日本で言う「デザイン」という言葉に振り回されて、
画としての表現技術を求めて読もうという方には向きません。
最近芸術系の大学などで勘違いして教えているみたいですが、
情報デザインは表現方法の観点ではなく、物事の関連性を見出すという観点で捉えるものです。
無意識の訓練であり、情報建築であり、課題の共感です。
これを勘違いしていると、本書の内容は理解できません。
同じ題材の「バカの壁」をグラフィックデザインの本だと思って読むのと同じ事です。
情報デザイン黎明期のIA志向としてではなく、
もう少し情報建築やサービスデザイン、UXの設計、Leanなどをキチンと理解ている(したい)人にオススメします。
天気予報の例えなどは秀逸ですよ。
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情報デザイン入門: インタ-ネット時代の表現術 (平凡社新書 96) 新書 – 2001/7/1
渡辺 保史
(著)
形のない「情報」を「デザイン」するとはどういうことか?ウェブサイト構築のノウハウ? それだけではない。「情報デザイン」とは、ものと人、人と人との新しい関係を作ることだ。
本棚の整理から手帳、地図、時計、そして地域社会の活性化、…… あらゆるものが、「情報デザイン」の対象である。すべての人が表現者になるインターネット時代に求められている画期的デザイン論。
本棚の整理から手帳、地図、時計、そして地域社会の活性化、…… あらゆるものが、「情報デザイン」の対象である。すべての人が表現者になるインターネット時代に求められている画期的デザイン論。
- ISBN-104582850960
- ISBN-13978-4582850963
- 出版社平凡社
- 発売日2001/7/1
- 言語日本語
- 本の長さ237ページ
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商品の説明
著者からのコメント
"次世代のデザイン"をみんなで考えよう 情報デザインというと、ウェブサイトとかメディアのコンテンツについてのデザインを想像しがちだと思います。 でも実際には、情報デザインの機会は僕らの身の回りのあちこちに遍在しています。 だから、人はみな生まれながらにして自覚しない情報デザイナーなのかもしれません。
この本は、そんな「自覚しない情報デザイナー」である多くの人々に向けて、ちょっとした気づきと、自分のまわりの「現場」から情報デザインの活動を立ち上げていくキッカケを示したいと思って書いたものです。 新しい時代のデザインについて、みんなで考える場がここから生まれたらウレシイです。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2001/7/1)
- 発売日 : 2001/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 237ページ
- ISBN-10 : 4582850960
- ISBN-13 : 978-4582850963
- Amazon 売れ筋ランキング: - 579,132位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 205位インターネット入門書
- - 579位平凡社新書
- - 39,998位アート・建築・デザイン (本)
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著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2021年12月23日に日本でレビュー済み★3.2/2021年130冊目/12月9冊目/『情報デザイン入門―インターネット時代の表現術』(平凡社新書/平凡社)/渡辺 保史/P.237/2001年/720円+税 #読了 #読了2021
「情報デザイン」について、概念はよくわかったが、範疇が広く、方程式のない領域のため、体系的には理解しづらかった。HPや刊行物制作、店舗デザインなど、極めれば何にでも敷衍できる学問だ。地図などの導入パートは、興味深かったものの、インターネットの各論に入ると、説明の列挙が多く、取り留めがない印象だった。「デザインを必要としている場所で活動している人の経験の実相を救い上げることから出発するべき」なのは、当たり前だが納得。私の母校には「情報システムデザイン学科」があるが、本書と同じ内容なのだろうか?
- 2017年9月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入昔の書籍とは思えないくらい優れている。ただ、日本だけに留まった内容に感じた。日本人に向けた書籍だから仕方ないのかもですが、もっと著者のグローバルに対する考え方をもっと知りたかった。前半にくらべると後半は少し退屈な感じもありましたが、わかりやすい文章でサクッとよめました。
- 2012年4月19日に日本でレビュー済み情報の価値を共有するという行為は今後も非常に重要なスキルになると感じている。それを少しでも学びたくて購入通読。
読んでみると、今のデジタルの時代に求められる情報の共有の仕方について再考させられる内容になっていた。情報というのは相手に伝わってこそ価値があり、相手に伝えるために情報とどのように取り組むべきかを提案してくれている。複数の情報を分類する「帽子付け」や、情報群の配置を見直すときに有効な「ナビゲーションシステム」「組織化」「ラべリング」「検索」など非常に有用な考え方を提示してくれていて、表現の仕方として地図的な見せ方の種類、時間軸を加えることでのメリット、視覚に頼らない情報の在り方なども提示してくれている。インターフェイスという側面から見た場合い今ある状態がベストではなく、今後求められる参加型の情報創造、感覚で情報を共有する動きなどのについても紹介してくれている。
日常生活の中で人は多かれ少なかれ、情報の発信者になっている。その時に最適なデザインをとっているかを考え直すきっかけになると思います。
- 2007年8月24日に日本でレビュー済み情報デザインとは何だろうと思って手に取りましたが,簡単に言えばいろいろなデータをどのように見せるかというお話です.
データは集めるだけでなく,それを整理・加工して人間が見やすい形に表現してはじめて情報としての価値を持ちます.そして,その表現の過程として情報デザインという行為が行われるわけですが,その表現方法は表現者が何を伝えたいかによって当然変わってきます.本書ではこの様々な表現方法やその考え方についての例を示しており,インターネットに限らず情報を発信しようとする者にとって参考になるのではないかと思います.
Webサイトの新しい表現方法の話がメインですが,実はこの情報デザインは大昔から行われていることで,これらを改めて見直すことで新しい発見があります.
この手の本は是非ともカラー写真を使って欲しいものですが,その点少し残念です.
- 2009年7月16日に日本でレビュー済み紙媒体から、ネットを媒介にしたデジタル隆盛の時代に、情報を伝え表現するためのデザインを考える一冊です。
初版第1刷が2001年7月18日で、私が手にしたものは初版第5刷2008年9月17日と一定の支持を継続している。
本書は、ネットのための技術論ではない。人類の文字の無い時代からの、情報を伝えるための工夫=デザインを振り返りながら、「情報を咀嚼し自分の栄養にしていったり、他人と知識を共有したりするための効果的な方法を学ぶ」「情報テクノロジーに「使われる」のではなく「使いこなす」」=「二一世紀の教養」の啓蒙書と言ったところです。
- 2001年9月1日に日本でレビュー済みインターネット時代になって、「言葉」の質が低下したという人は多い。簡単に「言葉」を公にすることができるようになり、したがって公開された「言葉」にも重みがなくなっているという見解だ。確かにそのような傾向があることは事実だと思う。
このような時代にあって、必要とされるのは読み手側の評価能力だろう。読み手は目にした「言葉」を正しく評価し、そして消化する必要がある。ネット上の読み手には、これまで以上に「編集」能力や「情報デザイン」能力が求められていると言える。
そうした背景もあって、本書には非常に期待していた。本書のカバーには「すべての人が表現者になるインターネット時代に求められている画期的デザイン論」とある。ネットワークの世界で活動するものにとり、非常に興味深いコピーだ。
しかし残念ながら、本書はタイトルと内容が乖離してしまっているように思える。確かにまえがきなどでは情報デザインの必要性や、これからの読者に求められる方向性のようなものが示されている。しかし本文に入ると、個々の技術の事例紹介に過ぎなくなってしまっている。
確かに IT は「情報」技術であるから、IT 系の事例紹介を行えば「情報デザイン」に関わる話をしているとは言えるだろう。ただ積極的に「デザイン」を語るのであれば、IT というフィルタを通過した後の情報を、どのように「デザイン」していくべきなのかという方向性が欲しかった。
数多くの先端技術に触れるうち、筆者は「情報デザイン」を求める読者をすっかり忘れてしまったのだろうか。
- 2007年9月18日に日本でレビュー済みこの本にのっているWebデザインはけっこうカッコいいものが多いと思う。問題はそれを実現するためのITスキルにあるのではないだろうか。情報のデザインすなわち、誰もが一目で何が書いてあるかが分かるように構造化することは情報化社会を生き抜くための必須アイテムだと思う。しかし、そのような能力は学校教育を通して普通に身につくものだとも思った。要するに情報整理の軸を明示的に頭に入れとけってことですかね。