ミャンマー、令状なく逮捕可能に 国軍が法律を一時停止

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バンコク=福山亜希
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 国軍がクーデターで権力を掌握したミャンマーでは14日も、各地で抗議デモが起きた。国軍側は13日夜、裁判所の許可なく拘束や家宅捜索をすることを制限する法律を一時的に停止すると発表。デモ参加者の取り締まりを強化する構えで、緊張が高まっている。

 当局は、市民のプライバシーや安全を保護する法律の一部条項を停止。これにより令状などの許可がなくても、家宅捜索や逮捕、24時間を超える拘束、通信の傍受、私信の押収などが可能になった。

 この決定は13日、ミンアウンフライン国軍最高司令官をトップとする意思決定機関「連邦行政評議会」でなされた。非常事態宣言の期間中は有効とされ、市民を取り締まる強力な権限が治安当局に与えられたことになる。

 また国軍は13日、国の安定…

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この記事を書いた人
福山亜希
経済部
専門・関心分野
政治、経済、エネルギー政策