河村氏「申し訳にゃあと言うしかないでしょう」会見詳報
河村たかし・名古屋市長がかじった東京五輪ソフトボール選手の金メダルを国際オリンピック委員会(IOC)などが交換する方針であることが明らかになったことを受け、12日に河村市長が記者会見した。市長の発言と報道陣との主なやりとりは、以下の通り。
「報道がございましたけど、まああの、基本的に、行き過ぎた発言がありまして、ご不快な思いをかけまして大変申し訳ございませんでした。深く反省しております。それで、先ほどメダルのことがございましたけど、これあの山下(泰裕)JOC会長さんが言ってくれてもええと言ってくれてますけど、私の話があったのが4日ですか。次の日に山下会長の指導というか、いただきまして、まあ後藤(希友)選手、後藤さん本人、それからソフトボール協会に謝罪文を出してありまして、謝罪文は届いているということでございます。現在のところは指導を待っていると。山下さんからの指導を待っているということでございまして、まあとにかく、できる限りというか、ご本人、後藤選手の意向に沿った形で対応をしていただきたいと、まあこちら、お願いしているというところであります。で、メダルのことですけど、まだ本当はこうというふうに決まったわけではないということでございますけど、お金のことについては私も、河村たかし個人でですね、どういう言い方がいいかな、出させていただいて、出させていただきたいんですがと、山下会長に言いましたら、そこのとこはまだ決まってないので、実際のところ、ご本人のお話ですから。まああの、山下会長も後藤選手の意向に沿った形でということを言っておられましたけど、まああとは、山下会長にお任せしとると、ご指導を待っとると、そういうふうに言ってくださいと、まあそういうことです」
――金メダルを交換されるという正式な話はあったのか。
「されるということは、まだ、そうなるだろうかなあと、いうような感じでしたけど」
――どなたから。
「山下さんとしゃべっとってね、今日です」
――お金をどうするかは。
「決まっていないということで、それは山下会長にお任せしとると」
――弁償という話になれば、市長個人でお金を出す?
「それは、個人でね。当然負担させていただきます」
――冒頭の行き過ぎた発言とは何のことを指すのか。
「それはあの、いろいろお話は、割とリラックスしていただくために、言うんですけど、まあ、いろいろハラスメントと取られるような、やっぱり受け取る側がどう思うかということが非常に重要ですので、そういうことについて、今後しゃべりませんわ。今後そういう言い方はね。しゃべりませんというか、だいぶカテゴリーがあるもんで、どこから突然パカッとわかれるもんじゃないけども、まあそういうふうに取られるようなことは言いません」
――「彼氏がいるか」とか、そういうことを指しているのか。
「そういうようなこともね」
――自身としてセクハラだったと受け止めているのか。
「まあそれは、セクハラだと思った場合は言いませんので私。認識が甘いなら甘いかも分かりませんけど、まあそう受け取られることもありますので、まあ言わんようにするし。名古屋市としても、どういう発言について、どこらへんから許されるのか、もうちょっと分かりやすくつくらないかんなあ、とは思っていますけど。ルールみたいなガイドラインみたいなものを」
――今回の件での自身の処分は何か。
「それは今のところまだ、いろいろ終わってませんので、まだそれは考えておりません」
――メダルが交換される方向で進んでいることへの受け止めを。
「まあ、私からあまりどうのこうの言って、まあ本当にゴールドメダリストのですねえ、宝物、そういうことで口をつけたことは誠に申し訳ないことで、謝罪することが、まあまず、とりあえず全てでございますので、その後どうしてくれこうしてくれと、そう言える立場ではございませんので、本当に何べんも言って申し訳ないけど、山下会長にお任せしとるということしか言えません」
――メダルをかんで交換は前代未聞。五輪史上に汚点を残したことはどう受け止めているか。
「ちょっとそれは私には答えられませんね」
――ご自身のことです。
「それは申し訳ない。深く反省しておりますと、いうことに尽きます」
――辞職を求める声も市の広聴課に寄せられているが、辞職についてはどう考えるか。
「今のとこはまだ、途中ですので、もうちょっと経ってから、というか、まあ、いろいろ、あのう、考えなあかんことはあると思いますけど、これからにしといてください、それは」
――視野に入っている?
「まあそれも、そういう話ではなしでですね、無責任なことは言えませんので」
――辞職を視野に今後、謝罪をしながら?
「視野にいうことはなかなか、この辞職するのは相当、選んでくれた方もおみえになりますので、相当重い話です。ちょっとここで言うのは」
――全然その考えはないのか。
「いやあ、今のところは何とも言いかねると。ということでいいんじゃないですか」
――その考えはないのか。
「ないというとまた感じ悪いでしょう。だから辞職するいうは一番まあ最終的な話なんであって、特に選挙で選ばれた人間にとっては深いわけですよ。ですからちょっと今のところは勘弁させてくれんかなあということです」
――交換して済む話ではないと思うが。
「まあそこはご本人と話ができんもんで、謝罪文は届いとりますけど、ご本人の気持ちに沿ってというか、従って、まああの、メダルのことは考えてほしいと、山下会長にお願いしたとこですけど」
――ご本人と連絡が取れていないということだが、トヨタ自動車への謝罪文の動きは。
「トヨタさんはそれ以降は、役所は知りませんが私はないですね」
――パラリンピック聖火行事にも欠席すると。どういう判断で。
「まあ、自粛せよと、謹慎しなさいという言葉がありますんで。私はやっぱりパラリンピックは最高にリスペクトされないかん、祝福されないかんものなので、ぜひ出たいんですけど、しょうがない。自粛せよと言われれば」
――周りに言われたのか。
「まあ周りというか、役所の判断として、ということですので。その代わりメッセージだとかですね、何らかの方法でパラリンピックというものの考え方、古代ギリシャにもありませんでしたし、近代のすばらしい人間愛に基づく精神ですので、その気持ちが伝わるようにぜひ応援したい。応援しますと、名古屋市長河村たかしとして、それが伝わるような文章なり、そこは考えてくださいということは要請したところです。メッセージの中に入れるとなっとります」
――市政にも影響が出ているが。
「まあ申し訳にゃあと、言うしかないでしょう?」
――行き過ぎた発言という話。どういう発言が問題で、今後どう気をつけていくのか。
「よくあるのが若い人が来る…