「あきらめていないと伝えたい」在日香港人ら新宿でデモ

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 香港で2019年6月9日に逃亡犯条例改正案に反対する大規模デモが起きてから2年が経つのを受け、在日香港人らが12日、東京・新宿でデモ行進をした。昨年6月の香港国家安全維持法国安法)施行後、香港では民主派への締め付けが一層厳しくなっているとして、国際社会の支援を訴えた。

 日本の主催団体によると、デモは英国に亡命した民主活動家の呼びかけで、週末にかけて22カ国・地域の51都市で行われた。

 新宿中央公園では同日午後3時半、在日香港人ら約250人が集まり、「粘り強く戦い続ければ、いつか夜明けを迎える」と声明を読み上げた。その後、香港民主化運動の象徴でもある黄色い雨傘などを掲げながら「香港を取り戻せ」「革命の時だ」と呼びかけて行進した。

 19年6月9日のデモは、刑事事件の容疑者を香港から中国本土に引き渡せるようにする同条例改正案に反対した市民が多数集まり、100万人規模(主催者発表)になった。その後もデモが続いて改正案は廃案になったが、中国政府に強い危機感を与え、国安法による統制強化へと動くきっかけにもなった。

 香港では国安法施行後、反体…

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