「たくさんの応援に押された」 パラ車いすテニス金・田中選手を表彰
杉原里美
パリ・パラリンピックの車いすテニス女子ダブルスで金メダルを獲得した田中愛美選手(28)=埼玉県所沢市=が彩の国M.A.P.(Most Attractive Player)に選ばれ、11月28日、県庁で大野元裕知事から表彰された。
県の魅力発信に多大な貢献をした人などに贈られるもので、表彰状とテニスウェアを着たコバトンのぬいぐるみなどを手渡された田中選手は「たくさんの方々の応援に押されてプレーすることができた」と感謝。「車いすテニスは他の障害者スポーツより難しそうに見えてしまうが、できる環境があれば、つらくても世界に認めてもらえるようになる」と魅力を語った。
大野知事は「多くの県民に笑顔と勇気を与えてくれた。本当におめでとう」と健闘をたたえた。決勝の試合の録画も放映され、ペアの上地結衣選手(30)とのエピソードなどを語り合った。
田中選手は高校2年で車いすテニスを始めたのとほぼ同時期に、都内から所沢市に引っ越してきたという。