収録作品９作品中８作品までがロリＢＢＡモノです。
恋愛もの、切ない系、見守り系とバランスよく収録されています。
全般的に画力も安定して高く、作品内の雰囲気が甘く優しくてハッピーエンドでした。
・妖怪小料理屋にようこそ（１～５話）
本作のメイン作品。
サラリーマン有河が行きつけの小料理屋は逢魔が時だけに開く物の怪向け居酒屋。
彼の目当てはロリＢＢＡ女将のナナヨでした。
ナナヨは遠い昔に複数回の結婚、出産、死別も一通り経験しています。
未熟な有河をからかいながらも旅行に出かけたりする内に仲は深まっていき、やがて求婚に。
ナナヨは過去の旦那達の昔話をしながら有河に思い留まるよう諭すのですが、彼の熱意に絆されて……と。
本来余裕たっぷりのナナヨが赤面したり、彼に惚れ込むまで一連をしっかり描く流れが丁寧ですね。
番外編的に有河がショタ化させられてしまうエピソードもあり。
ロリＢＢＡを真正面から娶ろうとする展開が素晴らしい。
・大ケヤキのコウロ
古い神社で枯れかけた大樹の化身と出会う少年の話。
前シリーズと違いロリ処女ＢＢＡモノでありますが、切ない物語でもあり完成度が高いですね。
大樹の化身である以上、人間と違う時間軸で生きないといけない悲恋が描かれています。
・幼婆と孫（夏休み、冬休み）
これのみ人間（特に理由なく外見が幼い）のロリＢＢＡ。
孫があまりに亡き夫に似てきたため……。
おそらくこれのみ発表が古い（？）のか、絵のタッチがちょっと違って線が太い。
(そんなに気にならないけど）。
・小侍の鬼征伐
これのみＢＢＡっぽさが全くないです。
強力な鬼娘と一寸法師の物語。
征伐に失敗した後、小侍を気に入った鬼娘は打ち出の小槌を使い、普通サイズにして……と。
実質的に褐色娘とのオネショタ作品です。
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