国連安保理、ガザで人道支援の拡大を求める決議採択 米ロが棄権

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ニューヨーク=遠田寛生 中井大助
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 国連安全保障理事会は22日、パレスチナ自治区ガザ地区への人道支援の拡大を求める決議を賛成多数で採択した。決議はガザ地区の全体に人道支援が届くよう、イスラエルとイスラム組織ハマスを含めた当事者が協力することや、「敵対行為の持続可能な停止のための条件を作り出すこと」を求めている。15カ国の理事国のうち、13カ国が賛成し、米国とロシアは棄権した。

 決議案は非常任理事国アラブ首長国連邦(UAE)が提出した。イスラエルとハマスを非難する言葉は使わず、無条件での人質解放などを要求している。また、人道支援が速やかに行き渡るように、国連事務総長に調整担当を指名することなどを求めている。

 決議案は当初、18日に採決が行われる予定だったが、イスラエルを支持する米国が「敵対行為の停止」という表現などに難色を示し、調整が難航した。ロシアは22日の会合で、こうした文言を復活させる修正案を提出したが、米国が拒否権を行使し、否決された。

 決議の採択に先立ち、UAE…

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この記事を書いた人
遠田寛生
ニューヨーク支局
専門・関心分野
大リーグなどスポーツ全般、アンチドーピング
中井大助
アメリカ総局長
専門・関心分野
アメリカの社会、政治、文化
イスラエル・パレスチナ問題

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