松江城国宝指定10周年で新ロゴマーク誕生 別名「千鳥城」にちなむ
【島根】松江城天守(松江市)が来年、国宝指定10周年を迎えるのに合わせ、市は新たなロゴマークをつくった。市などでつくる国宝10周年記念事業実行委員会はプレイベント「八雲立つ~千鳥舞ういやさかの祈り」を9日、松江城二の丸に設ける野外特設舞台で開く。
新ロゴマークは松江城の別名「千鳥城」にちなみ、鳥の羽根をモチーフに「10」をデザインし、宍道湖に映える夕日の赤、城の板壁の黒、瓦の灰色などで彩った。従来の松江城ロゴマークとセットで使用する。
市は民間事業者が関連イベントや土産物の包装などに活用することを想定し、松江観光協会のウェブサイト(https://www.kankou-matsue.jp/travel/establishment/78)にロゴマークのデータを無償で公開している。使用できるのは2026年3月末まで。
プレイベントでは舞と和楽器演奏の公演がある。日本舞踊尾上流家元の尾上菊之丞さんが演出を担当し、尾上さんや歌舞伎俳優の尾上右近さんらが出演。出演者のアフタートークもある。公演は2回で開演は正午と午後3時、定員は各500人、全席自由。前売り4千円、当日4500円。問い合わせは市観光振興課(0852・55・5214)へ。
築城当時の天守が現存する城は全国に12あり、うち5城が文化財保護法に基づく国宝に指定されている。1951~52年に姫路城(兵庫県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)、松本城(長野県)が国宝に指定された後、松江城は2015年7月、天守としては63年ぶりに国宝指定を受けた。