クイーンビートル浸水隠し 逃した急回復の需要、待ち受ける価格競争

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江口悟
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 JR九州の子会社が運航し、日韓を結ぶ高速船「クイーンビートル」が浸水隠しの問題で運休して3カ月余り。運航再開の壁は高く、めどもたっていない。コロナ後に急回復した旅行需要を自らの不正で逃している状況で、再開できても、フェリーや格安航空との激しい競争が待ち受ける。

 「クイーンビートルが運休しているので、今回は『かめりあ』で」

 福岡市の会社員女性(30)は11月上旬、県外に住む母親(57)と2人で韓国・釜山でのグルメ旅を楽しんだ。

 移動には、クイーンビートルと同じく、博多港と釜山港を往復するフェリー「ニューかめりあ」を使った。

 2人はJR九州の株を持ち、JR九州高速船が運航するクイーンビートルに株主優待で乗るつもりだった。ところが、浸水隠しが発覚、8月13日から運休が続いている。

 そこでネットで探すと、ニュ…

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