤクザに学ぶ~』シリーズ(幻冬舎アウトロー文庫)が、ベストセラーを記録。
近著に『ヤクザの散り際 歴史に名を刻む40人』 (幻冬舎アウトロー文庫)、『連合赤軍物語 紅炎』(徳間文庫)、
『実録小説 神戸芸能社~山口組・田岡一雄三代目と戦後芸能界』(双葉文庫)がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 双葉社 (2013/11/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/11/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4575154245
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4575154245
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 10個の評価

著者について

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山平 重樹
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2014年3月10日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    右翼、左翼、ヤクザ、俳優など様々な方たちの

    死に様が書かれている。

    三島由紀夫、森田必勝、野村秋介など最初の

    うちは興味深く読んでいたが、数が多く、その

    死に様に深さを感じないものも多く掲載されて

    いた。

    もう少し、数を減らして、内容を濃くした方が良っ

    たように思う。

    ただ、この本から、他の深く掘り下げている本に

    興味を持つきっかけにもなりえると思います。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年8月3日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     なんだか雑誌の記事そのまま転用って感じで一度読めば十分な感じですねぇ。
    ひねりが欲しかったですが‥‥‥。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2016年6月12日に日本でレビュー済み
    【内容(ネタバレ禁止!)】
    タイトル通り、賛否両論というかどちらかと言えば、いやかなり問題児と言われる男たちの死に様を、本人及び関係者の生の発言を含め、生々しく列記。

    【ささった言葉】
    ・「死に様こそ生き様なのだ」
    ・そうした意味で、本書に登場願った面々はそのことを如実に体現している。死に際しての所作が、その人の有り様、生き様を何にも増して語っているからだ。
    ・「もう若い人たちに生き様は十分見せた。あとは死に様だけ」(野村秋介)
    ・Mを「軟弱者」と批判し、日ごろから肩肘張って粋がり、「オレはいつでも死ぬ覚悟はできてる」などと言っていた手合いに限って、いつのまにかいなくなっていた。(三島由紀夫の章より)
    ・『終曲』凍てた花はすぐ枯れる。でも新しい芽は割れ、水は音を立てて流れ始める。君と一緒なら-でもわたしには、戦が待っている。(斉藤和が中学卒業文集に書き残した詩)
    ・「三十余年、夢に夢見た夢なれど、夢は夢にて夢にすぎぬか」(田中義三)

    【感想と教訓】
    これだけの人の死を次々に見せられると、さすがに圧倒される。しかも、驚くほど純粋に自分の生き様を貫いた男たち。「生き様とは死に様である」とは、その通りだ。
    世間的には、少なからぬ迷惑もかけた面々だが、その純粋さ故か、周りの人間には好かれていたようで、そこに一遍の救いが見える。
    いや結局、周りの人たちだけのために命を張っただけに、美しいとはいえはた迷惑でもあり、やはり視野が狭かった、というのが、真相だろう。
    しかし一方で、広すぎる視野を持つと周りから疎まれる。とかく人の世は生きづらい。だからこそ、生きるのは難しい。が、どうやら自分の納得のいく人生を歩めば、笑って死ねるらしい。ぜひそうありたいものだ。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年1月2日に日本でレビュー済み
    三島と楯の会の顛末は、奇々怪々として面白いというより、彼らの亡霊を感じる話だった。
    あの時、三島由紀夫は東大の安田講堂で全共闘と対話をし、自分の主張を理解してもらえ
    ず苛立っていただろう。文学的には、とても素晴らしい作品の数々、なんとすらすらと名
    作を描くのかと畏れいる。楯の会の森田たちが三島に夢中になるのはよく分かる。しかし、
    三島の首を介錯するとは、あの新聞に載った三島の首が転がっている写真は、見る人たち
    をゾッとさせた。
    奥平がテルアビブで乱射テロを起こし、手榴弾で自殺する。日本赤軍としてのパレスチナ
    への連帯の闘いと声明文を出すのだが、それにしては、飛行機に乗り合わせた巡礼者たち
    を無差別殺人するとは、下調べがいいかげんな、思いつき的テロの様相は否めない。しか
    し、奥平が事実上の妻、重信房子に宛てた遺書が凄い、本書にも掲載していたので引用する。
    「…我々の戦死(※戦士〜本書)は、決して悲しまないでほしい。葬式ではなく祭りを!
    祭りこそ、我々の闘いと死にふさわしい。先に行って待っている。地獄で又、革命をやろう」
    あとのヤクザや俳優の死については、取材力がそれほどなく、際立つ、目新しい内容では
    なかった。先に評した3人の内容もそれほど目新しい内容ではないが、題材がいい。この
    前半だけで充分。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年11月23日に日本でレビュー済み
    何十年も生きていて、時に病気になったり、憂鬱になったり、無常観を感じたりしたときに
    ふと考える、人間として避けられない「死」

    ここでは、戦後アウトローとされる人々の様々な「死に様」が記されている。
    病に倒れ、それでも病と最期まで戦った者、病と共に死したもの、また自ら死を選んだもの・・・

    この作品を読むと、精一杯生きることは、「必死」すなわち「必ず死ぬ」事であり、
    死を考えることは、すなわち「生きること」である・・・と改めて考えさせられる。

    生を全うし、また、志半ばでの無念の死・・・そんな男達の壮絶な「死に様」は
    より「生きる」事について考えさせられる、そんな深い作品であると思う。

    誰にも避けられない「死」、その「死」の美学ともいえる死に様から浮かび上がる「生きる」
    ということ、そんなことを考えさせられる一冊。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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