在日米宇宙軍司令部が4日発足へ 中国念頭、宇宙分野の日米協力強化

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編集委員・佐藤武嗣 田嶋慶彦
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 米軍は在日米宇宙軍司令部米軍横田基地東京都福生市など)に4日、新設する。北朝鮮によるミサイル発射の探知・追跡や宇宙空間での活動を活発化させる中国を念頭に、同空間での監視や情報共有で日米の連携を強化するのが狙いだ。

 米インド太平洋宇宙軍のマスタリール司令官(准将)は3日、米軍横田基地で朝日新聞など一部メディアの取材に応じ、新司令部の役割について「あらゆる領域での戦闘、国土防衛を考えるとき、宇宙空間はかつてないほど重要になっている」と強調した。日本への米軍の新たな統合軍司令部設置にも触れ、「新たな指揮・統制を担う司令部をサポートする宇宙軍の司令官を日本に配置することは、地域での抑止力を維持し、危機や紛争に備えるのに絶対に不可欠だ」と語った。

 米宇宙軍は2022年11月にハワイにインド太平洋宇宙軍を創設し、同12月に韓国に同軍指揮下の在韓米宇宙軍を立ち上げた。新たに在日米宇宙軍を設けることで、日米韓の連携を通じて宇宙空間の監視を強化する。

 マスタリール司令官は「在日…

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この記事を書いた人
佐藤武嗣
編集委員|外交・安全保障担当
専門・関心分野
外交、安全保障、国際情勢、民主主義、ジャーナリズム