バド混合ダブルス東野有紗選手「銅」 故郷に恩返し
戸田拓
東京五輪のバドミントン混合ダブルスで30日、東野有紗選手=北海道岩見沢市出身=と渡辺勇大選手のペアが銅メダルを獲得した。東野選手が小学生のときに指導したバドミントンクラブ「岩見沢JUNIOR」代表の下野和義さん(61)と、東野選手の後輩の伊藤恵里佳さん(23)は岩見沢市役所でテレビ観戦し、喜びを分かち合った。
下野さんによると、東野選手は市立美園小学校に入ると、校内のバドミントン同好会に入った。2年生で全国大会に出場するようになり、3年生で下野さんが指導するクラブに加わった。負けず嫌いな性格で、同学年の女子にライバルはおらず、年上の男子選手らと競いながら力をつけた。「小2でジャンピングスマッシュが打てた。縄跳びは連続200回できた。バネのある子だった」
中学、高校はバドミントンの強豪、福島県富岡町の富岡一中・富岡高に進んだ。1学年下の渡辺選手とダブルスを組み、2018年全英オープンで優勝するなど世界的プレーヤーに成長した。その年の暮れ、東野選手の「恩返しの場をつくってほしい」という願いから、岩見沢市で後輩らへの講習会が実現した。
11年の東日本大震災後の一…