観光客で混雑する京都・嵐山、住民自ら対策に動いた 専用車を運行へ

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日比野容子
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 京都・嵐山の地元自治会や商店街が今秋、オーバーツーリズム対策の一環として地域住民専用車を走らせる。交通規制の影響を受ける住民の「足」代わりとする。地元自らが発案し、実現に向けて動いた。京都市も補助金を出して取り組みを後押しする。

 渡月橋から続く嵐山の目抜き通り「長辻通」は両側に土産物店や飲食店が軒を連ね、世界遺産天龍寺や「竹林の小径(こみち)」への通り道だ。車道は一般車両やバス、人力車が通るが、歩道からあふれた観光客が車の間を縫うように横切ったり突然車道に飛び出したりして、運転手が肝を冷やす状況が続いている。

 嵐山の観光関係者は大きな危機感を抱く。「ひとたび事故が起きると、観光地として大きなイメージダウンにつながりかねない」。嵐山保勝会の牧野順二会長は話す。

 京都市は対策として、土日祝…

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この記事を書いた人
日比野容子
京都総局
専門・関心分野
オーバーツーリズム、歴史文化、医療・介護、クラシック音楽、スキー、料理、欧州事情など