「密」フェスの感染者22人に 出演者3人が医療機関に寄付
新型コロナウイルスの感染対策が不十分な野外音楽フェスティバルが中部空港島(愛知県常滑市)で開かれた問題で、県は8日、フェス参加者ら4人の感染を新たに確認し、クラスター(感染者集団)は18人になった。県と名古屋市による無料PCR検査でも新たに2人の感染が判明し、フェス関連の感染者は計22人となった。
県によると、18人は名古屋、岡崎など県内10市在住の10~20代男女。1日に稲沢市の20代女性の感染を確認後、毎日1~5人の感染が判明。いずれも症状が出るなどして病院や保健所での検査でわかった。県と名古屋市の無料PCR検査には計1133件の申し込みがあり、今のところ陽性は4件となっている。12日以降に全体的な結果がわかる見通し。大村秀章知事は8日の記者会見で「こうなるとイベントをやめろとの声が出る。今後は主催者だけでなく、参加者も自戒して対応してほしい」と述べた。
県は、フェス出演者3人から、コロナ患者の入院を受け入れる医療機関に支給する「医療従事者応援金」への寄付があったと明らかにした。
8日、県内では1290人の感染が確認され、うち名古屋市は543人。障害者施設で11人、高校運動部で10人のクラスターが発生した。
7日夜時点で入院患者は1048人(病床使用率64・3%)、重症者は97人(同57・1%)。重症者のうち40~50代が67人と多い。「(感染拡大の)ピークは過ぎたと思われるが、入院患者数は高水準」(大村氏)との状況だ。自宅療養者は1万9178人。
また、県は名古屋市の繁華街・栄に開設するワクチン大規模接種会場の予約受け付けを8日正午から始めたが、11日から4日間の2200人分の枠が1時間あまりで埋まった。10~30代の申し込みが86・3%を占めたという。7日現在、県内の10代、20代の1回目の接種率は25%前後にとどまっている。次の3日間分の予約は11日正午から。
- 【視点】
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